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2007年7月17日 (火)

●ハス博士の素晴らしき哉、人生

2000年前の古代ハスを発見した大賀一郎氏の話の続き。大賀博士はどれくらい知られているのだろうか?正直言うと、僕は全然知らなかったが、久々にすごい人の存在を知った。この衝撃は本多静六以来じゃないだろうか。

大賀一郎
本体価格 1,800円 (税込 1,890 円)

ハス博士の大賀一郎氏が、この著書を出したのは80歳を越えてから。しかし、探究の心は消えず、長寿を願う。そうじゃないと、仕事が片付かないからだという。

ハス博士の経歴はユニークだ。人生には時代の有名人も多数絡む。

岡山県吉備に生まれ、帝大を卒業。満州、アメリカと海外を転々とする。留学時代は野口英世とともにする。野口からは「アメリカといって、驚くことはいらない。日本人なんだ」と励まされ、研究を競った。野口はアフリカで死に、博士は生きて帰ってくる。

満州では官職についていたが、満州事変に反対し、ここにはいられないと帰国する。そんな反骨精神もある。

本格的にハスの研究を始めたのは50歳を過ぎてから。だから、人間の本当の力は50から、だと断言する。

しかし、上には上がいる。

博士は70歳になった時、自分の父と同い年の植物学者の牧野富太郎氏の家を訪ねる。牧野先生からは「70歳なんてまだまだ。90歳になったら楽ができるよ」と言われる。

40前の僕なんか、まだまだヒヨッコである。

ほかにマンダラの研究もしていたが、自身はキリシタンというのもユニーク。この柔軟さが自由な発想を生んだのだろう。内村鑑三に学び、生徒には小山内薫がいた。

生まれからして、お金持ちではなかったが、お金の問題はなんとかなったという。


千葉公園に咲く大賀ハス

大賀ハスの発見の際の地元の協力には大変感謝していたようで、花園中学に記念碑が出来た時の講演では「これのために一生を捧げたんだ。検見川は全世界にその名を知られるんだ、この実ひとつのために有名になる」と話している。

この2千年ハス発見のニュースは川端康成もいたく関心を持ったようで、映画にもなった小説「山の音」に登場する。



最後に、戦争で上落合の家を失い、府中に引っ越してきた時のエピソードを。

庭には研究用の蓮池があったが、手狭になった。別の池が必要だが、遠くては観察ができない。そこで、ずうずうしくも広い庭を持つお隣に池を作らせてくれないかと頼む。

隣人も仰天したろうが快諾する。さらに、蓮は太陽が好きだから、邪魔になる木を切ってもらえないかと頼む。そればかりか、池に面する竹やぶを持つ別の隣家も、博士の頼みを即座に受け入れ、20本ばかりの竹をその場で切ってくれたのだという。

なかなか、こうは話は進まない。ハス博士は人にロマンと情熱を見せて、人を虜にしたようだ。

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去年の日記は?


2006/07/17 石窯を楽しむ〜ピザ焼けました



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書評 ブックレビュー」カテゴリの記事

コメント

TITLE: 四十も
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この方々にとってみればハナタレにも劣る・・・・というところでしょうか?



最近、ようやく一端にはなってきたかな?と思っていましたが、まだ当分は謙虚さを忘れずにいねばならないようです。



90になれば楽になるのかぁ・・・・それまでは生きてたいもんですね。もうちょっと早くならないかな?(笑)

投稿: しぇるぽ911 | 2007年7月17日 (火) 23時51分

TITLE: Re:●ハス博士の素晴らしき哉、人生(07/17)
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牧野富太郎さんの、植物の本は何度か読みました。



確かに、探求心からすると、人生なんて何歳生きても

足りませんね。私も探求したいことがいくつかあります。



大賀博士のように、長く生きて、長く探求したいものです(^^)

投稿: 音楽と薔薇☆うっちい | 2007年7月17日 (火) 23時52分

TITLE: Re:四十も(07/17)
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しぇるぽ911さん

>この方々にとってみればハナタレにも劣る・・・・というところでしょうか?



少なくとも僕は洟垂れかも。垂れないうちにかむようにしていますが(笑)。



>最近、ようやく一端にはなってきたかな?と思っていましたが、まだ当分は謙虚さを忘れずにいねばならないようです。



謙虚さは必要ですね、僕も。ゴーマニズム宣言なんで(汗)。



>90になれば楽になるのかぁ・・・・それまでは生きてたいもんですね。もうちょっと早くならないかな?(笑)



人間、楽しちゃいけないと本多静六先生も書いていました。物は考え方です。苦労を楽しみましょう(笑)。

死んだら、楽はいくらでもできます、たぶん。息もしなくていいんですよ、これは楽じゃないですか(笑)

投稿: 久浩 | 2007年7月18日 (水) 00時14分

TITLE: Re[1]:●ハス博士の素晴らしき哉、人生(07/17)
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音楽と薔薇☆うっちいさん

>牧野富太郎さんの、植物の本は何度か読みました。



さすが。この先生は長寿で知られていますよね。



>確かに、探求心からすると、人生なんて何歳生きても

>足りませんね。私も探求したいことがいくつかあります。



>大賀博士のように、長く生きて、長く探求したいものです(^^)



ハス博士は野口は死に、自分は生き延びたということを誇りのように書いていました。たぶん、そうなんです。人間、長生きするのが勝ちなんです。



長生きするには、やっぱり筋トレは必要ですね(笑)。筋肉ないと、年取ってからつらそうですからね

投稿: 久浩 | 2007年7月18日 (水) 00時16分

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