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2007年8月24日 (金)

安藤忠雄「連戦連敗」


連戦連敗
本体価格 2,400円 (税込 2,520 円)

この連戦連敗こそが、安藤忠雄のキーワードなんだと思う。

現代建築の雄が?とギャップを感じる人も少なくないと思うだろうけど、実際に連戦連敗なんだそうだ。

つまり、大きな施設などは施主が条件を出し、建築家のコンペで決まる。出した図面が気に入られれば、面接に呼ばれたりして、プレゼンを行う。

骨身を削った仕事も、コンペに勝たなければ、ただなのだから、建築家はタフな仕事だ。

連戦連敗とは自虐の言葉であるが、同時に、安藤氏の決意、開き直り、力強さを感じる。つまり、これは挑戦者としての決意表明なんだろう。

安藤氏は長らく不遇の時代を送った遅咲きの建築家ルイス・カーンの生き方を紹介し、最後にこう結んでいる。


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生きるとは何か、人間の生とは何か。その答えは一人一人が、それぞれの生き方を通じて表すものである。私もできるならば、カーンのように闘い続ける生き方を選びたい。自分の信じる道を最後まで貫き通したい。

カーンの遺した言葉の中に、私が目にした中で最も気に入っているものがある。

「創造とは、逆境の中でこそ見い出されるもの」


元ボクサー。ファイトマネーで世界を放浪し、独学で建築を学んだ安藤氏にとって、「建築は闘いだ」という。全身全霊を捧げるのが建物だ。

しかし、安藤氏の考えがすごいとは思わない。建物は人々が日々暮らす場所であるから、むしろ、当然なんだと思う。闘いの産物が建物でなければならない。

もっとも、全てのプロフェッショナルと呼ばれる人にとって、仕事というのは闘いである。人様から金をもらうということは、そういうことだ。

僕も安藤氏と同じく連戦連敗だ。そして、不名誉ながら、その記録を更新中だ(汗)。

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コメント

TITLE: Re:●安藤忠雄「連戦連敗」(08/24)
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闘う・・・・・この姿勢は非常に大切だと思っています。



私も自分の信じる道を最後まで貫き通したい!と日々思って仕事をしています。



但し8時間限定ですけど(笑)

投稿: しぇるぽ911 | 2007年8月24日 (金) 17時19分

TITLE: Re:●安藤忠雄「連戦連敗」(08/24)
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建築家というのは、タフであり孤独なのですね……。



いくら納得のできる設計やデザインができあがっても、施主の目に叶わないならばそれはタダの紙くず……。



何とも割の合わない感じもありますが、それにもめげないバイタリティがあったればこそ、良い仕事をしてらっしゃるのでしょう。

投稿: まさやん0386 | 2007年8月24日 (金) 17時48分

TITLE: Re:●安藤忠雄「連戦連敗」(08/24)
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>「創造とは、逆境の中でこそ見い出されるもの」



なんて素晴らしい言葉でしょう。

私も、常日頃、「創造」的なワークに取り組んでいますが、

逆境的な場面に出くわした時こそ、新しい知恵が産まれてくる

印象があります。「創(きず)」を受けてこそ、

そこから何かが産まれるのでしょうね。



連日連載でボリュームのある記事になってきました。

きっと注目度もあがってくるでしょう(*^_^*)

投稿: 音楽と薔薇☆うっちい | 2007年8月24日 (金) 22時20分

TITLE: Re[1]:●安藤忠雄「連戦連敗」(08/24)
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しぇるぽ911さん

>闘う・・・・・この姿勢は非常に大切だと思って>います。

>私も自分の信じる道を最後まで貫き通したい!と>日々思って仕事をしています。

>但し8時間限定ですけど(笑)



しぇるぽさんも毎日、不条理と闘っておられますよね。書くことによって、自分を奮い立たせているんだろうなと、想像しています。



安藤忠雄氏の本は、プロとしていろいろ考えさせられますよ。建築・住宅の分野にもご興味があるでしょうから、ぜひ。図書館でいいと思いますけど。この手の専門書って、高いですよね。

投稿: shocota | 2007年8月25日 (土) 00時01分

TITLE: Re[1]:●安藤忠雄「連戦連敗」(08/24)
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まさやん0386さん

>建築家というのは、タフであり孤独なのです

>ね……。



今はチームでしょうけど、駆け出しの頃は相当、孤独だったと思いますよ。ただ、彼は孤独を愛するタイプだと思いますが。



>いくら納得のできる設計やデザインができあがっ>ても、施主の目に叶わないならばそれはタダの紙>くず……。



完全な成果主義ですよね。



>何とも割の合わない感じもありますが、それにも>めげないバイタリティがあったればこそ、良い仕>事をしてらっしゃるのでしょう。



この不屈の精神は建築に強く出ていますね。やや使いにくいといわれるゆえんも、そこにあるかもしれません。安藤氏だったら、不便を不便だと感じないでしょうからね。

投稿: shocota | 2007年8月25日 (土) 00時06分

TITLE: Re[1]:●安藤忠雄「連戦連敗」(08/24)
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音楽と薔薇☆うっちいさん

>>「創造とは、逆境の中でこそ見い出されるもの」



なるほど。やはり、うっちいさんもアートの人なんですね。カーンの言葉に共感しましたか。



>「創(きず)」を受けてこそ、

>そこから何かが産まれるのでしょうね。



なるほど、そうですね。としゃれをいってどうする、自分。



きずって、読みますものね。何か語源に関係するんでしょうかね?



>連日連載でボリュームのある記事になってきました。

>きっと注目度もあがってくるでしょう(*^_^*)



まだまだだと思います。テーマがテーマだけにとっつきにくいところもあるようです。離れていく人もいますし。これは仕方ないですね。



このテーマに反応してくださる方は本当にありがたいと思っています。

投稿: shocota | 2007年8月25日 (土) 00時13分

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