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2007年9月 7日 (金)

分離派建築博物館

3日夜、某駅前の喫茶店で有名建築サイト「分離派建築博物館」のきくちさんとお会いすることができた。

サイトの誕生のきっかけは逓信省による古い建物(岩槻受信所,旧下関電話事務室)をはじめとする分離派建築との出会いだったという。


91年にきくちさんが撮影した岩槻受信所。2階部分は増設部分

HP立ち上げのいきさつは、過去に季刊誌「本とコンピュータ」にも掲載された。


季刊・本とコンピュータ(第2期 1(2001秋号))

岩槻受信所(現存せず)は、山田守氏が分離派展にも出展した曲面の多い建物。これが建ったころ分離派の代表格とされるパラボラアーチが特徴的な東京中央電信局(現存せず)がやはり同氏によって設計されていた。これらと似た曲面を内外装に取り入れた点で、吉田鉄郎氏による検見川送信所とも共通する。


検見川受信所

きくちさんによれば、吉田氏は機能的に共通する一対の建物は外観においても統一するという当時としては進歩的な合理的設計観を抱いていたのではないか、と推測しているようだ。山田守が設計している分離派風の受信所のイメージに歩み寄り、吉田氏が自身の作風に曲面を取り入れ検見川送信所を設計したとするならば、いわば、岩槻と検見川は兄弟同士に見えてくるというわけだ。

僕は検見川送信所で建築で興味を抱き、きくちさんは岩槻受信所をはじめとする分離派建築への関心がきっかけとなった。何とも不思議な縁を感じる。

かねてから、無人化した検見川送信所の今後には関心を持っていただいたそうで、千葉大の長田教授(当時、現在首都大)が主催したアートプロジェクト検見川送信所にも行ったことがあるという。

先に書いた東京中央郵便局をめぐる事情の一部も、きくちさんから教えていただいたものだ。

ほかにも、いろいろご意見を頂き、短いながらも有意義な時間だった。

musenhozon.jpg

日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。

賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。
<a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a>











去年の日記は?


2006/9/7 パーゴラ下の植栽スペースの改造



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検見川送信所」カテゴリの記事

コメント

TITLE: Re:分離派建築博物館(09/07)
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岩槻受信所、アーチ型の窓枠が印象的ですね。

検見川も壁面に曲線が取り入れてあるし、

実は、何か深い共通点が隠されていそうな雰囲気ですね。



精力的にワークなさっていらっしゃいますね(^^)

読んでいて引き込まれていきます。。。

投稿: 音楽と薔薇☆うっちい | 2007年9月 7日 (金) 23時19分

TITLE: Re:分離派建築博物館(09/07)
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こうやってみていくと、無線通信局はどこもモダンな設計だったんですね。

いろんなアプローチから興味を抱く人たちが集い、大きなコミュニティが作られていくのが、面白いし、冥利に尽きるところがありますね。

投稿: まさやん0386 | 2007年9月 7日 (金) 23時33分

TITLE: Re[1]:分離派建築博物館(09/07)
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音楽と薔薇☆うっちいさん

>岩槻受信所、アーチ型の窓枠が印象的ですね。

>検見川も壁面に曲線が取り入れてあるし、

>実は、何か深い共通点が隠されていそうな雰囲気ですね。



岩槻の方はもう現存しないので、きくちさんが撮られた写真は貴重な資料だと思います。



>精力的にワークなさっていらっしゃいますね(^^)

>読んでいて引き込まれていきます。。。



書く方が追いついていない現状です。みなさんのブログも遊びに行けていないし。ペースをあげたいんですけどね。

投稿: shocota | 2007年9月 8日 (土) 07時08分

TITLE: Re[1]:分離派建築博物館(09/07)
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まさやん0386さん

>こうやってみていくと、無線通信局はどこもモダンな設計だったんですね。



モダンさゆえに、一般にその貴重さを理解されにくいのが分離派建築のようです。



>いろんなアプローチから興味を抱く人たちが集

>い、大きなコミュニティが作られていくのが、面>白いし、冥利に尽きるところがありますね。



これもDIYみたいな感じでしょうか。プロセスをごらんいただくことによって、熱を伝えていきたいと思っています。それにはネットだけではなく、お会いするなどアナログな部分が非常に大事なんじゃないかと思います。



まさやんさんにも、早くお会いしたいなぁと思っております。

投稿: shocota | 2007年9月 8日 (土) 07時16分

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