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2007年9月25日 (火)

●満月の夜に〜検見川送信所ストーリー(1)

今宵は満月。月明かりがまぶしいですね。

満月といえば、こんなイベント。

日本初の国際放送77周年記念
「ほぼ満月ただの月見@検見川送信所」


日時:10月27日(土)午後3時〜
集合場所:JR総武線・新検見川駅徒歩2分、はなのわ広場
参加費:無料
主催:「検見川送信所を知る会」

ほぼ満月ただの月見@検見川送信所

日本初の国際放送が行われた昭和5年10月27日から77周年を記念し、月見をしようというイベントです。

月齢カレンダーによれば、この日は15.9(大潮)。ほぼ満月。

さて、検見川送信所が廃墟と化した原因の1つは、この建物のストーリーが語られなかったことにあるように思えます。

実は「プロジェクトX」並の出来事があったのです。そんな話を書いていこうと思います。



    ※    ※    ※    ※    ※    ※


今から77年前の昭和5年10月27日(月)夜のこと。当時日本の首相だった浜口雄幸の声がサンフランシスコ、ロンドンへと電波に乗って、届けられた。これが日本初の国際放送だった。

当時、日本の無線は黎明期にあり、アメリカからは海外に向け電波を飛ばすことは日本には無理ではないかとさえ言われた。そんな中、検見川送信所の男たちは日本初の試みを成し遂げたのだった。

その現場を指揮したのは菊谷秀雄。彼は東北帝国大学を卒業後、逓信省に入り、2年目の1926年(大正15年)4月に所長として赴任している。なんと、わずか26歳であった。

突然の着任命令だったが、別の人物が断ったらしい。当時の検見川は僻地と見られており、誰もが喜び勇んでいくような場所ではなかった。

「やっと東京に慣れたところだったのに」と菊谷は思った。しかし、「これも運命だ。よいこともあるだろう」と気を取り直した。彼は父親譲りの運命論者だった。

ここに集まった所員も曲者ぞろいだったようで、菊谷はいろいろ苦労したようだ。

1930(昭和5年)は、検見川送信所が最も輝いていた時代だった。菊谷は国産初の短波無線送信機「J1AA」を完成させ、5月には台湾との無線通話実験を成功させた。さらに、6月にはベルリンと結ぶなど成果を上げつつあった。

そんな菊谷が公務局からの急な呼び出しを受けたのは10月11日(土)朝のことだった…。



この続きは明日発行予定のメールマガジン「検見川送信所J1AA通信」に掲載します。


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バックナンバーには創刊準備号があります。

検見川送信所についてはここで過去記事をまとめています。

musenhozon.jpg

日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。

賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。
<a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a>









去年の日記は?


2006/9/25 2日間、家を空けたら、植物がへなへな



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検見川送信所」カテゴリの記事

コメント

TITLE: おもしろい!
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いやあ、面白い。

読ませてくれますねえ!

久住さん、小説家になればいいのに!

投稿: jojo | 2007年9月26日 (水) 07時55分

TITLE: 続きが楽しみ
SECRET: 0
PASS:

一年前の私と重なります。

「僻地への主人の突然の転勤命令、やっと千葉の生活に慣れた所だったのに・・・。これも運命だ!」



早く続きが読みたいなぁ。

投稿: ソフィア | 2007年9月26日 (水) 10時03分

TITLE: Re:●満月の夜に〜検見川送信所ストーリー(1)(09/25)
SECRET: 0
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読ませますねぇ。明日のメルマガが楽しみです(^_^)

ひょっとしたら本当に「プロジェクトX」ばりの

プロモーションビデオが作れるかも知れませんね。

その時は、僕をナレーターで使ってください。

投稿: まさやん0386 | 2007年9月26日 (水) 11時52分

TITLE: Re:●満月の夜に〜検見川送信所ストーリー(1)(09/25)
SECRET: 0
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>彼は父親譲りの運命論者だった



私もそういうところ、あるかなぁ?・・・・・



中島みゆきの名曲が聞こえてきそうですね。

投稿: しぇるぽ911 | 2007年9月26日 (水) 12時24分

TITLE: Re:おもしろい!(09/25)
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jojoさん

>いやあ、面白い。

>読ませてくれますねえ!



菊谷秀雄氏の自費出版自伝「検見川無線の思い出」を元にしています。これが面白いのでしょう。



>久住さん、小説家になればいいのに!



それはほめすぎです(汗)。

投稿: 久住浩 | 2007年9月26日 (水) 15時18分

TITLE: Re:続きが楽しみ(09/25)
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ソフィアさん

>一年前の私と重なります。

>「僻地への主人の突然の転勤命令、やっと千葉の生活に慣れた所だったのに・・・。これも運命だ!」



そんな僻地ではないんじゃないですか、大都会ですよ。千葉よりは(笑)。



当地には雲南省の帰りに寄ったことがありますよ。



>早く続きが読みたいなぁ。



書き上がっていますので、夜か深夜には配信します。

投稿: 久住浩 | 2007年9月26日 (水) 15時21分

TITLE: Re[1]:●満月の夜に〜検見川送信所ストーリー(1)(09/25)
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まさやん0386さん



>読ませますねぇ。明日のメルマガが楽しみです(^_^)



この話は実話であるし、話自体魅力的です。



>ひょっとしたら本当に「プロジェクトX」ばりの

>プロモーションビデオが作れるかも知れません

>ね。



そういうのが作られてもおかしくないかも。

というのは、このラジオ放送にはNHKがかかわっていますから。ぜひドラマ化してほしいですね。



>その時は、僕をナレーターで使ってください。



コーチングで鍛えた喉を披露してください。

投稿: 久住浩 | 2007年9月26日 (水) 15時24分

TITLE: Re[1]:●満月の夜に〜検見川送信所ストーリー(1)(09/25)
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しぇるぽ911さん

>>彼は父親譲りの運命論者だった



>私もそういうところ、あるかなぁ?・・・・・



そんな風に共感しながら、読んでいただけると幸いです。



>中島みゆきの名曲が聞こえてきそうですね。



頭の中で流しておいてください(笑)。

投稿: 久住浩 | 2007年9月26日 (水) 15時26分

TITLE: Re:●満月の夜に〜検見川送信所ストーリー(1)(09/25)
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登録してみました。

続きを楽しみにしています。



こちらは翌日のコンサート(学校行事なのです)の準備のため6〜7時頃まで掛かりそうです。(^-^;)

う〜む・・・間に合わない・・・・・

投稿: 裏猫 あ〜 | 2007年9月27日 (木) 15時19分

TITLE: Re[1]:●満月の夜に〜検見川送信所ストーリー(1)(09/25)
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裏猫 あ〜さん

>登録してみました。

>続きを楽しみにしています。



ありがとうございます。



>こちらは翌日のコンサート(学校行事なのです)の準備のため6〜7時頃まで掛かりそうです。(^-^;)

>う〜む・・・間に合わない・・・・・



なるほど。

では、一応、僕の携帯番号をメールフォームから送っておきます。もし早く終わりましたら、電話ください。

多分、検見川のそば屋にいます。

http://gogoshinkemigawa.blog42.fc2.com/blog-entry-124.html

ここなんですけど、1度行ったら、好きになりました。

投稿: 久住浩 | 2007年9月28日 (金) 00時49分

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