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2008年5月12日 (月)

タカダノバル的隠れ家~TAKADA no BAR

タカダノバル君に会いに行きました。タカダノバル君は高田馬場から徒歩五分の裏路地にある。


黒川紀章設計による高田馬場名物ビッグボックス

高田渡はドキュメンタリー映画にもなったフォーク歌手だが、タカダノバル君は人間ではない。

「TAKADA NO BAR」という名前で、バルとはスペイン語で「バー」の意味。高田馬場に引っかけて、高田のバーということだ。それでも、タカダノバル君といったほうが親しみを感じるような気がします。というわけで、僕は勝手ながら、タカダノバル君と呼びたい。

ノバル君のドアには秘密がある。ノブに任せて、押すと開かない。押してもダメなら、引いてみろ、となるわけだが、それでも開かない。

こちらが戸惑っていると、ノバル君のマスターがドアを開けてくれる。

「いらっしゃい」とマスター。実は引き戸だった。「ドアで何度目の来店か分かるんですよ」とマスターは笑う。ちょっぴりいたずらなこのドアは人を試しているのではなく、先入観を捨てようという提案なんだと思います。

敷地はわずか4坪。この広さというか、狭さは案外気持ちよい。隠れ家ファン心をくすぐる。

人間には生まれながらにして、狭さを求めるところがある。生まれながらというか、胎児の頃は子宮に引きこもっているわけです。僕なんか、予定日より2週間くらい長く滞在していた。さらに言えば、子供の頃は押し入れなんかも好きだった。ゆっくり本が読めるので、トイレが好きという人も多い。

狭いところの良さは安心感だと思います。周りは完全に見渡せる。さらに大抵のところに手は届くし、すごく機能的だ。

ちなみに、こちらが僕が自宅に作った1坪未満の隠れ家


さて、落ち着くことにする。しかし、椅子2つだけ。座りたければ、早く来るしかない。「うちはなんでも限定」。安いワインボトルも仕入れているが、こちらも限定。ちなみにこのワイン。安いくせに、なかなか旨いところが心憎い。やるね、ノバル君。


手前にあるのが格安スペインワイン。

さて、まずはビールを引っかけたいところだが、注文を入れると、「○○円頂きます」とマスター。
勘定はいつもニコニコ現金払い。これなら、食い逃げされない。

いちいち払うのも面倒くさい。飲むと、おおざっぱになるしね。そんな時はデポジット。この日は友人検見川送信所HPリニューアルの打ち上げ。1万円お預け入れだ。どうだ。

お任せで頼むと、ワインに合うスペイン小皿料理がさっと出てくる。

女性客がやってくる。やっぱり、ドアのところで、とまどっている。初めての客か。あいにく、椅子は僕らが独占中。

「立ち席しかないんですか?」
「大丈夫ですか?」とマスター。
「友人との待ち合わせですから」

2人の会話に僕らも参戦。
彼女は近くの歯医者の帰りに、寄ったという。店が気になって入ってみたらしい。
「また歯医者の帰りに寄りたいです」
しかし、歯医者とアルコールの関係は、うなぎと梅干しくらい相性が悪い、はず。
「歯医者の後じゃ、まずいんじゃない?」
「大丈夫、今日は抜いていないから」

そんな会話をしているうちに、1人客やら、2人連れ、彼女の連れが入ってきて、狭い店は満席。

僕らはいつの間にか、1人客と話している。
「千葉に検見川送信所ってのがあるです。実はそのHP完成の打ち上げで」と僕ら。
なぜか名刺交換していた。
「ホームページがあるんですか、見ますよ」
「ワイン飲みませんか?」

そんな風にふるまっているうちに、いつの間にかワイン1本を開けてしまった。

知らない人同士をそっとつなぐ力があるんだね、ノバル君というやつは…。

タカダノバル君はここにいる。


大きな地図で見る

TAKADAnoBARの育ち方


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コメント

先日はありがとう。
そして、面白い紹介をありがとう!
送信所の会には入ったよ。
「文化遺産の保存=税金の垂れ流し」
では無いモデルを造りたいですね。

投稿: ノバル君 | 2008年5月15日 (木) 12時04分

>ノバル君

>そして、面白い紹介をありがとう!

同行したまさやんさんがきちんと紹介してくださったので、切り口を変えてみた。気に入ってもらえれば、うれしい。

>送信所の会には入ったよ。

入会ありがとう。メールもいただきました。

>「文化遺産の保存=税金の垂れ流し」
>では無いモデルを造りたいですね。

市民の側から働きかける保存運動なので、建物が役に立たないとか、税金の垂れ流しはもってのほかだと思っている。

ノバル君も築何十年の古民家をうまく活用し、人も集っている。そんな風に機能すれば、建物も、そこで一時代を過ごした人々も、町の人々も幸せでしょう。

投稿: 久住コウ | 2008年5月15日 (木) 12時36分

面白い切り口で来ましたね(^_^)
確かに入り口の引き戸には焦りました。
きっちり学習させてもらったので、
今度行ったときは大丈夫かと(笑)

投稿: まさやん | 2008年5月16日 (金) 15時40分

まさやんさん

>確かに入り口の引き戸には焦りました。

でしたねぇ。

>きっちり学習させてもらったので、
>今度行ったときは大丈夫かと(笑)

では、同行する友人に空けてもらったら、どうでしょうか。反応が楽しめるかも(悪い人間だ=笑)

投稿: 久住コウ | 2008年5月16日 (金) 19時09分

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