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2008年7月

2008年7月31日 (木)

フジフィルム プロビア

初めてリバーサルフィルムを撮った。フジフィルム プロビアというフィルム。先日、写真家の方から大量にいただいたのだ。

リバーサルは露出の設定が厳密じゃないと、いけないと聞いていたが、ほとんど問題なかったので安心した。それどころか、その精細な描写にビックリ。同じフィルムと呼ばれるものでも、こんなにも違うのか。これはちょっとした感動だった。

フィルムは期限切れだったのだけど、管理をしっかりされていたので、素人目にはまったく問題ないように思えた。早速、ブログでも紹介したいところだが、紙焼きもしていないので、お披露目はちょっと先になりそう。


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リバーサルフィルムの紙焼きの方法を知らなかったので、そのまま持ち帰ったが、リバーサルの紙焼き方法はダイレクトプリントなどがあるらしい。勝負写真は紙焼きにしたいが、それ以外はデータで十分なので、エプソンのスキャナーを注文した。

これまではお店でCD焼きをしてきたが、自宅でしかも高画質でCD化できる。CD焼きは約500円。90本弱焼き込めば、十分元が取れる計算。ポジ、ネガだけではなく、ブローニー判もスキャニングできる。早く来ないかな。


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2008年7月30日 (水)

GX200オプションのレンズキャップLC-1

GX200が新発売され、検索ワードとしても急上昇している。僕のこんなブログでも、「GX200」がランク外から第10位に。

前回のGX関連の記事では、オプションアクセサリーがGX100に使えるのがうれしい、と書いたが、早速LC-1キャップを購入した。


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LC-1はリングを外して、装着する。つけると、だいぶ「顔」の印象が違う。ごっつくなる感じだ。なんだか、新製品のカメラを手にしたよう。

ピンホールカメラ
GX100に装着したLC-1閉じた状態(GRD2)

電源をオンにすると、レンズが飛び出し、3つのハネが開く仕組み。「スター・ウォーズ」に登場する宇宙船のようなギミック。これはいいですねぇ。GX100、GX200ユーザーはマストバイ。

ピンホールカメラ
GX100に装着したLC-1開いた状態(GRD2)

今回、GRD2でマクロ撮影したのだが、バッチリ埃まで写っていた。さすが、GRD2!! そんなことを言っている場合ではなく、お掃除をしてあげようっと。

GX200はこちらが最安値でした。

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「はじめてのピンホールカメラ入門」(著・熊崎勝)


夏休みの自由研究に。★★★★☆

ピンホールカメラの撮影が面白く、こんな本を手にした。
「はじめてのピンホールカメラ入門」

同書は「ピンホールカメラは楽し!」の著者・熊崎勝氏によるもの。僕は市販の科学雑誌の付録カメラでピンホールを楽しんでいるが、この本を読めば、針穴写真が手作りでできてしまう。

空き缶カメラ、空き箱カメラの作例が載っている。カメラを作るというと、難しそうに聞こえるが、作り自体は単純でイラストもふんだんにあるので、そんなに難しくはない。印画紙の焼き付けの方法も載っているので、自分で作って、撮影して、現像して…と写真に関する全工程が自分の手でできてしまうのだ。

小中学生の夏休みの自由研究にも面白いと思う。今年はピーカンが続いているので、よいピンホール写真が撮れそうだ。

ピンホールカメラ
千葉公園の鳩(ライカM3 ズミクロン35mm コダックUC)

ピンホールで撮ると、こんな感じに。

ピンホールカメラ
千葉公園の鳩(ピンホールカメラ AGFA VISTA400 デジタル処理でモノクロ化)


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2008年7月29日 (火)

「逃げ去るイメージ アンリ・カルティエ=ブレッソン」

アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 予告編

最近になって、フィルムカメラであるライカにはまった。

配偶者からは「何で今さらフィルムなの?」と聞かれた。
デジカメもあるのに、なぜフィルムか?

元来、変わり者なのか、主流とは別の方向に行ってしまうのである。しかし、今だからこそフィルムなんじゃないか、と思う。デジカメは未来永劫、スタンダードになるのは必至で、フィルムという20世紀の産物を楽しむには今しかないのではないか。ポラロイドフィルムが生産中止になったニュースを知ると、なおさら、フィルムライフを謳歌しなければ、という気分にもなる。フィルムはいずれなくなるという危機感も覚えつつも、一方で振り子の原理同様、デジタル志向が強くなればなるほど、フィルム回帰の波も出てくるような気がする。

そんなわけで、ライカの神様、アンリ カルティエ・ブレッソンに関する研究本。

「逃げ去るイメージ アンリ・カルティエ=ブレッソン」 ★★★★☆

慣用句としても一般的な「決定的瞬間」。この言葉はブレッソンから始まった。ブレッソンの初写真集の序文の言葉である。

「決定的瞬間を持っていないものなど、この世には存在しない」

しかし、この言葉は米国版の写真集で強調して使われたもので、題名にもなっているが、フランス版の写真集の題名は「逃げ去るイメージ」というもので、「決定的瞬間」という言葉はことさら強調されていない。ここは編集者の腕だったのかもしれないが、同書の著者はブレッソンの写真は「決定的瞬間」の類型には収まらないものだとして、ブレッソンの写真の1枚1枚の考察に力を傾ける。

確かに、「逃げ去るイメージ」と「決定的瞬間」では言葉の持っている意味は違いすぎる。「逃げ去る」では刹那的だが、「決定的瞬間」ではハンターのようだ。

鷹の目とビロードの手を持つ男、ブレッソンは確かにシャッターチャンスをものにし続けたのであろうが、物理的なものではなく、もっと精神的な瞬間を切り取っている。その辺に著者も言及する。

文中に出てくる木村伊兵衛の言葉は印象的だ。

「ただシャッターチャンスが面白い表情をつかむという素朴な現実の複写が決定的瞬間とかリアリズムと解釈されがちでブレッソンの決定的瞬間が誤解されている。いま彼が編集中の『第二の決定的瞬間』は世界の若人の動きを通して彼が持っている世界観によって立っているヒューマニズムを表現しているので、単に若者の動きをシャッターで止めているのではない。次の世代を背負おう人々を彼が生きてきた体験で発見し、それが写真に表現されて、強く生きる力を見る人に報道してゆくのである。そこを写し出すのは彼の決定的瞬間なのだ」

僕が思うに、ブレッソンの写真との向き合い方が「逃げ去るイメージ」という言葉に出ている気がする。イメージは逃げ去る。つまり時代は動いていく。その中で刹那的ながらも自身のメッセージを残そうという考えではないだろうか。そこには時間をとめようという傲慢さはない。

同書の紹介からははずれてしまったが、ブレッソンの写真を読み解こうという試みはなかなか刺激的だった。

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2008年7月28日 (月)

ちょっとピンぼけ 文豪にもなったキャパ


オススメ度★★★★☆

本は結構、読んでいるつもりだが、ちょっとしたコツがある。
それは全部を読まないこと。それはいろんな速読術にも書かれているが、正解だと思う。

本を読む目的は自分の知らない知識は得ることだ。全部をあますところなく読むことではない。必要な情報を必要なだけ引き出せばいい。そう考えると、案外、気楽になるものだ。

20世紀を代表するロバート・キャパのことを知りたくなった。文章家としての代表作は「ちょっとピンぼけ」である。そんなにぶ厚い文庫本ではないが、それでも文字情報は多い。そこで同書のダイジェストに加え、写真がふんだんに使われた大型本の同書を読んだ。

これを読むと、「ちょっとピンぼけ」の内容だけでなく、キャパがどんな写真を撮ってきたのかも分かる。むしろ、大型本だけに写真も大きくて、よい。こんな写真が撮れたらなぁと、何度も見返してしまう。

この写真集を見ていると、写真とは他人を写すものながら、実は自分を写しているものなんだと気づかされる。写真家は自分が最も興味があることにピントを当てる。そのピンを通じて、キャパが当時、思っていたことが浮かび上がってくるのだ。

同書には「ちょっとピンぼけ」に関連した写真だけではなく、1954年4月、日本を訪れた際に撮影したものも載っている。

ロバート・キャパの本

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2008年7月27日 (日)

GX200の新発売はGX100ユーザーにも朗報

リコーのGX100の後継機種、GX200が2008年7月4日、発売された。

GX100からの追加機能は電子水準器や撮影画像の縦横位置を判断して、裏の液晶画面で表示するなど。これらはGRD2で導入されているが、結構使える。

画素数は1001万から1200万に増えたが、ここまで必要なのか?という声もあるだろう。僕は正直、いらないと思う。

GX200は高級コンパクトデジカメ。普通のデジカメを買う感覚でいると、手が出ない。気になる価格だが、目下、安いのは楽天。amazonは高い。


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新製品には惹かれるが、あえて旧機種に手を出すのもいい。というのは、価格が下がったからだ。ビューファインダーなしなら3万円台、ビューファンダーありでも、4万円ちょっと。僕が購入した1年前は6万ちょっとだった。2万円も下がっている。


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GX100の作例はこちら

新機種の発売は旧機種ユーザーをガッカリさせるのが常だが、GX200の登場はGX100ユーザーにも朗報と言える。

新アクセサリーはGX100のと互換がある。ワイドコンバージョンレンズ(19mm広角レンズ)に加え、望遠端で135mm相当になるテレコンバージョンレンズが新登場。撮影の幅がまたひとつ広がった。

一方、GX100の欠点だったレンズキャップもオプションアクセサリーで改良された。従来のキャップは取り外し式で「面倒だ」と評判が悪かったが、このオプションキャップをつけると、レンズの収納に応じて、開閉する。こちらもGX100にもつけられるそうなので、早速買い求めたい。

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ディズニーシーの穴場は夜のマーメイドラグーンゾーン

某保険会社の特典チケットで行く、夏の恒例、ディズニーリゾート。

去年は平日に決行し、スイスイだったわけですが、今年は仕事の関係で土曜日に。

2007年7月20日 (金)
●待ち時間なしのディズニーシー

さすがに1日いると、くたびれるので、午後3時から入場。家から車で30分なので、一生懸命乗らなくても…というわけです。

さすがに夏休み最初の土曜とあって、混んでいた。最初の「タワー・オブ・テラー」は80分待ち。次に「インディ・ジョーンズ」を目指したけど、ここは2時間10分待ちのため、断念。仕方がないので、80分待ちの「センター・オブ・ジ・アース」へ。

大物アトラクションは以上2つでした。後は船に乗ったり、買い食いしたり。

娘が「楽しかった!」というのはマーメイドラグーンゾーン。ここは午後8時以降が穴場。待ち時間なんて、ないに等しい。

ディズニーシーはランドに比べて、大人が楽しめるアトラクションが多いのだけど、マーメイドラグーンゾーンは子供向き。幼稚園児くらいから楽しめる。主要ターゲットの子供たちは寝る時間も早いので、割と早くに引き上げてしまうみたい。

くるくる回るアトラクションに付き合わされました。

今回は一眼レフは置いていき、GR2とライカM3。GR2は露出計代わり。回るアトラクションは苦手なのですが、被写体としては面白い。ノーフラッシュでここまでいける。バシッと絵を決めるとなると、デジタル一眼レフの方がよいかと思うけど、重たいんですよねぇ。この暑さでは重さは堪える。

ノクトン40mm
ディズニーシー(GRD2)

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2008年7月26日 (土)

文化財建造物の使い方~千葉トヨペット本社

純日本風の建物である。これは何の建物だろうと思うだろうか?

ノクトン40mm
千葉トヨペット本社(GRD2)

ここはトヨタ系のカーディーラー、千葉トヨペット本社だ。

旧日本勧業銀行本店で、1899年(明治32年)6月、東京府東京市麹町区(現:東京都千代田区)に竣工。なんと3度の「引っ越し」の末に、くるま屋さんとなった数奇な運命の建物なのだ。

建物は1926年(大正15年)、勧銀の本店改築のため、 売りに出され、当時、新聞紙上でも話題になった。

買い手となったのは京成電気軌道会社(現:京成電鉄)。建物は 千葉県千葉郡津田沼町(現:習志野市)の谷津遊園に移築され、「楽天府」と名付けられた。隣には阪東妻三郎(田村正和らの父)所有のスタジオがあった、という。

さらに、千葉市が無償で譲り受け、1940年(昭和15年)~1961年(昭和36年)まで千葉市役所庁舎として使用された。

ここ千葉市美浜区稲毛海岸に移築されたのは、1965年(昭和40)年のことである。

一見、木造2階建てだが、内部は鉄筋コンクリートのハイテクビル。近づくと、外観と内観の違いのギャップにはビックリする。

もちろん、オリジナルの保存がベストだとは思うが、活用となると、そこまで厳密にはできないのだろう。現代風に装いを新たにして、快適にすることは悪いことだとは思えない。

古くなったからという理由だけで壊される建物があまりに多すぎる。

そういう意味では、この建物は恵まれている。千葉トヨペットが買ったからこそ、オリジナルに近い外観を残しながら、こうして今も生き残り、埋め立ての地で、存在感を放っているといえるだろう。

ノクトン40mm
1階はしっかりショールームになっている。千葉トヨペット本社(ライカM3&ズマロン35mm)


トヨペット
がこうした歴史的建造物を店舗にしていることは企業イメージアップにも貢献しているように思える。そんな立派な考えなら、トヨタで車買っちゃう? くらいのことは思うのである(おいそれとは買えないけどね)。


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こうした活用の実態を見ると、国や地方自治体よりも、民間の方が遙かに知恵を感じる。

前の記事「消された校舎〜旭丘高校校舎建て替えてんまつ記」(編・旭丘高校校舎の再生を考える会)とは対照的だ。

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2008年7月25日 (金)

千葉の穴場プール、北谷津温水プール

連日、暑い。というわけで、娘から「プールに連れってって」とせがまれる。
娘は日に焼けると、肌が真っ赤になるので、「室内プールがいい」という。

割と近くに「こてはし温水プール」というのがあるが、ここは週末は激混み。市営の室内プールながら、流れるプールやウォータースライダーもあるので、人気が高い。11時すぎに行くと、駐車場は満車で、車が渋滞していた。

ということで、若葉区の「北谷津温水プール」まで足を伸ばした。こちらも同じゴミ処理熱を生かした温水プール。屋根はしっかり覆われているので、日焼けも心配ない。

7、8月の利用料金はなんと大人150円、子供50円。

混雑状況は? というと、駐車場もすんなり入れるし、中もさほどでもない。千葉市内近郊にお住まいの方、オススメです。

ノクトン40mm
温水プールから見た北谷津ゴミ処理場(ライカM3&ノクトン40mm)

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2008年7月24日 (木)

そろそろ食べ頃?ミニトマト

向かいのお宅からいただいたトマトの苗。実が赤くなってきた。そろそろ食べ頃?

ノクトン40mm
トマト(ライカM3&ノクトン40mm)


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夏の薔薇「恋心」

深夜の地震。ビックリしましたね。こちらでも結構、揺れた。寝ていた娘が飛び起きて、「怖い」と言いながらテレビを見ていました。被害の程度が心配されます。

暑い日が続いているけど、フロントガーデンでは、京成バラ園産出の薔薇「恋心」が花盛り。

ノクトン40mm
恋心(ライカM3&ノクトンクラシック40mm agfa100)

かなり絞って撮ったが、数字は忘れた。f8くらいか。ノクトンはやはりクラシックなタッチです。


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2008年7月23日 (水)

「カメラは知的な遊びなのだ。」(著・田中長徳)

写真家でありながら、著作が非常に多い田中長徳氏。08年3月に発売された、この本は編集者からの質問に答えるという語り下ろしという形だ。内容はこれまでの著作と大きな違いはないが、編集者がまとめているので、専門的な感じはなく、カメラが気になり出してきた人が読むのは最適な入門書といえる。作例もカラーで載っているのがうれしい。

今回の収穫は長徳氏が愛用しているsekaimonというインターネットオークションの存在。これはアメリカのオークションサイト、イーベイの商品を日本語に翻訳しているもの。ヤフオクや楽天などの日本語買い物サイトは日常的に使っているけど、海外のものは未経験だ。ちょっとだけ見たら、あるわあるわ。最近、生産中止が発表され、絶対的な流通量が少なくなっているノクティルクスも簡単に見つかる。(高くて買えないが)

ついでに思い出したが、先日、20代の後輩とネット通販の話題になった。彼が「深澤直人デザインのラミーのボールペンを買いそびれました」と言うので、「ネットならすぐに見つかる」と返すと、
「えー、ネットで買ったことないんです」だって。


LAMY notoの発売を記念したスペシャルエディションです。【限定仕様】LAMYラミー ボールペン ノ...

こっちが「えー」と驚いた。今時、ネット通販したことがない20代もいるのか。

そう考えると、長徳氏はすごい。60歳を越えて、アナログもデジタルも軽々こなしてしまうんだから。

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ドコモモ100選をゆく~096千葉県立図書館(大高正人、1970年)

検見川送信所が重要モダニズム建築の選定と保存を提言する「ドコモモ ジャパン」の選定建築に決まった。

ドコモモジャパンは2003年9月に「DOCOMOMO100選」を発表しており、既に書籍化されている。いずれ検見川送信所も書籍の1ページに登場することだろう。
 

100選はどれもなるほどと思わせる建物ばかり。そんな中で一番なじみが深いのが千葉県立図書館である。図書館の設計者は大高正人氏。黒川紀章氏らとともにメタボリズム・グループの代表格。磯崎新氏はその流れにいる。去年、訪れた磯崎氏の旧大分県立中央図書館(現アートプラザ)も同じ匂いを感じる。


ノクトン40mm
千葉県立図書館(ライカM3&ズマロン35mm)

随分くたびれた建物だが、ただならぬ雰囲気は最初から感じていた。図書館好きなので、ここも何度かお世話になっている。検見川送信所の設計者である吉田鉄郎氏の全集もここで借りた。

ノクトン40mm
千葉県立図書館(ライカM3&ズマロン35mm)

千葉県立図書館(ライカM3&ズマロン35mm)

図書館の階段を上がると、大高氏のもうひとつの代表作「千葉県文化会館」がある。1968年竣工で、僕と同い年。ここでは中森明菜、ユニコーンのコンサートを見た。成人式の会場もここだった(笑)。

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2008年7月22日 (火)

インド料理店「ガガル」のランチ

先日より、自分のブログの人気記事を表示できるパーツを表示されている。すごく下の方に表示されるので、気づいている人はわずかだと思うけど、個人的に面白く見ている。

本日付のランキングは以下の通り。

1位:ピエール・ドゥ・ロンサール&自転車置き場
2位:千葉公園の大賀ハス、ただいま五分咲き
3位:モノクロの調色~TMAX100
4位:タカダノバル的隠れ家~TAKADA no BAR
5位:Eee PCファーストインプレッション
6位:旧気球聯隊第2格納庫(川光倉庫)の内部に”潜入”
7位:自転車置き場のモッコウバラの誘引
8位:Eee PCの費用対効果
9位:平凡なるもの~建築家 吉田鉄郎物語~吉田鉄郎シンポジウム
10位:カメラの保存は防湿庫か除湿器か

意外と古い記事も読まれているなぁという印象。

「6位:旧気球聯隊第2格納庫(川光倉庫)の内部に”潜入”」はは旧気球聯隊第2格納庫である「川光倉庫」さんをおじゃましたときのもの。

新しいところでは、「2位:千葉公園の大賀ハス、ただいま五分咲き」。まさに時事ネタという感じなのかもしれないが、千葉ネタはニーズがあるみたい。

というわけで、千葉のグルメネタを紹介したい。

稲毛区園生(そんのう)にあるインド料理店「ガガル」。
評価:★★★★☆

ここは駅(最寄りはJR稲毛駅)から遠く、立地も一方通行の路地を入ったところにある。アクセスも悪い上、場所もわかりにくい。

しかし、ランチ時は結構、混み合っている。

ここにはグルメの法則が成り立つのだ。

「立地が悪いのに、混んでいる店はうまい」


大きな地図で見る

ちゃんとメニューと価格を調べていないが、ランチメニューなら、780円(Aランチ、多分)で本格的なインドカレーが腹一杯食べられる。論より証拠。写真をお見せします。

これは900円くらいだったかなぁ。ちゃんとメモっていない。この店では高い方のランチです。

ノクトン40mm
ガガルのランチ(GRD2)

しかも、この大きなナン。

ナンと!おかわり自由ナンです。

すみません、やり過ぎですね↑。先日、大人3人で行ったのですが、僕以外のお二人はナンをお持ち帰りしていました。おいしいのですが、量も半端ないので、食べきれない人も少なくない。

さらに、食後に飲み物もつきます。僕はラッシーがオススメ。

なんだか、通販ショップのキャストのような宣伝になってしまったが、このお店とは一切、関わりはありません。

しかし、コストパフォーマンス、味を総合的に考えて、十分オススメできる。


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2008年7月21日 (月)

GRD2 VS ズマロン35mm

知り合いの写真家が「期限切れのフィルムいらない?」と声をかけてくださったので、ありがたく頂くことにした。
1人で使いきるのかと思うほどの量だった。冷蔵庫で保存していたので、大丈夫だろうとのこと。

その写真家は「フィルムで撮るなら、紙で焼かなきゃ。特にモノクロは紙焼きして、なんぼ。CDに焼くのなら、デジタルでも変わらない」と言う。

おっしゃることはごもっとも。しかし、例え、パソコン上でもフィルムとデジタルの違いは出ているような気がする。

なんか例になるものはなかったか、と探してみた。

左の写真はGRD2(21mm)、右はライカM3ズマロン35mm(コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)。

ノクトン40mm ノクトン40mm

やっぱり、違いますよね?


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ズマロン


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2008年7月20日 (日)

ノクトン40mm  f1.4 周辺落ち

ズマロン35mm
フルート(ライカM3&ノクトン40mm f1.4 1/60s)

とあるコンサートの風景。ノクトンの開放値f1.4を試してみた。シャッタースピードは1/60s。さすがにこの暗さだと、周辺落ちが出る。

僕は毎回、プリントは焼かず、CD書き込みで頼んでいる。今回はいつもと違うDPEに出したのだけど、上がりがひどいので、ビックリした。だいぶ縮小しているのもあり、この写真はマシなほうだが、ひどいのは本当にお見せできない。

CD書き込みは多分、流れ作業でやっているだけだと思うが、こんなにメーカーによって個体差が出るものなのか? この写真以外は絞り込んだものが多かったのがいけなかったのか? 思わず、ショップに「仕上がりがいつもと違う」と電話してしまったほどだ。後日、見てもらうことになった。

自分の腕が悪いだけかもしれないが、真相が気になるところだ。とにかく、失敗には学ぶことが多い。特にカメラにおいては。


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ノクトン40mmのデジタル・モノクロ写真

ノクトンの描写は、カラーにおいては好みが分かれるような気がする。全体の淡い感じはオールドレンズそのものだけど、カリッとした描写を好む人も多い。


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このレンズはカラーよりもモノクロで威力を発揮しそうな気がした。

下の写真は前回の記事でボツにしたカット。かなり淡いタッチの写真である。

ノクトン40mm
観蓮会(ライカM3&ノクトン40mm CENTURIA 100)

「プロの撮り方 デジタルカメラ編」によれば、モノクロは最初からモノクロモードで撮るよりも画像変換ソフトを使って、モノクロにしたほうがよい、とある。筆者の経験として、カラーで撮影したものをモノクロに変換した方がシャドーのディテール描写が優れているという。

今回の写真はデジカメ写真ではないが、フィルムをスキャニングして、デジタル化している「アナデジ」写真とでもいおうか。それをフォトショップを使って、モノクロ化してみた。明るさ、コントラストを調整した上、「色相、彩度」のモードでモノクロにしている。

ノクトン40mm
観蓮会(ライカM3&ノクトン40mm CENTURIA 100)

確かに、シャドーのディテールは細やか。カラーよりモノクロのほうが雰囲気を持った写真になっている気がする。今度はフィルムのTMAXを装填して、フィルムのモノクロを試してみたい。

観蓮会でのフォトはこちら

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ノクトン40mm f1.4のクラシックな撮り味

先日、楽天とヴィッセルが同時に勝利するという奇跡的な日があって、楽天のポイントが3倍になった。そこで、ちょっと貯まったアフィリエイトポイント(2万ポイントちょっと、みなさまありがとうございます)でノクトン40mmシングルコートを購入した。

ノクトンにはシングルコートとマルチコートがあるが、明らかな違いはないようだ。ただ、シングルコートの方が昔っぽいのかと、選んだ次第。


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注文してから、フードを買い忘れたことに気づき、銀座のレモン社で手に入れた。


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ノクトンはあえて昔のレンズの良さを追求したレンズだという。ノクトンには35mmもあるが、こちらはレンジファインダーのデジカメ、R-D1sユーザーには特に人気だ。デジカメはCCDの関係で、レンズ表記の1.53倍となることから、35mmが標準レンズの50mm相当となる。しかし、高いんだよなぁ、これが。


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そういうわけで、しばらく手が届きそうにないので、ライカM3で撮ることになるだろう。

40mmはM3のファインダーサイズにはないのだが、ユニバーサルファインダーを35mmと50mmの間で調整すれば、なんとかなりそうだと分かった。前回の記事で、ユニバーサルファインダーはファインダーの視野と実際にズレがあると、書いたが、今回はピタリとはまったようだ。

ズマロン35mm
観蓮会(ライカM3&ノクトン40mm CENTURIA 100)

ズマロン35mm
観蓮会(ライカM3&ノクトン40mm CENTURIA 100)

ズマロン35mm
観蓮会(ライカM3&ノクトン40mm CENTURIA 100)

撮り終えての感想としては、ズミクロン50mmと近いかな。葉っぱの発色が独特。これはオールドレンズの黄色っぽさが出ているだろうか。

今回はCENTURIA 100という格安フィルムを使っているので、より淡い、ソフトな感じになっているように思える。下の記事はズミクロン50mmで撮ったもの。見比べてみると、分かると思う。ちなみに新品のノクトンは中古のズミクロンの半額以下だった。

2008年7月 6日 (日)
千葉公園の大賀ハス、ただいま五分咲き

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2008年7月19日 (土)

CENTURIA 100の描写力

コダックのコダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC(36枚撮り、ビックカメラで590円)の描写力はさすがなだな、と思った。フィルムチェンジして、格安フィルムに変えてみた。CENTURIA 100というもの。楽天では最安195円(ビックカメラ230円、36枚撮り)で買える。

ズマロン35mm
千葉城(ライカM3&ズマロン35mm コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)

ポジションチェンジをしたので、はっきりとした違いは言えないが、コダックは油彩のようなベタッとした描写だが、CENTURIA 100では濃い部分が薄いような感じ。油彩と水彩といった違いだろうか?

ズマロン35mm
千葉城(ライカM3&ズマロン35mm CENTURIA 100)


ズマロン35mm
千葉城の紫陽花(ライカM3&ズマロン35mm CENTURIA 100)

ズマロン35mm
京成千葉スターバックス(ライカM3&ズマロン35mm f3.5 1/125s CENTURIA 100)

一番下は午後7時ごろ、スターバックスのテーブルを三脚代わりに撮った。暗いと粒子が荒くなる。

3倍違うフィルムの描写力。僕はUC100が気に入ったが、この辺は好みの問題。フジカラーとCENTURIA 100を比べたら、コストパフォーマンス的にはCENTURIA 100でよいかなぁ。



ズマロン

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最後? の観蓮会@東大緑地実験所

検見川の東大緑地実験所で行われる毎年恒例の「観蓮会」に行った。同所は大賀蓮が発見された東大グラウンドの向かいの小高い丘にある。普段は開放されていないが、広大な緑地帯は周囲の酸素の供給源のひとつになっている。

ズマロン35mm
(GX100)

同施設は昨夏、西東京市への移転が決定し、その去就に注目が集まっていた。「今年で最後?」とも言われた同所での観蓮会だけに注目も集まり、JRはJR新検見川駅からのハイキングプランを発表し、人員を募った。関係者に伺うと、「例年よりも2000人は多く参加するのではないか」という。

この実験所をめぐる一連の報道をみると、この西東京市への移転話はそもそも逆の考えで始まった。関東圏の農業施設を検見川に集約させようという話だった。


東大が2003年(平成15年)3月の評議会で同大大学院農学生命科学研究所の付属施設・東大農場(22.2㌶)と二宮町(神奈川県)の果樹園が長い間、分かれていたのを一本化する計画を発表したことから始まった。東大農場を売却して千葉市・緑地植物実験所に研究棟(教室)を移転、隣接の東大検見川総合運動場(25.6㌶)を農地にする内容だった。

地域新聞「あさひふれんど千葉」記事より


しかし、この動きに、西東京市の市民団体がいち早く反応した。東大農場は平日も開放され、市民の憩いの場になっていることから、「東大農場のみどりを残す市民の会」が約4万6000人の署名を集め、反対運動をしていたのだ。

その後、東大側は検見川の東大グラウンドを農地化する多額の費用がかかることから、計画そのものを変更。むしろ、検見川緑地実験所が西東京に移転することになった、という。

一方、検見川の人々はこの決定に寝耳に水だったよう。その後、自治会などで対策会議が行われ、この日も正門で署名活動を行っていた。

この蓮の写真を撮った後継機、GX200がついに新発売。最安値は以下のサイトだった。


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2008年7月18日 (金)

ライカ ユニバーサルファインダー

ライカM3のファインダーは50,90,135mmの3つの視野枠。ズマロン35mmを使う場合、ファインダーは連動しないので、外付けのファインダーを使うことになる。


35mmの専用ファインダー
というものが、僕は35,50,95,135の切り替えを持つユニバーサルファインダーを使っている。単に専用と比べると、安かったからだ。

ところが、この視野枠が実際の描写と合わないように思える。

レンジファインダーは一眼レフと違って、ファインダーから見える画面とは違い、ズレがある。それは分かるんだけど、ちょっとズレ過ぎではないか、と思っている。

ズマロン35mm
ライカM3&ズマロン35mm f3.5。現像待ちのために入った喫茶店にて(GR DIGITAL2)

僕は黒澤明ばりに(笑い)、被写体をギリギリに置いてもみる。下の写真では、左下に散歩している人を入れ込んだつもりだったのだが、完全に切れている。

ズマロン35mm
(ライカM3&ズマロン35mm コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)

下の写真は前の記事の彫像の別カットだ。正面から左右均等に切り取ったはずだが、左側が大きく空いているのだ。

ズマロン35mm
女(ライカM3&ズマロン35mm コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)

ユニバーサルファインダーは少しレンズから高い位置にあるのが問題なのだろうか?

フォクトレンダーの35mmファインダーのようなタイプを使えば、もう少し正確な視野枠がわかるのだろうか?ともかく、ライカは奥が深い。


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千葉散歩~ズマロン35mm×コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC(2)

ライカのレンズにはすべてプロダクトIDがあり、そこから製造年などを知ることができる。

ズマロンは1946年から1960年まで60000~80000本が作られた、という。1946~1956年が前期、56年以降が後期モデル。僕のレンズの番号は1015714で、1952年製だ。




ズマロン

「ズマロンは現代レンズにはない柔らかさ、地味だがしっかりとした描写で味がある」と以下の本には書かれている。

地味というほど地味な感じはないが、それは僕がライカレンズをあまり知らないからだろう。派手なレンズとは何を指すのかな?

ズマロン35mm
女(ライカM3&ズマロン35mm コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)

ズマロン35mm
Qiball(ライカM3&ズマロン35mm コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)

ズマロン35mm
千葉城(ライカM3&ズマロン35mm コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)


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千葉の空 ズマロン35mm×コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC

ライカM3&ズマロン35mm 3.5fのコンビに、コダックのフィルム、プロフェッショナル ウルトラカラー 100UCを装填してみた。いろいろ実験してみたい、お年頃なのである。

しかし、100UC(ビックカメラで590円)は楽天にも、アマゾンにも取り扱いなし。

コダックのHPによれば、以下の通り。

「カラープレシジョン技術」により優れた肌色再現を保ちながら、高彩度な発色を得られるのが特長です。また「アドバンスドT-粒子」の採用により細やかな粒状性を実現し、なめらかで美しい肌色が得られます。

フィルムのパッケージの色は、メーカー各社の色の特色を表している、という。つまり、フジカラーは緑、アグフアは赤、コダックは黄色。黄色というのはひいては肌色ということになるのかもしれない。

かのライカの神様、アンリ・カルティエ・ブレッソン(1908年8月22日 - 2004年8月3日)は生涯、カラーを使わなかった。カラーの品質に問題がある、とブレッソンは書く。結構、長生きした人で、カラーフィルムの精度はかなり上がったはず。しかし、74年からはカメラを離れて、デッサンに移った。だから、カラーとは向き合うことはなかったのか?その辺は著書を読んでもよく分からない。

僕もライカが描くモノクロは素晴らしいと思う。しかし、現像に時間がかかるし、自分で現像まで手がけるとなると、半端な道楽になってしまう。そこまでやれる金銭的な余裕も、時間的な余裕もない。

やっぱり、メーンはカラーということになる。そうなると、自分が求める色を出すフィルムを見つけておきたい。

求める色とはなにか?

「パリ、テキサス」で撮影監督ロビー・ミューラーが見せたような青い空を撮りたい。ヨーロッパ映画で見る「青」だ。

アグフアの発色も気に入ったが、UC100もすごかった。一切、デジタルで画像をいじっていない。しかし、この発色。素晴らしい。

ズマロン35mm
千葉(ライカM3&ズマロン35mm f11、1/250s コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)

ズマロン35mm
キボール前(ライカM3&ズマロン35mm f8、1/250s コダック プロフェッショナル ウルトラカラー 100UC)



ズマロン

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2008年7月17日 (木)

浜口首相の「ラヂオの時間」~日本初の国際放送(2)

2008年7月14日 (月)
浜口雄幸首相が語る~日本初の国際放送(1)

の続き。

浜口雄幸は日記とともに、随感録を残している。これは昭和4年7月、週に1度、3週間に1度、鎌倉で静養していた際に書き付けていたものだという。浜口にとって、ロンドン海軍軍縮会議が大きく動いた昭和5年9~10月までは「色々のことに不思議に興うが湧き、その頃は割合に多くの記事が書けた模様であります」(娘・富士子)とある。

随感録では、「軍縮放送演説」という章もある。

日本初の国際放送は昭和5年10月27日深夜に行われた。これはロンドン海軍軍縮条約の締結を祝って、日米英のトップが交歓放送を行おうという試み。暗い戦争に突入する前の、わずかに平和を模索した時代だった。
その浜口首相の演説を世界に発信したのが検見川送信所である。


(C)検見川無線の思い出より

この日の浜口は忙しい。朝、京都を出て、夕刻に帰京。
愛宕にあった中央放送局(現NHK)には午後11時15分に入った、とある。

同50分から約8分、浜口が日本語で演説し、その後フーバー大統領、マクドナルド首相が続き、最後に松平駐英大使が浜口の演説を通訳した。

日本が、世界が、この放送に注目した。愛宕山の放送局には黒山の人だかりだった、と新聞報道にもある。

放送の感度について、浜口は以下のような所感を述べている。


英米側の放送は、共に雑音が大分激しく且つ両氏共可なり早口であったので十分に聴取り兼ねたが、それでも遠距離間放送の最初の試みとしては、大体において大成功と申すべきである。
 
 松平大使の通訳放送は、雑音もかなり有りはしたが、流石に稍々聴取り易かった。余の放送は、英米よりの通信によれば、かなりよく聴取れたといふことであるが、其の程度は未だ判然せぬ。松平大使からの外務省への来電に依れば、二三度中断されたが、其の他は大部分明瞭に聴取出来たとあつた。



また、ラヂオ放送については「余にとつて一生の記念になるべき事柄」と書いている。

余は「ラヂオ」放送に就いては此の前一回(※昭和4年8月28日、演説「経済難局ノ打開ニ就テ」)の経験があるから大分気分が楽だったが、それでも倫敦海軍条約批准書寄託式といふ歴史的大事業に就いて、米国大統領・英国首相と共に自分の所感を全世界に向つて呼び掛くるのであるから、前回の場合とは聊(いささか)か責任の軽重がある訳である。

 一体、「ラヂオ」放送は変な気持ちがするもので、「アナウンサー」の他には人っ子一人居ない狭い部屋の中で、誰に向つていふでもなく、漠々焉として、原稿を実ながら一人演説するのであるから、、初めの内は張合ひのないこと夥しい。

 だから、演説の調子が頗る変挺で気合が乗らず、棒読みの早口となり易く、我ながら可笑しくなるが、三分五分とやって居る内に、自分の此の演説は、中継放送に依つて、全国何百人の人々が、肉眼こそ見えね熱心に聴いて居るといふ其の光景が心眼の中に現はれ来り、自然に気合がかゝり、力が入るやうになつて来るのであった。

 况(ま)して今回の場合は、全世界幾億人が一語も聴き洩らすまじと熱心に聴き入つて居るな(無論西洋人に日本語は分からぬだろうけれども)といふ気分があるから、開口一番のくさりはさつぱり調子が取れなかつたが、第二句、第三句あたりから大分緊張して演説することが出来たのである。(原文まま)


愛宕放送局は現在、NHK放送博物館になっているが、当時の建物ではない。国際放送の最初の一歩を現在に残しているのは検見川送信所ただひとつである。

検見川送信所CG再現~past,now,future~-2008年2月2日(再生時間1:39)

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2008年7月16日 (水)

新聞を作ろう~検見川送信所を知る会会報

新聞は面白いですね。きちんとした価値観に基づいて、整理されている。ネットのうわさ話と違って、活字の力というものもある。しかし、新聞製作はもっと面白い。

「検見川送信所を知る会」では次回イベントに向け、さまざまな準備をしている。検見川送信所をめぐっては、さまざまな方法を用いて、保存、利活用を訴えてきた。最初はブログ、メールマガジン、小説、ムービー、写真。新たなアイテムとして「検見川送信所を知る会」会報を作ってみました。

これまでも紙による会報を発行し、地元やイベント会場でお配りしたのですが、これまではワードで製作。しかし、無用な空白部分が出て、情報が詰め込めないというジレンマがありました。

そんな時、思いついたのが新聞スタイル。フリーのDTPソフト
を試してみたのですが、これが本格的。出版、新聞界に精通された技術者が開発されたようで、見出しの文字の大きさは専門用語である「倍数」。段組なども実際の新聞製作に近い。

しかも、その作業は直感的に行えるので、少し慣れれば、「らしい」新聞を製作することができる。もちろん、不満はないことはないが、フリーと思えば、しかたがない。会報などを作らなければいけない方に、ニーズがあるのではないかなぁ。

できあがったのは以下のようなものだ。A4サイズに裏表にモノクロで印刷し、地元町内会の方々などに読んでいただくつもりでいる。ワードで作るよりも情報量は2倍程度増える上、情報を整理して訴えることができる。

内容に関しては「検見川送信所を知る会」ホームページで(近日公開)。

musenhozon.jpg
検見川送信所を文化遺産に!
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千葉公園の小滝

ピンホールカメラでいろいろ実験をしている。

露光を長めに撮ったら、どんな感じになるか。

千葉公園の日陰にある滝を撮ってみた。露光は5秒程度だっただろうか。水の流れが糸のように写っている。若干暗すぎたようで、粒子も見える。

ピンホールカメラ
千葉公園の小滝(ピンホールカメラ 5秒程度、AGFA VISTA400)

こちらは自宅の多肉植物。通常のカメラなら、マクロレンズでの撮影となる。しかし、レンズそのものがないピンホールは被写体におもいっきり近づけても大丈夫。ただし、ピントは甘い感じ。暗かったせいか、増感すると、粒が出ている。

ピンホールカメラ
多肉植物(ピンホールカメラ 5秒程度、AGFA VISTA400)

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2008年7月15日 (火)

ピンホール・モノクロ

ピンホールカメラはカラフルな被写体を撮ると、面白いが、明暗がはっきりした場所もいい雰囲気が出る。下の写真はフォトショップでモノクロ化したもの。フィルム独特の感じは出たかな。

ピンホールカメラ
千葉公園の鳩(ピンホールカメラ AGFA VISTA400 デジタル処理でモノクロ化)

ピンホールカメラ
自宅のブドウ(ピンホールカメラ AGFA VISTA400 デジタル処理でモノクロ化)

簡単にピンホールカメラを始めるなら…。

 


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ピンホールカメラと大賀ハス

先週土曜、千葉公園に出掛けた。ものすごく暑い日だった。リュックサック式のカメラバッグにデジタルやらライカを詰め込む。いざ、ロードバイクに跨がろうと思いきや、後輪がパンクしていた。もともとパンクした時の修理が悪かったのか、隠れ家に落ちた釘でも踏んだのか詳細は不明だ。

ともかく、暑くて修理する気にもなれず、折り畳みのフレッタで行くことにした。そんなドタバタもあり、着いたのは10時近く。蓮の撮影のピークはすっかり終わったようで、前週訪れた時よりも人が少なかった。


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今週は花盛りと想像していたが、そうでもない。仕方なく、ほとんど蓮は撮らずに亀やトンボを撮ったが、デジカメを見る限り、イマイチ納得できるものは撮れなかった。

大賀ハス
大賀ハス(ピンホールカメラ AGFA VISTA400)

一通り、撮影を終えて、日陰になっている蓮華亭のウッドデッキに座って休んでいると、老犬がスタスタやってきて、日陰でゴロン。その仕草に思わず笑ってしまった。

大賀ハス
蓮華亭の天窓(ピンホールカメラ AGFA VISTA400)

続いて、80才くらいの老人がやってきた。老犬の飼い主だった。
彼は犬の行動を見て「私よりも賢いな」と呟いて、ベンチに座った。

その老人とカメラ談義になった。キヤノンのデジタル一眼レフを持っているそうだ。よく撮れるので、ずっとオートモードで撮っているとか。プリントにはせず、テレビ画面で大写しにして楽しんでいる。

「下手にいじらない方がよく撮れますよ。最近のデジカメはよく出来てますから」と僕。

近くに住んでいるそうで、長年、蓮を撮りに続けている。「今年の蓮は今まで一番悪い。咲き始めも遅いし、花も鮮やかではない」と話す。

僕が撮りたい蓮がないのは、時間が遅かったせいかと思ったが、違うらしい。僕は蓮を撮りに来たのは去年からにすぎないが、確かに発色が悪いと思っていた。年季の入った蓮ウオッチャーが言うのだから、間違いないのだろう。

僕はいくつかカメラを持っていたので、「これはどんなカメラか」と聞かれ、知りうる限りの話をした。しかし、一番興味を持たれたのはライカでもなく、ピンホールカメラだった。

穴が空いているだけのシンプルなカメラです、と言うと、不思議そうな顔をして、デシタルより良いところは何ですか?と聞かれた。

そう言われると、優れたところはないなぁ。ピントは甘いし、写っているかいないかも分からない。

大賀ハス
大賀ハス(ピンホールカメラ AGFA VISTA400)

ピンホールカメラでは、よく撮れないことを期待している節もある。

「予想外の面白さでしょうか」と僕。

しかし、デジカメは便利だと言う老人に、ライカをぶるさげ、ピンホールカメラの付いた三脚を持って歩いている僕。こりゃ、まったく逆だ。

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2008年7月14日 (月)

検見川送信所写真集「検見川送信所2007-2008」

07年7月から撮り始めた検見川送信所の写真集を作った。

実物はCDジャケットサイズで、今週末にも到着予定。どんな感じのものに仕上がっているか、楽しみ。

写真のチョイス、レイアウト。これが難しい。いいと思ったものでもハマらなかったり、意外となんでもないボツカットがうまくハマったりする。フォトブックを作る際に思ったことはあるのですが、後日でも。ごらんいただく前にいろいろと書くのもヤボなんでやめておきます。

ウェブでも見ることができます。以下の画像をクリックすると、拡大。キャプションは最小限しかないので、目で楽しんで欲しいと思います。


以下のURLをコピペしていただくと、ケータイでも観賞可。
http://www.photoback.jp/mobile/openview.aspx?pbid=IdQAb3A21fpPH2h
Sz83HPQtx1yRF3qQht%2fsIER4kSX4%3d&page=J

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浜口雄幸首相が語る~日本初の国際放送(1)

検見川送信所は1930年10月に日本初の国際放送を行った。日米英で結ばれたロンドン海軍軍縮条約を記念した交歓放送だった。

この交歓放送の言い出しっぺはアメリカ。海外放送の実績ゼロだった逓信省はこの話を受けるべきか、受けざるべきか悩む。逓信省の幹部は当時検見川送信所所長だった菊谷秀雄氏を本省に呼び出し、技術的に可能か否かを聞いた上、ゴーサインを出した。

詳しくはドキュメント小説「1930年10月のスパイダーズ」に。

時の首相は浜口雄幸。その風貌から「ライオン宰相」と呼ばれた浜口内閣の登場は「国民的喚起を受くるに充分である」と昭和4年7月3日付の報知新聞は報じている。

浜口首相は昭和3年1月1日から亡くなった年の昭和6年6月23日(月)まで日記を書き残しており、時間を見ては随感録なるものを書き連ねていた。日記は健忘帳的なものだが、時の首相がどのように世の中を見ていたのかが読み取ることができる。

浜口首相は電波という当時のニューメディア「ラジオ」を使って、世の中を治めようとした最初の首相ではないかと思う。最初にラジオに登場したのは、国際放送の前年昭和4年8月28日。当時、財政再建が政治課題になっていた。浜口は「全国民に訴ふ」というリーフレットを作っており、「経済難局ノ打開ニ就テ」という演説を行った。この結果、金解禁が決行されるなどラジオの力が大きいことを知っていたのではないか、と想像できる。

また、逓信省との関わりで言えば、明治41年の第二次桂太郎内閣時には、当時、逓信大臣になった後藤新平の計らいによって、逓信次官のポストが用意された。次官といえば、実務レベルの最高職。しかし、専売局局長だった浜口は申し出を蹴る。組織改革に力を入れていたときで、それが実現できていないうちに、名利を求めるのは筋違いだろう、という考えだった。

逓信大臣だった後藤はあきらめず、浜口は大正元年12月、第三次桂内閣の時に逓信次官となる。しかし、翌2年2月に同内閣は総辞職となり、浜口も退職する。逓信勤めはわずか2か月ちょっとでしかないが、実はこれが大きなターニングポイントになっている。長きに渡る官僚生活にけじめをつけ、政治家を目指すきっかけになった出来事でもあった。これがなかったら「政治家・浜口雄幸」は誕生しなかった。

浜口は生真面目な人物として評される。短い逓信勤めの中でも、逓信がこれから果たす役割についてはイヤというほど勉強したことであろう。米国側からの交歓放送の申し出を、どう浜口が見たのかは分からない。しかし、政治課題としていた軍縮の成功を祝う国際イベントに「NO」という理由はなかったはずだ。

軍縮条約が動いた10月の日記はさすがに書き込みが多い。ロンドン海軍軍縮条約は昭和5年10月1日(水)、枢密院本会議で可決。翌2日(木)に日米英で批准となる。ラジオ放送の記述は10月24日(金)の部分で登場する。

「軍縮放送演説原稿成ル。」と。

記念すべき国際放送当夜の日記は以下の通り(原文ママ)。


十月二十七日 月

○軍縮演説放送。
○本日正午莫国外務省「ロカルノ」ノ問二於テ日、英(アイルランド自由国ヲ除ク)、米三国ノ海軍条約批准六方託式ヲ挙行セラル (日本時間午後九時)。
 午後八時二十一分京都発急ニテ帰京(四時五十五分)、賀陽宮恒憲王殿下御同車。
 午後十ー時十分官邸ヲ出テ愛宕山ノ放送局二赴ク。十一時五十分ヨリ軍縮演説放送ヲ始ム、八分ニシテ終ル。次テ米大約帽フーヴアー[Herbert C. Hoover]、之二次テ英首相マクドナルドノ放送アリ。最後二松平大使ノ自分ノ演説通訳放送アリ。外国ヨリハ雑音多ク、余り明瞭ニハ聞キ取レ難カリシモ、始メテノ試ミトシテハ先ツ先ツ成功ト云フヘシ。凡テヲ終了シタルハ十二時三十分ヲ過テ、就寝一時ヲ過グ。
 自分ハ今夜ノ放送ヲ以テ一ト先ツ海軍々縮問題ノ結論ヲ着ケタリ。尚残ル所ハアイルランドノ批准ニ依テ生スル条約効力発生及補充計画ト減税計画トノ予算決定ノ件ナリ。



読みにくいので、簡単に書くと、外国からの受信は聞きにくかった。しかし、初めての出来事なので、まずまず成功だろう、というのが首相の感想である。

聞き取りにくかった、ということだが、これには検見川送信所は関与していない。受信に関しては埼玉にある岩槻受信所(現存せず)の役目だった。受信所がアンテナがよくなかったのか、英米の送信状態が悪かったのかは不明である。

また、この国際放送の意味を、軍縮問題に決着をつけたもの、としている。この証言で分かるとおり、検見川送信所が成し遂げた役割は大きい。送信所はひとつの時代の証人といっていいのだ。

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2008年7月13日 (日)

「Pinholeー凝視するピンホ-ルカメラの世界」石井彰一

ピンホールカメラは楽しい。もっと知りたいという単純な動機で図書館から借りてきた。ところが、ハッとさせられた。

この作者、石井彰一さんは富士フィルム、NHKに勤め、日本の写真界に貢献された方だという。ご本人は勤めをやめ、プロの写真家をやりたかったのだそうだが、周囲に止められた。ようやく機が熟し、写真家として活躍しようかという矢先にがんで亡くなった。この本はいつか写真集を出したいという石井さん本人の思いを遺族と仲間が叶えたもの。

僕はピンホールはアバウトに撮るのが楽しいと感じていたのだけど、プロが露出を厳密に測ってきっちり撮ると、すごいクリアな絵が実現する。

石井さんは小学生にもピンホールカメラの楽しさを教えていて、子供達はピンホールカメラに夢中になったという。ピンホールカメラはそもそもカメラというものはどんな風に写るのかという原理を知るには最適だ。デジタルカメラに親しんだ今の僕みたいな人間からすると、基本は意外すぎるくらいシンプルだ。それだけに余計面白い。

石井さんはピンホールカメラの良さのひとつとして、被写体を凝視することを挙げている。デジタルなら1/1000秒で済むところを、ピンホールでは最低1秒以上シャッターを開けなければいけない。その分、被写体をいろいろと検討しなければいけないからだ。被写体を見つめることは、いろんな作用を生むことだろう。

そんなことを、この死後初めて出された石井さんの写真集は教えてくれる。本人がこの世からいなくなっても、本など形になるものがあれば、ちゃんと伝わるものだ。僕も何か形になるものを残さなければいけないが、そんなものはまだない。

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2008年7月12日 (土)

「千都よみうり」(08/7/12号)に検見川送信所を知る会の記事

千都よみうり
千都よみうり(08/7/12号)

「検見川送信所」及び「検見川送信所を知る会」の活動が読売新聞の姉妹紙「千都よみうり」(16万部発行)に紹介された。

「ぽれぽれ町めぐり 検見川周辺を巡る」と題する特集面で、その周遊コースの終着点として、検見川送信所が取り上げられている。

記事では「貴重な建造物 検見川送信所」と小見出しがつけられ、モダニズム建築の先駆者、吉田鉄郎氏が設計したこと、日本初の国際放送が発信されたことが紹介され、あわせて「検見川送信所を知る会」の記述もある。最後は「(建物の)外観だけでも圧倒される」と結ばれている。

また、同号の1面には千葉市地域文化財に、「登戸の神楽囃子」と「平川町内会文書」が決まった、という記事も。どちらも江戸時代から伝わるもののようだ。

検見川送信所は2月に募集された「地域文化財の情報提供」にて最多の情報数となったが、今回は選から漏れた。審議に必要な資料が集まったものから「文化財審議会」にて審議されたそうだが、「検見川送信所を知る会」としても5月に送信所の資料を追加提供し、同時に口頭にて送信所の保存を要望している。

2008年5月18日 (日)
「検見川送信所を知る会」が千葉市へ口頭で保存、利活用を要望

今回の審議がどのような形で行われ、基準は何だったのか。

どちらも貴重なものということでは、頷けるが、どちらもしっかり地域に継承されているもののようだ。文化財保護の観点で見れば、失われていくもの、失われていく可能性のある貴重なものに対して、優先的に保護をかけるというのが行政の役割のはずだ。検見川送信所は朽ちつつある。今回の文化財審議会によって、検見川送信所がその対象にならなかったことは残念だ。

musenhozon.jpg
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美浜大橋×ズマロン35mm

ズマロン35mm
美浜大橋(ライカM3&ズマロン35mm f5.6、1/250s AGFA VISTA100)

ズマロン35mm
美浜大橋(ライカM3&ズマロン35mm f5.6、1/250s AGFA VISTA100)

ズマロン35mm
美浜大橋(ライカM3&ズマロン35mm f5.6、1/250s AGFA VISTA100)

千葉は魅力的な町だと思う。都会的な部分もあれば、自然も残っている。なんと言っても、海がある。美浜大橋からは美しい夕日を見ることができる。

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2008年7月11日 (金)

蒸気機関車×ズマロン35mm f3.5

ズマロン35mm
NUS7 稲岸公園(ライカM3&ズマロン35mm f5.6、1/250s AGFA VISTA100)

千葉市内には公園に展示された蒸気機関車が何台かある。これは「NUS7」というもので昭和28年から昭和43年5月まで、川崎製鉄千葉製鉄所で資材運搬用に使われていた(説明板より)。

被写体としては魅力的なのだが、向きが悪い。早朝を除いて、ほぼ逆光気味になり、機関車に露出を合わせると、空がとんでしまう。いっそのことモノクロ処理しようか。すると、なんだかいい感じになった。

子供たちは鬼ごっこに夢中でした。


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迷う自販機

今日も暑い。こんな日は冷たい物が欲しくなる。

で、自販機に向かった。僕が飲みたいのはFINE BEATの微糖のコーヒー。

だが、この自販機には困った。押しボタンが商品の中央にあるのだ。一体どっちなんだ?

迷う自販機

普段はギャンブルを一切やらないが、賭けてみることにした。華麗なる賭け。二者択一だ。えい、左側。プチッ。

果たして、出てきたのは目的の微糖コーヒーであった。よく分からないけど、得した気がした。

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ピンホールカメラは楽し!

まさに、その通り、楽しい!

同書はピンホールカメラの作り方、撮影の仕方が載っている。驚くのは掲載されたピンホールカメラの写真の美しさ、クリアさ。それはすべて筆者の自作ピンホールカメラで撮影された。よく見れば、ピンホールらしい味わいがあるのだが、ピント、露出は完璧で、ここまで出来るのか、と驚く。ちょうど夏休みも近い折、子供と一緒に作ってみたら、いかがでしょうか。大人の方が夢中になってしまいそうだけどね。

僕が使っているのは「科学のタマゴ」の付録。これは作る手間もかからない。

2008年7月 7日 (月)
ピンホールカメラ事始め

10日はここに行き、お願い事を。

検見川送信所

ここにはこんな看板が出ているのですが、最近、敷地内に入った人が資材か何かにつまづいてケガをされたのだとか。それで過敏になっているよう。

検見川送信所

関係者にお願いして、中で少し撮影。ライカ写真とは、まったく違った感じ。パステル画のような淡い色彩。

検見川送信所

ピンホールカメラのオススメは色彩が濃い被写体。発色の強いフィルムを使うとより効果的。

検見川送信所

ピンホール写真を使って、絵日記風にブログを書くのも一興ですね。スローな感じの日記になる気も。

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ズマロン35mm VS ズミクロン50mm

ズマロン35mmで初めて撮った写真をアップしようと思ったが、写真を整理しながら、同じ被写体でも改めて撮り味が違うなぁと思ったのでズミクロン50mmと比較してみます。


ズミクロン

もちろん、露出が適正ではなかったり、構図上問題があったりするので、一概にどっちがいいとは言えない。ただ、レンズの差、フィルムの差は出ていると思う。

質感においてはフィルムの差が大きい気がする。

フジカラー100は柔らかさというレベルを超え、ぼんやりした色合いで、使わないと思う。コダックのモノクロフィルム「TMAX」はプロ用とあって、きめ細かく、コントラストも絶妙。アグフアのヴィスタ100は初めて使ったが、赤の発色が目を見張る。以前、使ったヴィスタ400よりも発色がいい。例・千葉神社。400は期限切れなので、それも影響しているかもしれない。

ズミクロン、ズマロンともに癖はある。ズミクロンの場合、緑色はやや乾いた色で、ズマロンの方がくっきり。

上記の本によれば、ズマロンの描写はブレッソンが愛用していた「エルマー50mm」に近いらしい。また、一般的にレンズは絞りの開放値から2つ絞ったところが理想的な性能を発揮するということ。ズマロンではf5.6がそれに当たる。

検見川送信所 検見川送信所

検見川送信所
左)検見川送信所(ライカM3&ズマロン35mm f5.6、1/250s agfaVISTA100)
右)検見川送信所(ライカM3&ズミクロン50mm fuji color100)
下)検見川送信所(ライカM3&ズミクロン50mm kodak TMAX)

下は給水塔の写真。ズマロンは広角らしい構図で狙ってみた。広角レンズは周辺の光量が落ちる場合もあるが、ズマロンにはない。夕方の光での撮影だが、葉の色はズミクロンよりも美しい。

検見川送信所 検見川送信所 

検見川送信所 
左)検見川送信所(ライカM3&ズマロン35mm f5.6、1/250s、agfaVISTA100)
右)検見川送信所(ライカM3&ズミクロン50mm fuji color100)
下)検見川送信所(ライカM3&ズミクロン50mm kodak TMAX)

ズマロンはズミクロンよりも3万円くらい安く購入した。描写を見ると、値段の割に、お買い得がある。



ズマロン

musenhozon.jpg
検見川送信所を文化遺産に!
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2008年7月10日 (木)

ズマロン35mm購入

日頃からGR DIGITAL2の世界に慣れているせいか、ライカM3にも広角が欲しかった。

第一候補はスーパーアンギュロンなんだけど、これが高い。とても手が出ない。

安くてもいいから、ライカ製で広角を、となると、ズマロン35mmに落ち着く。ズマロンは高いライカレンズにあって、最も安い価格帯に入る。数が多いので安いみたいだが、数が多いとあって、状態もよいものも多い気がする。


【送料無料!】《中古良品》Leica ズマロン L 35mm F3.5

ネットで買うか、店舗で買うか。迷ったあげく、店舗で買った。中古カメラ屋を巡り歩いて、探すという行為自体も楽しい。

僕のライカの師(ライカだけではないが)であるかっぱ画人さんはこんなことを書いてくれた。

「ライカの35ミリレンズ、ズマロンの安価な物が有れば、悪くは無いと思いますが、後でもう少し良いのが欲しくなるでしょう。

古いライカレンズは磨き直しや再コーティングしたレンズ、また国産のレンズが入っている物が多いです。 一度バラしたレンズはピントが甘く、ライカらしい切れ味が無く、本来の描写ではありません。

もう一つは撮影には影響ありませんが、レンズのコーティングに指紋を付けると、いくらキレイに拭き取っても半年か一年位するとまた指紋が浮き出てくる物がありますので高価な中古であっても注意が必要です」

ライカ初心者である僕にはどれがライカ本来の写りなのか、悲しいかな分からない。となれば、だまされる可能性も高いわけで、ここは信頼できる中古カメラ屋の老舗で買うのがいいだろうと思ったのだった。

銀座のス○ヤカメラで購入した。値段は上のマップカメラと同じ。中古カメラ屋めぐりをして分かったのは、ライカに掘り出し物はない、ということだ。状態がいいもの、珍しいものは高い。状態が悪いものはそれなりだ。う~ん、これは買い!!と飛びつくものはない。それだけに慎重になれるかもしれない。

どうせ買うのなら、状態がいいものを買うのがいいだろう。手放す時も、それなりの値段がつくはずだ。

ズマロンはLマウントなので、MマウントのライカM3に装着するにはアダプターが必要だ。単なる金属の輪っかだが、これもそれなりの値段。

レンズを手に入れたら、前玉の保護のためにフィルターもつけておきたい。傷をつけてしまったら、レンズの価値は一気に下がる。ところがズマロン35mmは外枠にネジ切りがない。

この本によれば、フィルター径A36とあるが、このフィルターは希少のよう。楽天では見つけることができなかった。ヤフオクでもあまりない。さらにネットで調べると、内側のねじ切りに22mmのフィルターがはまる、とあった。22mmのフィルターもかなり特殊な部類だが、京都の青木カメラ店で見つけることができた。ここは商品の品揃えもよく、送料はメール便が使える。

注文から数日後、商品は無事届いたが、これで撮影できると、勇んだが、ハタと気が付いた。M3には35mmの視野枠がない。ファインダーは50mmのままなのである。35mmファインダーが別途必要だ。

しかし、この35mm ファインダーも、ライカで揃えると、アホみたいに高い。たかが(といってはいけないんだろうけど)、覗くだけだぞ。ライカは泥沼の趣味と言える。

しかし、なきゃ困る。35mmから135mmまで視野を変えられる「ユニバーサルファインダー」というものがあると知り、ヤフオクで手に入れた。12000円だったかな。

すべて揃えて、組み込んだのが、スパルタンなこの姿。

検見川送信所
ライカM3&ズマロン35mm f3.5。現像待ちのために入った喫茶店にて(GR DIGITAL2)

まずは最初に撮った1枚だけ紹介します。毎回、フィルムをけちって、メーターが「0」になる前からシャッターを切っているので、上の方がちょっとだけ感光している。今回はアグフアVISTA100を詰めた。agfaの赤の発色は素晴らしい。

検見川送信所
検見川送信所(ライカM3&ズマロン35mm f3.5、agfaVISTA100)

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検見川送信所Tシャツ

こんなものを作ろうと考えている。

検見川送信所
検見川送信所Tシャツ

クリックすると、写真の詳細へ。Tシャツと詳細の文字は若干違うけど。

musenhozon.jpg
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「東京下町1930」桑原甲子雄

日本のライカ使いとしては木村伊兵衛 土門拳が有名だが、1930年代の東京を撮影した人物に、桑原甲子雄がいる。昨年12月、老衰のためなくなった。

大正2年生まれで、(1934年)昭和9年に、あこがれだったライカC型を手にした。同写真集は氏が住んでいた1930年代の東京を切り取ったものだ。1936年に2月26日の「2・26事件」の際は羽織ったトンビの下にライカを隠し、絞り5・6、シャッタースピード100分の1で隠し撮りした。雪の中、戒厳令が敷かれた日比谷近辺の様子も収録されている。


名機ライカC型ライカ C型 エルマー50/3.5ケース付き(背面革ひび割れ)【中古・アサノカメラ3...

写真の中には、画角がななめになっているものもあるが、これらも隠し撮り、もしくはそれに近い形で撮られたものなのだろう。

写真としても優れたものばかりだが、写真の看板などの文字にも惹かれる。当時の物価、はやり物、事件が分かって面白い。我が社の文字を見つけて、思わずハッさせられた。

桑原氏はいったんはローライへの転向を試みたが、シャッターチャンスを逃すことがしばしばあり、再びライカに戻った。買ったのは以下のDⅢ型。「木村伊兵衛氏の様に使いこなしたら良いと思う」と書いている。


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2008年7月 9日 (水)

品川駅横丁

リニアモーターの発着駅に決まった品川駅。近年、新幹線も止まり、流行りの「駅なか」もあり、巨大なターミナル駅に変貌を遂げた。

ホテルが建ち並ぶ高輪口の反対側、港南口も開発され、一気にオフィスビル、ホテルのスカイクレーパーが誕生した。

その姿は都会そのものだが、僕が好きなのはそれらの街並みではない。

高層ビルにうずくまるようにして、存在する飲み屋横丁。人ひとりが入れるくらいの狭い小道を入っていくと、タイムスリップしたかのような小さな飲み屋が密接して建っている。それぞれの店は個性的で美味なところも多い。

品川駅横丁
携帯電話のカメラにて

いつかフィルムに収めたいと思いながら、長い時間が過ぎた。ついつい忘れてしまう。なので、ケータイでパシャリ。


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2008年7月 8日 (火)

アンリ・カルティエ・ブレッソンの3冊

アンリ・カルティエ・ブレッソンはライカの最も偉大な使い手であった。

日本人による、この伝記は著書プロフィールが一切、載っていないという不親切な本だが、著者はNHK出身。数度、取材を通じて、晩年のブレッソンにも会っている。生い立ちから全盛期の評伝の部分は、参考文献による抜き書きとなるが、インタビュー部分では生き生きとブレッソン像が伝わってくる。

ブレッソンは写真家ながら、自身は写真に撮られることを嫌っていた。彼が得意とするスナップショットにおいては「透明人間」になることが大事であって、「あ、ブレッソンがいる」と相手に悟られては具合が悪かったからだ。

彼は70年代、写真を捨て、元々、志していた画家に戻ると、デッサン画を手がけた。この頃になると、ブレッソン自身が写った写真も多く、彼自身も自画像を発表している。(「アンリ・カルティエ・ブレッソン写真集大成」)

彼は「写真はデッサンにすぎない」と言ったが、その表現方法に違いこそあれ、目指しているものは同じだったようだ。そういえば、画家にも写真愛好者は多く、なるほどと思える部分はある。ブレッソンとも親交があったボナールも結構な数の写真を残している。その構図においては写真も絵画も共通部分があり、ブレッソン自身は何よりも構図に重きを置いた。また、生涯、カラー写真を撮らなかったという事実も面白い。「白黒は抽象的であり、選択の可能性を残すことになる」という風に説明している。

画家に転向した後も、ライカを手放したわけではない。出かけるときはM4か3Gにレンズはエルマー50mm。50mmレンズは人間の目と同じ視野と言われており、ブレッソンにとっては目の延長であった。99年のインタビューでは「90mmも持っているが、こちらは風景用」と話している。


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ライカマニアは機材への興味に走ってしまうが、ライカの神様は実にシンプルな機材構成で神業というべき写真を残していた。

インタビューの終わりも印象的な言葉で締めくくられる。

「あなたの仕事をルポルタージュだという人がいるが、本当ですか?」と聞かれ、「ルポルタージュ…、いや、証言だ」とブレッソン。
Q「仕事の目的は20世紀の証言ですか?」
「そんなことはどうでもいい」
Q「では、それは結果ですか?」

「私は生きている、それだけのことです」

こちらはブレッソン自身の文章、言葉をまとめたもの。スナップショット術を垣間見ることができる。やはり、構図への言及は細かい。
「私たちは絶えず構図を頭に描いている必要がある。けれど、シャッターを切るときは直感だ」などと書く。

やはり、同書にも含蓄のある言葉が並んでいるが、印象的なものを抜粋する。

私は経済学者でも、歴史的建造物の専門家でもない。ましやジャーナリストでもない。私が絶対にそうありたいと願うのは心を配る人間だ。(中略)

カメラはものごとのなぜに答えるのに適した道具ではない。むしろ、その問いかけに喚起するものだ。うまくすると、カメラ特有の直感で、質問すると同時に答えを出してくれる。だからこそ、カメラを手に、そんな「偶然のシャッター・チャンス」を求めて、私はあえてあてずっぽうに歩き回ってきたのだろう(1973年)

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2008年7月 7日 (月)

ピンホールカメラ事始め 

ライカのようなオールドレンズの常套句として、「空気を切り取る」というものがある。ならば、究極に空気を切り取るものは何か?

それはピンホールカメラではないか。なんと言っても、レンズがない。カメラ本体に小さな穴が空いているだけ。空気そのものがレンズなのだ。

ピンホールはレンズがないから、いわゆるフォーカスは関係なく、すべてにピントが合う(理論上)。フォーカスにおいては人間と同じという(これも理論上)。そんな記述を読んで、俄然、興味が沸いた。

お手軽なものはないかと探したら、「大人の科学」シリーズにピンホールカメラがあった。ネットをほうぼう探したが、完売。なにげに人気があるようだ。そんな中、見つけたのが同じ学研から発売されている科学のタマゴシリーズのvol.2(販売価格:1,680円税込)。本自体は少年少女向き。大きな字で分かりやすく、カメラの仕組みが解説されている。

楽天、アマゾンでは既に売り切れだが、「ホーム・ラボ」という学研商品の通販サイトで購入することができる。佐川急便を指定すると、金額合計が3,000円(税込)以上の場合は配送料を無料というので、大人の科学マガジンと併せて購入。どちらのシリーズも少年心をくすぐるラインナップとなっている。

 

付録(本とカメラどちらが付録かは不明だが)のカメラも組み立て知らずで、お手軽な感じ。ステレオカメラの方は「大人の科学」とあって、もう少し複雑のよう(未開封)。

ピンホールカメラ
(GR DIGITAL2)

印画紙も20枚入っているので、同封されたレンズをつければ、日光写真も楽しめる。

ピンホールは前面にあるシャッターの開け閉めで行うが、シャッター部分の穴に紐を通してやらないと、操作が不便。しかし、紐は付属しておらず、自分で用意しなければいけない。

フィルムはISO400がいいようだ。アグフアのビスタ400を詰めた。露出は1秒くらいなので、手持ちすると、絶対ぶれるので、三脚はマストアイテムだ。

晴れた日に紫陽花を撮影してみた。一応、ファインダーらしきものはついているが、正解ではない。完全に目検討。

下の写真は記念すべき1枚目。

ピンホールカメラ
(科学のタマゴ付録カメラ)

完全に失敗だけど、面白いものになっていた。慣れていないせいで、シャッターを開いたのか、閉じたのか分からなくなり、しかも、フィルムの巻き上げも忘れてしまったので、二重露光に。多少、横からも光が漏れているのかもしれない。しかし、デジカメとちがって、出来上がりは現像が上がってくるまでは分からない。

非常に偶然性が高く、それだけに予想もしない絵が仕上がってくる。これはクセになりそうだ。

LOMOホルガといったトイカメラにもピンホールはある。


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七夕空襲 千葉神社

写真を撮り始めたきっかけは、サイクリングだった。自転車に乗って、近所をブラブラして写真を撮って帰ってくる。

ずっとデジタルで撮り続けていたのだが、デジタルのあまりにはっきりとした質感に、違うな、と思い始めた。そこで、フィルムカメラに回帰した。露出計もついていないが、露出とシャッタースピードがついているライカM3。まだまだ使いこなせていない。試行錯誤の連続。だが、その試行錯誤が楽しい。

フィルムで古い建物を撮ると、しっくりくるような気がする。デジタルでは見えなかった空気感のようなものが伝わってくる。

これはなんだろう? それはあまりにも直感的で、文章では説明不能な領域だが、その場所にある歴史がなせる「何か」なんだろうか?かつて、心霊写真が騒がれたのも、「フィルムカメラには空気を切り取る力がある」から、かもしれない。

5日、千葉市街を走っていたら、鮮やかな朱色の建物が目に留まった。千葉神社である。鳥居と本殿には、笹が飾ってあり、短冊にはいろんな言葉が書かれている。

千葉神社
千葉神社(ライカM3、ズミクロン50mm、アグフアビスタ400)

千葉市にとって、七夕は別の意味で特別な日である。千葉市は戦時中、2度の大規模な空襲を受けた。2度目となる昭和20年7月7日未明のものは七夕空襲と呼ばれる。人々が星に願いをこめたその夜(実際は夜明け前だが)に、129機のB29が889.5トンの焼夷弾を投下した。その結果、中心市街地の約7割が焼け野原となり、尊い人命が失われた。

この事実を、どれだけの人が受け止めているのだろうか? 恥ずかしながら、僕自身も最近までよく知らなかった。これも、サイクリング&カメラを通して知ったことだ。

七夕空襲で、千葉神社の建物がどうなったのかは詳しく調べていないが、おそらくかなりの被害を受けたのだろう。隣接する千葉家の菩提寺、大日寺は全焼し、現在は西千葉に移転し、跡地は公園になっている。

千葉神社では1127年から毎年、8月16日から22日まで「妙見大祭」というものを行っている。星を司るという妙見尊星王(北斗七星)のお祭で、「何か一言願をかければ、その願いは必ずや達成される」との伝えにより、『一言妙見の祭礼』とも言われているそうだ。まさに「星に願いを」である。終戦直後の昭和20年8月16日も、焼け野原の中、千葉の復興を願い、祭りは行われた、という。

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2008年7月 6日 (日)

千葉公園の大賀ハス、ただいま五分咲き

新聞を読んでいると、「○○で蓮が見頃」との記事を見かけるようになった。場所は忘れたが、千葉市から株分けした、どこぞの池も大賀ハスが咲き誇っているという。

大賀ハス関連の過去記事

ならば、本家である千葉公園も満開のはす。早速、ライカM3とGX100を鞄につめて、自転車で行ってみた。蓮は午前に花を開き、午後には閉じてしまう。「早起きは3文の得」というが、蓮を見るには朝早く起きなければいけない。

残念ながら、満開ではなく、五分咲きといったところ。お楽しみはこれからだ。

しかし、人の数はすごい。まだ9時前というのに、アマチュアカメラマンがいっぱい。そんなご同好のお姿を見たら、ハスよりもみなさんの姿に目を奪われてしまった。四方八方からハスを捉える姿はなかなか圧巻。正面から撮る方もいらっしゃれば、ハスだけにハスに構える方もいる。

カメラも多種多様。ここにはいくら分のカメラ機材がそろっているのだろう。意外なことに年配の方でもデジタルがほとんどで、ライカを持って来ている人は見かけなかった。


ライカM3+ズミクロン50mm+UVフィルター+12538フード(f4 1/125s agfa VISTA400)

家族連れはハスと一緒に記念撮影。ほほえましい光景ですね。


ライカM3+ズミクロン50mm+UVフィルター+12538フード(f4 1/125s agfa VISTA400)

ISO100ばかりで撮っていたせいか、どうも開放気味で撮ってしまう。反省です。

フォトギャラリー「千葉公園の大賀ハス」(08/7/6現在、16枚収録)

地域情報ブログ「GO!GO!しんけみがわ」に東京大学大学院緑地植物実験所で行われる観蓮会の情報が載っている。同所では移転問題が起こっており、今年が最後の観蓮会とも言われる。お見逃しなく! 遠方からお越しの方は帰りには検見川送信所も見ていって下さい。

7月19日(土) 
5:00~10:00 観蓮会
15:00~   子ども神輿スタート
19:00~21:00 納涼踊り(花園公園)

20日(日)   
19:00~21:00 納涼踊り(花園公園)

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アグフア ビスタ400

欧州出張に行くと、大きな看板で必ず目にしたフィルムメーカーの「アグフア」。既に倒産し、フィルムは製造中止。07年夏に復活を遂げたが、現在のフィルムはオリジナルとは違うらしい。

かっぱ画人さんも2008年06月07日付の記事「アグファのフイルムでもう一度」で「全紙に引き伸ばしても何処か折り目正しくカチンと写る」と書いていらっしゃる。

「ない」と聞くと、試したくなるのが人情というもの。某オークションで探して、ビスタ400(24+3)撮りを10本まとめて、手に入れた。ブツは08年2月期限のものだが、出品者は冷蔵庫で保存していた、ということ。引き続き、冷蔵庫保存すれば、しばらく持つような気がしている。

ライカM3+ズミクロン50mm+UVフィルター+12538フードという装備で、テスト撮影。一応、露出とシャッタースピードを記したが、メモは取っていないので、アバウトなもの。現像はフジカラーのショップに出した。現像液は互換性があるみたい。

カラーフィルムはライカM3&ズミクロン50mmのコンビでは3本目になる。フジカラー100に比べると、発色がいい(もっと色がはっきりしたものを使えば、より差が出たかも)。緑の色はアグフアの方が好きだ。(バニラボニカ フジカラー100 )


散歩道の紫陽花(f4 1/250s)

夜の店内で撮影したが、三脚を立てて、ノーフラッシュ。ここまでくっきり撮れるのは、ズミクロンの優秀さ。


千葉・一幸にて(f2 1/15s)

宅地開発業者による保護樹木の伐採問題でニュースにも取り上げられた甲大神内の石碑。


甲大社(f2.8 1/125s)

こちらにはほかの写真も。

ネットで検索してみると、復活したアグフアはパワーショベルという会社から発売されている。

アグフアのフィルムは楽天でも買うことができる。多分、オリジナル(要確認)。ポラロイド同様、在庫限りだと思う。


35mmFilm AGFA カメラフィルム 36枚撮り

ライカM3&ズミクロン50mm


ライカ


ズミクロン

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90歳の祖母の「初めて」


祖母(GR DIGITAL2)

母方の祖母が僕の実家にやってきた。祖母は大正6年生まれ、今年で91歳になる。旗本の両親の下、育ち、実家の酒屋でこれまでの人生の大半を過ごした。外にはほとんど出たことがない。エスカレーターにも乗れない。タイミングが分からないという。

日中は僕の両親の案内で千葉市花の美術館に行って、ポートタワーに登った。地上133メートルから眺める世界に、「こんなに高いところは初めて。ちょっと怖いね」と言ったそうだ。

そして、夜は僕、配偶者、娘が合流。食事をして、カラオケボックスに行った。祖母は氷川きよし、村田英雄の歌を歌い、ひ孫である僕の娘の「嵐」を目を細めて聴いていた。声量には張りがあって、音程も取れていた。

「こんなに楽しいのは生まれて初めてだよ。盆と正月が一緒に来たようだ」と喜んでいた。年寄りは何でも大げさである。でも、本当に楽しかったんだと思う。

僕が娘に「おばあちゃんは大正生まれだよ」と教えると、娘は「大地震があったんだよね」と言った。
祖母は「うん、あのときはすごく揺れたんだよ」と力を込め、「店にあるお菓子や酒瓶が全部棚から落ちてきたよ」

関東大震災があって、太平洋戦争があって、通信兵だった夫をフィリピンでなくして、戦後に再婚し、酒屋を切り盛りして、その店は既に閉めた。いろんなことはあったけど、祖母は今、幸せだと思う。

写真を撮ったのはカラオケボックス。露出はf2.6 1/16s。ミニ三脚を立てたので、動きが少ないショットはピントもあっていたが、被写体ブレした、このショットが一番いい表情だった。

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2008年7月 5日 (土)

Eee PCの費用対効果

若干? 浪費癖のある僕だが、1万円以上の買い物をする際には迷う。商品の値段が高いと、躊躇もするわけだけど、そんな時は値段そのものではなく、月割で計算してみる。

Eee PCは44200円。ちょっと高い。しかし、1年間使ったと考えよう。1か月4000円弱の出費ということになる。そして、このパソコンを手にした場合、どれだけ作業効率があがるのか?

インターネットもできる。メールチェックもできる。原稿も書ける。やっぱり、買おう。そんな感じで買ってしまった。

2008年5月16日 (金)
Eee PCファーストインプレッション

結論から言うと、買って良かった。HDDではなく、メモリだから容量は少ないのだが、モバイルPCとしては十分。特に改造や工夫もせず、ノーマルな状態で使っているが、不満はない。1台目のパソコンにはオススメできないが、サブノートなら、まさにスーパーサブだ。軽いし、小さいので、鞄の中でもじゃまにならない。

今週は締め切りの原稿がいくつかあったので、奮発して通勤中のグリーン車で集中して書いた。グリーン券(750円)×2=1500円の出費。安くはないが、タクシーでワンメーター2回分とほぼ同じ。それで、数万円分の仕事ができると思えば、経費としても悪くないじゃないか。


Eee PC(GR DIGITAL)

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2008年7月 4日 (金)

父親離れの瞬間

KODAK TMAX100は3本買ったが、その最後の1本。先週末、娘の授業参観でのショットが現像から上がってきた。

小学校へは配偶者と出かけたのだが、娘は「えー、パパも来たの」と冷たい。母親が来るのはオーケーらしいが、父親はNGらしい。同級生の男子に冷やかされたりするので、イヤみたい。カメラで撮ろうとすると、メンチを切られた。


(Leica M3 ズミクロン50mm f2 1/60s)

家ではまだ赤ちゃんのような娘だが、外面があったり、自我が目覚めたり…。父親としては複雑な思いだなぁ。

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2008年7月 3日 (木)

ズミクロン50mm×TMAX100

ズミクロン50mmはカラーで撮ると、少し不思議な発色をする(→作例)。それはそれで魅力的なんだけど、モノクロ(KODAK TMAX100)の方が安定している。絞り開放で、前後は柔らかなボケが出ていた。カラーでも緑が強く出るせいか、緑系の調色だと、銀塩写真といった雰囲気。

下の写真は先日、幕張界隈に行った際のショット。いろんな物が詰められた箱のクジだ(1個300円)。触るのは自由。後は開けてからのお楽しみ、というやつ。当たりはWii、DSの引換券、ディズニーリゾートの入場券etc。

小5の娘は箱を取ってはじっと見たり、中を揺らしてみたり、重さを量ってみたり…。まったく決められない。幼稚園児の頃は無欲の勝利か、結構なくじ運だったが、最近はさっぱりダメ。


(Leica M3 sumicron50mm f2 1/60s KODAK TMAX100 )

下はGR DIGITAL2で撮影したもの。カラーをフォトショップでの後処理でモノクロ化している。デジタルはあくまでもシャープな印象。21mmの広角なので、四隅には収差が出ていて、手が若干大きく写っている。写真としては箱まで写っていればよかったんだけどなぁ。ただ、ドキドキワクワクしているような表情が親としては面白い。


( GR DIGITAL 2 f/2.4 ISO100 1/45s)

さて、何が当たったか? というと、アヒルの口の格好をしたブーブー鳴る笛(笑)。

「小さいうちから、楽してひと山当てようなんて、考えは持つな」という啓示である(笑)

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2008年7月 1日 (火)

検見川送信所が世界的権威のある建築団体DOCOMOMO Japanに認められた

「検見川送信所を知る会」のメンバー、kikuchiさんが自身のブログ「収蔵庫・壱號館」で検見川送信所に関するビッグニュースを掲載。詳報はそちらに譲ります。

「収蔵庫・壱號館」

検見川送信所ファザード(ライカM3&ズミクロン50mm)

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日本における近代建築の原点~吉田鉄郎の作品を通して~


(GR DIGITAl2)

シンポジウムの冒頭、南一誠芝浦工大教授からは中央郵便局保存が目的ではない、との前置きがあった。「それには事情がある」と建築関係者は言う。建て替え推進派、保存派が同じテーブルで語ることが大事という民主主義的なスタンスもあるが、建物を守ろうというのも、日本建築学会会員ならば、建て替え案を出すのも日本建築学会会員である。主催者側の微妙な立場を理解しなければならない。

しかしながら、東京中央郵便局をめぐっては先週、ファザードのレプリカを残し、高層化するという建て替え案が提示されたばかり。まさに待ったなしの状況に置かれた感がある。

シンポジウムでは鈴木博之東大教授が「保存が目的ではないとは言っていられない」と切り出し、東京駅周辺をめぐる建物事情について語る。30年前の写真と比べると、東京駅周辺の建物は驚くほど変貌を見せている。東京駅自体は竣工当時の3階建てに復原する計画が進んでいるが、周辺は建て替え、高層化の嵐。首都の顔であるターミナル駅がこれだけ激変している例は諸外国を見渡してもないと指摘する。

「東京中央郵便局を重要文化財にする会」の中心人物、兼松紘一郎氏は「建て替え案が提出されたことは既成事実を作ってしまおうという郵政側の意図を感じる」と憤った。さらに有識者の意見を聞いたとしている点については特に「許せない」と語る。

「なくなるよりは一部を残す方がマシとの声があるがレプリカなんてありえない。それなら壊した方がいいくらいだ」

小泉内閣時、郵政解散後に民営化が決定した。民営化された日本郵政が選んだ道は不動産を生かし、高層化を進め、テナント料で収益を上げるというもの。民間企業ならば、収益を上げることは当然の使命とも言える。

しかしながら、郵便会社の30%は国の持ち分であり、単なる民営ではない、その財産は国民全員のものだというのが兼松氏の主張だ。

建物の保存活動にも大きな関心を持つ民主党の河村たかし議員の姿もあった。東京中央郵便局の保存をめぐっては河村議員だけでなく、超党派の議員が結束し、要望書も出している。民主党党首選に出馬を表明したこともあってか、「私が総理なら間違いなく残す」といい、これまでの保存運動の経験から「裁判を起こして、最後は座り込みだ」と行動派らしい発言も。

目下、東京中央郵便局の外壁には崩落の危険があるとして、ネットが張り巡らされている。この件についても「だいたい網が張ってあるのも嘘だ。建物を建て替えて、喜ぶのは郵便局の25万人だけ。1億人の利益にはならない」とさえ言う。

吉田鉄郎のモダニズム建築の傑作でありながら、これまで低く見られがちだった東京中央郵便局。建て替え問題が持ち上がっている現状は不幸と言える。ただ、これだけの人々が熱く発信する状況を目の当たりにすると、幸福な建物とも言えるかもしれない。

これまでも名建築と言われた建物は声さえ上がらぬまま消滅してきたのだから。

以下はドキュメンタリー番組で登場した内田祥哉さんの言葉だ。

「建物は壊してしまったら、生き返らない。そういう意味では建物は生き物と同じだ」

同じ吉田鉄郎のもう一つの遺産、検見川送信所にもさらなる光を当てたい。

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平凡なるもの~建築家 吉田鉄郎物語~吉田鉄郎シンポジウム


建築会館ピロティ屋根(GR DIGITAL2)

日本建築学会シンポジウム「日本における近代建築の原点~吉田鉄郎の作品を通して~」が6月30日、東京・田町の建築会館ホールで行われ、検見川送信所を知る会のメンバーも多数参加し、交流を深めた。

シンポジウム写真

吉田鉄郎氏は検見川送信所の設計者(詳しくはこちら)。主催者側のご厚意で、「検見川送信所を知る会」のチラシも配布資料200枚に折り込ませていただいた。来場される方は検見川送信所にも関心を持っていただける方であろうし、その効果は大きい。大感謝です。

吉田鉄郎シンポジウム用「検見川送信所を知る会」フライヤーpdfファイル

また、建築学会の方ともご挨拶することができ、新たなパイプができた。大収穫だった、と思う。全体的に有意義な会だったが、まずは富山テレビが制作したドキュメンタリー「平凡なるもの~建築家 吉田鉄郎物語」について書きたい。

吉田鉄郎は富山県出身で、最近では東京中央郵便局の建て替え問題(もちろん、検見川送信所の取り壊し問題も!!)が浮上。そこで、富山テレビではモダニズム建築の先駆者、吉田の建築への考え、生き様にスポットを当てたようだ。


建て替え問題に揺れる東京中央郵便局(GX100)

正直言うと、吉田鉄郎は派手な建築家ではない。ル・コルビジェ、ルイス・カーン、フランク・ロイド・ライトといった世界的な著名人ではないし、黒川紀章のようなパフォーマンスも、丹下健三のような作品そのものの派手さもない。悪く言えば、地味な建築家だ。僕も正直、検見川送信所と出会う前は名前すら知らなかった。吉田鉄郎にスポットを当てたドキュメンタリーを制作するとすれば、NHKくらいなものだと思っていた。視聴率も取りにくいだろう。

しかし、この平凡さが吉田鉄郎の持ち味であり、そこに、かつての日本人が持っていた美徳、価値観が見て取れる。そこに気づくまでは彼が設計したモダニズム建築同様、わかりにくい。そんな番組を作った富山テレビはえらい。

しかも、その内容には制作陣の「本気」が感じられた。ナレーションは女優・中島朋子。ドイツ、スウェーデンへのロケも敢行。テレビ局の制作現場は経費節減の傾向にあり、富山テレビも属しているFNS系の親玉フジテレビでも、抑え込みにかかっていることを考えれば、かなり破格の扱いだったのではないか。

番組は吉田鉄郎をまったく知らない人間でも、彼を愛したくなるようにできている。

吉田は平凡さを愛した。

彼の言葉にこんなものがある。

「平凡な建物をいっぱい建てました」

謙虚な言葉であり、平凡な言葉にも聞こえるかもしれない。これは彼の創作への厳しさへの現れでもあるだろう。そして、素直に平凡さこそを愛した。しかし、それこそが彼の非凡さである。平凡であることにある普遍性をしっかり見いだしたのではないか。

吉田は機能を追求しながらも、彼が持っている美意識を反映させた建物を数多く建てた。東京中央郵便局も、その好例。日本の住宅のよさを上手く取り入れながら、当時の新素材だったコンクリートを取り入れた。いろんなものを追求していくと、シンプルになる。それゆえ、外観には装飾はまったくなく、平凡な建物ということになる。だが、そこに至るまでの建築思想は奥が深い。

ドイツロケでは吉田がドイツ語で出版した「日本の住宅」「日本の庭園」「日本の建築」の出版元を訪れ、そこで吉田の生原稿を発見する。これは当たりをつけてロケに出かけたのかと思うのが普通だが、東亜希子ディレクターによると、「行けば何かあるだろう」くらいの感覚で出かけたそうだ。これも贅沢な話だが、ここに勢いというか、本来のモノ作りの精神を感じる。

  

ドキュメンタリーにはシナリオがないわけではない。着地点も一応は決まっている。それでも、ハプニングがなければ、ドキュメンタリーは面白くない。

制作者が行間に折り込んだ”何か”を読み取っていけば、「今を生きる僕ら」が危機に立たされている吉田建築に対して、何をすべきか、自ずと分かっていくはずだ。このドキュメンタリーを千葉・検見川の地でも上映し、その後にみなさんで検見川送信所を見てみたい。そんな思いを持った。

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