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2008年7月13日 (日)

「Pinholeー凝視するピンホ-ルカメラの世界」石井彰一

ピンホールカメラは楽しい。もっと知りたいという単純な動機で図書館から借りてきた。ところが、ハッとさせられた。

この作者、石井彰一さんは富士フィルム、NHKに勤め、日本の写真界に貢献された方だという。ご本人は勤めをやめ、プロの写真家をやりたかったのだそうだが、周囲に止められた。ようやく機が熟し、写真家として活躍しようかという矢先にがんで亡くなった。この本はいつか写真集を出したいという石井さん本人の思いを遺族と仲間が叶えたもの。

僕はピンホールはアバウトに撮るのが楽しいと感じていたのだけど、プロが露出を厳密に測ってきっちり撮ると、すごいクリアな絵が実現する。

石井さんは小学生にもピンホールカメラの楽しさを教えていて、子供達はピンホールカメラに夢中になったという。ピンホールカメラはそもそもカメラというものはどんな風に写るのかという原理を知るには最適だ。デジタルカメラに親しんだ今の僕みたいな人間からすると、基本は意外すぎるくらいシンプルだ。それだけに余計面白い。

石井さんはピンホールカメラの良さのひとつとして、被写体を凝視することを挙げている。デジタルなら1/1000秒で済むところを、ピンホールでは最低1秒以上シャッターを開けなければいけない。その分、被写体をいろいろと検討しなければいけないからだ。被写体を見つめることは、いろんな作用を生むことだろう。

そんなことを、この死後初めて出された石井さんの写真集は教えてくれる。本人がこの世からいなくなっても、本など形になるものがあれば、ちゃんと伝わるものだ。僕も何か形になるものを残さなければいけないが、そんなものはまだない。

簡単にピンホールカメラを始めるなら…。

 


ホルガ120ピンホールカメラ HOLGA120PC ロモグラフィパッケージ

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