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2008年8月13日 (水)

磯崎新の「大分」

今回の九州行きは濃密な4日間だった。長崎に行く前に大分に入った。目的は2つ。大学の後輩に会うこと。磯崎新の建築を見ること。

6日夜、羽田から最終便に乗り、大分へ。去年は物珍しさからホバークラフトで市内に入ったが、今回はバスを使う。なぜなら、ホバークラフトは3000円弱、バスは1500円。倍額違う。ホテルにチェックインできたのは午後10時だった。

何も食っていなかったので、翌日会う予定の後輩@nakayamakaoruに「美味しいラーメン屋教えて」とメールすると、電話がかかってきて、「ラーメンくらい付き合いますよ」という。言葉に甘えて、付き合ってもらった。15年ぶりの再会だが、ブランクも感じず、楽しい一時だった。

大分市は千葉市に少し似ている気がする。港があって、サッカーチームがあって、県庁所在地であり、中途半端な城もある。戦時中、空襲にあって、古い建物が残っていない。

そこで、大分出身の建築家、磯崎新の登場である。東大で丹下健三の研究室にいた磯崎は、地元財界の支援を受け、大分県医師会館で本格的にデビュー。旧大分県立図書館(現アートプラザ)、岩田学園などを手掛ける。


アートプラザ(ライカM3 ズマロン35mm)

長いスロープを渡り、二階から出入りしなければいけない市立図書館は不便極まりないと、利用者の評判は悪く、老朽化を理由に取り壊しの危機もあったが、地元建築家の保存要望をきっかけに、アートプラザとしてリニューアルオープンしたのは、既にお伝えした通り。これをきっかけに磯崎への再評価は高まり、市内には磯崎建築のおしゃれな案内板が多く見られる。


大分市推薦磯崎建築 アートプラザの看板(GRD2)

そんな大分と比べ、千葉市内は文化財の案内板は極端に少ない。そもそも、案内板自体が少なく、民主党の熊谷市議は増設を訴えている。

後輩に案内板のことを話すと、「そんなに進んでいませんよ。磯崎の建築も潰して、作り替えようとするのが大分の行政ですからね」と後輩@nakayamakaoruはいう。

確かにデビュー作、大分県医師会館は壊された。アートプラザとの対として作られたが、相棒的な存在。昨年は建築中だったが、保険会館が建っていた。こちらは民間だが、福岡シティー銀行大分支店跡にはホテルが建築中。ここ数年で大物2つがスクラップ&ビルドの波にのまれた。

それでも、我が千葉市に比べると、まだ文化の民度の高さを感じる。県庁前には磯崎作のオブジェがあると聞き、向かった途中には彫刻をいくつか見掛けた。案内板によれば、市民団体によって、きれいに研かれたものという。


平成の塔(GRD2)

フランシスコ・ザビエル像(ライカM3 ズマロン35mm)

磯崎建築では新たに作られた県立図書館を見た。こちらはキューブ状の建物で、外見はシンプル。正直言うと、それほど面白さはない。


大分県立図書館内部(GRD2)

ただ、中に入ると、また違った印象を持つ。光の取り入れかたが巧み。天井まである吹き抜けロビーは心地よい開放感と閉鎖性が共存している。


大分県立図書館内部(GRD2)

とはいえ、僕が見た磯崎建築の最高傑作はアートプラザに尽きる気がする。

磯崎はこんなチェアもデザインしている。


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