« 楽天でもモレスキン・シティ・ノートブック東京が発売 | トップページ | 冬のボーナス交渉妥結 »

2008年11月18日 (火)

「20世紀の写真」(千葉市美術館、08年11月1日~12月14日)★★★

Henri Cartier Bresson Tribute 01


Photo by au W33SA2

千葉市美術館
一般800円

写真は当初、芸術とは見られなかった。しかし、考えてみれば、ほとんどの芸術は評価を得るまでに時間がかかる。映画もそうであったし、漫画、アニメも同様。芸術と呼ばれるもの多くは外的な評価によって、その価値を見い出される。

同展では国立美術館所蔵の20世紀初頭から90年代までの作品を集めた。有名なところではブレッソンキャパマン・レイ土門拳木村伊兵衛ら。現代の作家では森山大道の作品も2点あった。キャパの「スペイン共和国兵士の死」という有名な作品はあったが、いずれの写真家の代表作が少なかったのが残念。

ただ、年代順の展示で見えてくることがある。それは写真の芸術における可能性と価値だ。

初期は写真家がおそらく芸術的な価値を意識しないで撮られた。なにげない写真ではあるが、それは当時の風俗、建物、町並みを知る手がかり(歴史的な資料)でもある。キャパに代表される戦場写真家も、決定的な瞬間をピンぼけなしに撮ろうとは考えただろうが、芸術とは意識しなかったはずだ。

写真が芸術を意識するのは、1930年代に起こったセセッション運動からであり、戦時中はいかに現実を切り取るかに終始する。風俗写真も報道写真も時間が経てば、芸術というポジションを得る。現代に近づけば近づくほど、写真は作為的になり、物語性を主張するようになる。しかし、前衛的な作品よりも、ブレッソンや木村らが市井の人々を写した作品の方が面白く感じる。理由はよく分からない。

写真展に数多く足を運んだわけではないが、不思議に思うことがある。それは、なぜ写真とともに写真機を飾らないのかということだ。

そういうなら、絵画展も絵の具を置くべきだ、というかもしれないが、まさにそう思う。ある絵画展でパレットが展示されたことがあった。絵の具が堆積した姿を見て、なるほどと思った。

写真は絵画以上に技術の進歩が大きい。大判から中判、さらに35mmの登場で、できることとできないことの違いは大きい。

現在、工業製品にもアート性が見い出され、MOMAなどでは多数展示されている通り、テクノロジーとアートは密接なつながりがある。アートは技術であり、テクノロジーは芸術にもなりうる。

図版説明はプリントのみだったが、シャッタースピード、露出、使用レンズ、フィルターも出来る限り、知りたい。

それを教えたところで、簡単に真似できない作品ばかりのはずなのだから。


|

« 楽天でもモレスキン・シティ・ノートブック東京が発売 | トップページ | 冬のボーナス交渉妥結 »

GR DIGITAL2」カテゴリの記事

GX100 GX200」カテゴリの記事

Leica ライカ」カテゴリの記事

デジタルカメラ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/153718/43148869

この記事へのトラックバック一覧です: 「20世紀の写真」(千葉市美術館、08年11月1日~12月14日)★★★:

« 楽天でもモレスキン・シティ・ノートブック東京が発売 | トップページ | 冬のボーナス交渉妥結 »