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2008年11月30日 (日)

検見川送信所内部見学会Part3(6:23)

内部見学会の映像はpart1,2で完結させようと思ったのだが、写真を整理しているうちに、もう1本作ってみようかと考えた。

写真の方が鮮明だが、内部の魅力を立体的にお知らせするには映像の方が向いているのではないか、と思ったのだった。見る方が実際に歩いているような感覚を味わってもらいたかった。本編では情報公開によって入手した平面図を織り交ぜて紹介した。これによって、多少の位置関係は分かってもらえるのではないか。

僕が感銘を受けたのもののひとつは、この映像のラストに登場する建物背面のアーチ窓である。

元職員、岩佐さんは「建物は窓が少なく、暗い印象があった」という。これは送信機械のための施設だった点が大きい。しかし、人が働く場所にはきちんと光が差し込んできたという。これは設計者、吉田鉄郎の配慮ではなかったのか、と岩佐さんは言う。

それが大きなアーチ窓だ。この鉄板がすべて剥がされた時、このアーチ窓にはどんな光が差し込むのだろうか?そんなことを考えて、わくわく感を覚えた。

part1,2をご覧いただいた方は既にお分かりだと思いますが、2階部分は完全に鉄板でふさがれていて、相当暗い。この映像も、編集段階で輝度を4倍上げている。見学中も、頼りになるのは懐中電灯だけだった。お見苦しい点はご容赦ください。

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コメント

 何度見ても興味深いですね。
 私も、大型アーチ窓には大いに関心ありです、1~2階通しの、当時はまだ珍しかったカーテンウォールであったようですね。しかも大胆にも木製の。(私のCGもいずれ修正したく考えています)
 検見川の設計から数年遡ること、同僚山田守が東京中央電信局で提案したパラボラアーチのカーテンウォールが上司から却下されたことと何らかの関係があって、吉田によって実現されたのかどうか、事の真相は分かりませんが、興味をそそります。
 さらに、検見川の2個の大型アーチ窓だけは、上部が敢えて平らにされているのも珍しいです。私は、デ・クラーク等のアムステルダム派建築の影響だろうと、想像しております。
 ところで、内部にパラボラアーチなどデザインが豊富なのは、逓信省営繕課の事情も絡んでいるように思います。内部の立面を示す展開図は作成されていなかったのかもしれませんね。コストのかかるデザインを出来るだけ表に見せずに上司の承認をさっさと得て、現場での指示の機会も活用して造形した可能性もあると思います。標準設計を超えたデザインを実現するため、上司の目をかいくぐる手練手管を使っていた若き吉田鉄郎の姿が、なんとなく眼に浮かびます。

 最後にひとつだけ。ビデオ中「クラスター」ではなく仕上げ材としては「プラスター」が正しいと思います。

投稿: きくち | 2008年11月30日 (日) 20時48分

>きくちさん

>私も、大型アーチ窓には大いに関心ありです、1~2階>通しの、当時はまだ珍しかったカーテンウォールで
>あったようですね。

増築後は、印象が薄くなってしまいましたが、竣工当時、2つの大型アーチ窓は大変、目を引いたのではないでしょうか?

>しかも大胆にも木製の。(私のCGもいずれ修正し
>たく考えています)

CG制作時は、アーチ窓がどのようになっていたのか、よく分かりませんでしたからね。徐々に全貌が見えてきた感じです。そして、想像以上に、優れた建築に思えてきました。

> 検見川の設計から数年遡ること、同僚山田守が東
>京中央電信局で提案したパラボラアーチのカーテン
>ウォールが上司から却下されたことと何らかの関係が>あって、吉田によって実現されたのかどうか、事の真>相は分かりませんが、興味をそそります。

面白い話ですね。
なんで、却下されたのでしょうか?

> さらに、検見川の2個の大型アーチ窓だけは、上部
>が敢えて平らにされているのも珍しいです。私は、
>デ・クラーク等のアムステルダム派建築の影響だろう>と、想像しております。

やはり、例のオランダの送信所はひとつのモデルにもなっているのでしょうか。

> ところで、内部にパラボラアーチなどデザインが
>豊富なのは、逓信省営繕課の事情も絡んでいるように>思います。
>標準設計を超えたデザインを実現するため、上司の目>をかいくぐる手練手管を使っていた若き吉田鉄郎の姿>が、なんとなく眼に浮かびます。

面白い考察ですね。これまで手に入れた図面資料では、内部の装飾を紹介したものは見つかっていません。
素人の私見ですが、外部以上に内部には吉田鉄郎のこだわりが見られます。

ひとつの建築作品を通して、時代が見えてくる。面白いですね。

>最後にひとつだけ。ビデオ中「クラスター」ではな
>く仕上げ材としては「プラスター」が正しいと思い
>ます。

この辺は所詮、素人です。御指南ください(汗)。
ただいま、字幕を修正してアップ中です。1時間もすれば、修正できるでしょう。ありがとうございました。

投稿: 久住コウ | 2008年11月30日 (日) 21時32分

知る会のホームページにも、「ニュース」としてアップしました。
久住さんの「プロダクションノート」に、
メッセージとして伝わってくるものがあったので、そのまま了解を得ずに掲載してしまいました。すみません。

それにしても大型アーチ窓は、PCのちっぽけなディスプレーで見ても迫力ありますね。
このアーチ窓、Webのデザインにも活かせそうです。
リニューアルの際のデザインネタとして、インプットしておきます。

投稿: まさやん | 2008年12月 1日 (月) 12時23分

>まさやんさん

>知る会のホームページにも、「ニュース」として
>アップしました。

拝見しました。目立つところに配置してくださり、ありがとうございます。一部見にくい映像もありますが、あの通りの暗さであり、臨場感は伝わるかと思いました。手前ミソですが(笑)。

>久住さんの「プロダクションノート」に、
>メッセージとして伝わってくるものがあったので、
>そのまま了解を得ずに掲載してしまいました。すみ
>ません。

構いません。メールマガジンも久々に発行して、ご興味をお持ちの方に見て頂こうと思っております。

>それにしても大型アーチ窓は、PCのちっぽけなディ
>スプレーで見ても迫力ありますね。

実物を見られる機会もあるかと思います。次回の開催時は照明を入れて、より鮮明に見られるようにしたいです。今回は第一歩ですね。

>このアーチ窓、Webのデザインにも活かせそうです。
>リニューアルの際のデザインネタとして、インプット>しておきます。

窓をクリックすると、内部の映像や写真が見られるなんていう仕掛けがあると面白いかもしれませんね。

投稿: 久住コウ | 2008年12月 2日 (火) 01時13分

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