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2008年11月17日 (月)

「G・I・ジェーン(G.I.Jane)」★★

G I Jane Promo Trailer

「ブレード・ランナー」「ブラック・レイン」のリドリー・スコット最新作。主演はデミ・ムーア。ペンタゴンの情報部門に所属するジョーダン・オニール大尉(ムーア)は彼女の知らない政治的取り引きの結果、海軍のエリートである特殊部隊の特別訓練を受ける初の女性候補に抜擢された。しかし、男社会の伝統を頑なに守ろうとする将校は彼女を脱落させようと、拷問のような訓練と「女性であること」に対する敵意と反目で迎える。陰謀と裏切りが渦巻く世界で生き抜き、栄光と勝利を勝ち取るまでを描く。共演は「ある貴婦人の肖像」のヴィゴ・モーテンセン、「卒業」のアン・バンクロフト。2時間6分(日本ヘラルド映画)

●祝ラズベリー賞。これを糧に頑張れムーア

見事? 98年度ラズベリー賞を受賞したデミ・ムーア。「素顔のままで」で女優最高ギャラを獲得した紛れもないトップスターである。そして、この「G.I ジェーン」も全米NO.1を記録した。

日本の女性には彼女はどのように映っているのだろうか? 日本での興行成績の方はいまいちぱっとしない。「ゴースト」以降、ヒット作らしいヒット作は浮かばない。しかし、栄養剤「プロテイン」のCMに起用されているところを見ると、それなりの好感度の裏付けはあるのだろう。

女性のオピニオン・リーダーであるムーアが、この作品を撮りたかったというのは、容易に理解できる。

男社会の軍隊、そのトップの海軍特殊部隊「シールズ」の訓練プログラムに、女性が飛び込む話。

「ハリウッドでは女性映画がない」と嘆く彼女がやらないわけがない。彼女は自らが設立したプロダクションが出資、デミ自身もプロデューサーとして、2番目に名前を連ねている。

監督は「ブレード・ランナー」「ブラック・レイン」のリドリー・スコット。話はテンポがあるし、最後まで飽きずに見られる。女性が男性社会で勝ち抜くという中に女性対女性の構図も入っており、「女性万歳!」というだけのウーマンリブ映画になっていない。

弱点は、ヒロインの動機の希薄さ。訓練の厳しさは十分に伝わってくるのに、この訓練に耐え、実戦に行きたいのか理由が伝わってこない。「ぶっぱなしたかった」とヒロインは言うが、それだけではないだろう。

「鍛え抜けば、男女の個体差すらない」という肉体改造論は、そのままムーアの主張のように見える。ただただ圧倒されるだけだった。ムーアもいよいよ来るところまでに来たなという印象。ここまで来たら、次はシガニー・ウィーバーの後釜となって、「エイリアン5」に出るしかない。(98年1月31日、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹、東急洋画系)

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