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2008年12月17日 (水)

小樽近代建築めぐり(GX100)

15日、札幌での仕事が午前中に終わり、夜のフライトなので半日以上、時間が空いた。何人かは札幌に残って、のんびりしたいといい、1人が小樽に行くという。

僕は札幌市内の建物巡りをしようかと思っていたが、小樽行きに便乗することにした。札幌はまた来ることもあるかと思うが、さらに足を伸ばす機会があるかどうかは分からない。

小樽は札幌から快速で約20分。鈍行では約40分ほど。鈍行電車もよいかと思ったが、途中、快速に乗り換えた。

小樽には何度か来ている。90年代に一度、00年代に一度だったか。多分、三度は来ているが、すっかり忘れている。

小樽と言えば、小樽運河、ガラス工芸の町だが、僕にとっては岩井俊二監督の「LoveLetter」であり、石原裕二郎の育った町である。韓国で日本映画が解禁された時、「LoveLetter」が大ヒットし、一時、韓国の若者が大挙して訪れたこともあったと聞く。

また、小樽は近代建築の宝庫でもある。駅舎から、いきなり昭和初期竣工の建物であるし、大正、昭和にかけては銀行の建設ラッシュが続き、「北のウォール街」として賑わいを見せた。それらが今も残っている。銀行が多いことはそのまま、その当時の繁栄を物語っている。人のいるところに、金は集まる。いや、金の集まるところに人は集まるのか。その両方だろう。

しかし、この時期の町歩きはつらい。特に東京育ちには寒くて仕方ない。喫茶店や店に入り、暖を取りながらの「巡礼」となる。

小樽は観光客には、この上ない魅力ある町だが、地元の方に言わせると、様子が違う。アーケードで古い喫茶店を経営する77歳の女主人は「小樽はダメよ。第二の夕張になるんじゃないか。寂れているでしょ。昔は百貨店が三軒、映画館もあったのに」と言う。

女主人に言わせれば、駅近くが小樽であり、小樽運河の辺りは小樽ではない、という。運河近辺は地主たちが外の企業に貸し出し、会社自体は他市にあるから、税金も落ちない。市が潤わなければ、公共事情もないし、経済は回っていかない。そんな経済状況は銀行の多くが用途を変えていることでも分かる。

こんな状態は小樽に限ったことではない。札幌にいても、景気のいい話は聞かない。道内の経済は文字通り、冷えきっている。

長年、裕次郎の町として知られた小樽は今年、「蟹工船」の小林多喜二が育った町として脚光を浴びている。多喜二は秋田で生まれ、四歳の時に小樽に移り住んだ。青春時代は折しも、銀行建設ラッシュであり、小樽が活況づいていた時代であった。しかし、そこて彼が見たのは資本に搾取される労働者の姿だった。そうして、「蟹工船」は生まれ、この不況下でリブームが起こっている。一つの町の形成には必ず物語がある。だから、町歩きは面白い。

旅行会社などは多喜二ツアーなるものを組んでいるようだが、ディナーはどうなっているのだろう? まさか、多喜二のゆかりの地を歩いて、蟹を食おうとはいかないだろう。虫がよすぎる。いや、蟹には罪はないのだ。

度々、新聞に登場する北海の幸の通販広告を見て、欲望を募らせていた僕は、タラバガニやらウニやらを注文しちゃいましたが。

GX100で撮影し、プレミアエレメンツで編集した動画&スライド


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