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2008年12月 3日 (水)

「廃虚」「幽霊スポット」というジョーシキは変わる

検見川送信所を知る会が昨年8月に発足してから1年あまり。「廃墟」「幽霊屋敷」と言われ、お荷物的な存在だった検見川送信所が文化財として認知され、保存に動くことになった。

これは多くの方々が関心を持ち、様々な形で声を上げた成果である。言葉や文だけでなく、1つ行動を起こすことで世の中は変わる。アメリカばかりではなく、日本だって、「Change」はある。大統領にならなくなって、世の中は変えることができる。イデオロギーだって、職業の違いだって関係ない。

愚痴を言う人がいる。「世の中が悪い」「景気が悪い」「上司が悪い」「個人の思いは組織には伝わらない」とか。でも、愚痴や嘆く人に限って、行動を起こさない。文句を言うだけなら、誰でもできるはずなのに。

送信所を残したいと思った人たちは「線」を一歩踏み出したんだと思う。気が付いたら、「線」はアスファルトにチョークで書かれたようなもんだ。雨が降ったり、靴で踏めば、消えてしまう。

この一年間で最も刺激を受けた本は岡本太郎の「自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか 」だった。岡本太郎は常識なんか蹴り飛ばしてやれと言う。常識は限界を作るだけである。

検見川送信所も、世間の常識で見れば、廃墟である。しかし、この1年で「負のイメージ」は吹き飛んだ。常識ってのはその程度のものである。

そう言えば、こんなこともあった。「廃墟を文化遺産に」というチラシを作って配ったら、周辺にお住まいの方から「あまり廃墟を強調するのはやめてほしい」と言われた。お気持ちが分からないけれど、もちろん、僕らの意図は違うところにある。

これからは堂々と言って欲しい。「私たちは文化遺産の近くに住んでいるのだ」と。この土地はどんどん素敵になる。

昨日、友人が新検見川駅近くにある居酒屋「酒処将軍」さんが「知る会」のバナーを張ってくれたとメールで教えてくれた。うれしかった。送信所を眺めて、焼き鳥を食べようか。

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コメント

「...この1年で「負のイメージ」は吹き飛んだ。常識ってのはその程度のものである。」
納得なお言葉です。愚痴ばかりの私ですが、できれば行動を伴い前向きにがんばりたいです。

投稿: 特許翻訳 勉強中。 | 2008年12月 3日 (水) 16時23分

まさに「change」ですよね。
そしてそれは久住さんの行動が、関係する皆さんの潜在化していた情熱に灯をともしたんだと思います。
昨日までの負のイメージが、今日からはまったく逆転する。
身近でこういうケースを体験できるのは、本当に貴重なことだと思います。

投稿: まさやん | 2008年12月 3日 (水) 23時46分

ジョーシキほど曖昧でいい加減なものはありませんね。

ほんの少し視点を変えれば、ジョーシキなどいとも簡単に覆ってしまいます。

ジョーシキに縛られている人が、圧倒的多数ですが、だからこそジョーシキに捕らわれない人にチャンスがあるのかも知れませんね♪

私もよくヒジョーシキだと叱られます(笑)

投稿: しぇるぽ | 2008年12月 4日 (木) 06時19分

>特許翻訳 勉強中。さん

はじめまして。

お互い、前向きにいきましょう。でも、今の世の中、大変ですよね。愚痴も言いたくなります。

投稿: 久住コウ | 2008年12月 5日 (金) 08時37分

>まさやんさん

>まさに「change」ですよね。

Yes we canとも言えます。

>そしてそれは久住さんの行動が、関係する皆さんの
>潜在化していた情熱に灯をともしたんだと思います。

なんだか照れくさいです。
僕一人では何もできません。みなさんの力に尽きます。

SF作家ジューヌ・ベルヌの言葉には「人が想像できることは 必ず人が実現できる」というものがあります。

>昨日までの負のイメージが、今日からはまったく逆
>転する。
>身近でこういうケースを体験できるのは、本当に貴
>重なことだと思います

東京中央郵便局が解体に進みつつある現状を見ると、検見川送信所は奇跡のようですね。

投稿: 久住コウ | 2008年12月 5日 (金) 08時47分

>しぇるぽさん

>ジョーシキに縛られている人が、圧倒的多数です
>が、だからこそジョーシキに捕らわれない人にチ
>ャンスがあるのかも知れませんね♪

ジョーシキに縛られていたら、発明は出てこないでしょうね。

私もよくヒジョーシキだと叱られます(笑)

ヒジョーシキ万歳!!(笑)

投稿: 久住コウ | 2008年12月 5日 (金) 08時49分

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友人の久住コウさんが自身のブログでこの一年間で最も刺激を受けた本と紹介されていたので思わず買ってしまいました(笑)読んでみてその言葉に違わず大変刺激的な一冊でした。サブタイトルはあなたは“常識人間”を捨てられるかというものです。岡本太郎氏と言えば「芸術...... [続きを読む]

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