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2008年12月 5日 (金)

裁判員制度 通知が来た

会社の同僚、埼玉県在住のA君に、裁判員候補名簿への記載通知が届いた。候補者は全国で29万5000人で、有権者352人に1人が当たる計算。我が社での確率をいうと、2、3人。来るとは思っていたが、案の定。

A君は「どうしよう?」と困っていた。そうだろう。よほどの理由がなければ、断ることができない。

裁判員制度は非常に問題があると思う。

裁判員が担当するのは、新聞の三面記事に載るような重大な事件だ。有罪か無罪かを決めるアメリカの陪審制度と違って、量刑まで決めなければいけない。

映画「12人の怒れる男」

裁判によっては死刑を決めることもある。僕は死刑制度廃止論者ではないが、裁判のプロではない一般市民が死刑を決めることができるだろうか? これは大変な心的なストレスである。これはケアといったもので済むようなものではない。

裁判員制度は司法、立法、行政の三権分立の中で、唯一市民参加がなかった司法に国民主権を導入しようというものだ。その意図は分からないでもない。しかし、肝心の国民には心の準備もなく、周辺の制度も整っていないのではないか。人を裁くということは、そんなに軽いものではない。

この制度には手続きに多大な時間がかかり、多くの税金が使われる。また、裁判員は仕事を休んで、出廷するわけで、減収を強いられる可能性もある。不況の折、生活への影響が深刻な人もいるだろう。また、このネット社会の中、評議の秘密は守られるのだろうか?

ほかにも、デメリットは多く、長所短所を考えれば、そんなに利は多くない。

僕が属する組合では春と秋、会社側に裁判員制度への対応を質した。その結果、会社は特別有給休暇を運用すると回答。減収の心配はなくなった。しかし、世間を見れば、特別休暇制度を導入している大企業は9割、中小企業では4割程度だという。

みなさんは裁判員になる準備があるでしょうか?

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コメント

おはようございます。
12人の怒れる男を初めて見たのは演劇だった記憶です。
>「どうしよう?」と困っていた
そう悩む方が多いでしょうね。大変そうですもの。

もっとも右折待ち中に白バイに突っ込まれたバスの運転手が未だに当局偽造証拠で有罪扱いの我が国の裁判制度。
風穴を開ける必要はあるのかもしれません。

バスで路面にスリップ痕を路面につけるにはある程度のスピードと強いブレーキが必要。
乗客は急ブレーキに気付かなかったという。
世界に恥じるべき審判だと思います。

投稿: アンビンバンコ | 2008年12月 6日 (土) 10時49分

裁判員通知が来ました。
前から法律関係の勉強をしており、世の中の大半の人と話をしても、
法律無視と感情論で犯人を批判しています。
以下の携帯クイズサイトでチェックできるような裁判事例を
自分で考えて、判決を下すことができないようなら、裁判員通知
が来ても、辞退すべきと思います。
このクイズサイトは、パソコンホームページを携帯で見られる無料
サービスからリンクされています。過去の重大裁判がWikipediaの
内容に基づいて主題されています。
http://www9.iptalk.net/mw01/navi_index.html

投稿: 裁判員の勉強中 | 2008年12月 6日 (土) 12時07分

>アンビンバンコさん

>おはようございます。

こんばんは。

>12人の怒れる男を初めて見たのは演劇だった記憶
>です。

いい作品ですよね。元々はテレビドラマだったようですが、室内劇ですから、舞台劇でも上映されているでしょうね。

>>「どうしよう?」と困っていた
>そう悩む方が多いでしょうね。大変そうですもの。

実際に裁判が始まると、4、5日はかかりますし、精神的な負担も大きいでしょう。

>もっとも右折待ち中に白バイに突っ込まれたバスの
>運転手が未だに当局偽造証拠で有罪扱いの我が国の
>裁判制度。
>風穴を開ける必要はあるのかもしれません。
>世界に恥じるべき審判だと思います。

テレビ朝日のドキュメンタリーで放送された「高知白バイ事件」のことですね。
この裁判はひどいですね。
裁判員制度が導入されていたら、「高知白バイ事件」が正しく裁かれた可能性も確かにあります。

しかし、テレビには取り上げられていないひどい裁判もたくさんあります。

僕の知人の話を紹介します。

その方は深夜、バイクで信号待ちをしていたところ、追突され、交差点に押し出されました。運が悪いことに、そこへトラックが通りかかり、タイヤに踏まれて、半身不随になってしまいました。

彼は大けがを負ったため、救急車で搬送され、警察のミスで現場保存、現場検証がされないまま、裁判を迎えました。加害者がこの間、目撃者がいなかったをいいことに、都合のいいようにストーリーを変えてしまい、裁判で半身不随になった彼は敗訴となりました。

このケースは裁判員制度が導入されていても、通常の裁判で行われたでしょう。

つまり、裁判員制度が適用されるのは殺人、交通事故で言えば、傷害致死、危険運転などの人命がなくなった重大事件であるからです。

国民が裁判にかかわっていくというのは悪いとは思いません。むしろ、いいことです。

重要なことは制度よりも、その運用です。どんなによい制度でも、運用を間違ってしまったら、いかされはしません。

また、裁判員制度は国民の声を無視して制度化された過程にも問題があります。

以下はウィキペディアの引用ですが、

2006年12月に実施された裁判員制度に関する特別世論調査[39]によれば、
裁判員として参加したいかについて
参加したい(5.6%、前回[40]4.4%)
参加してもよい(15.2%、前回21.2%)
あまり参加したくないが、義務であるなら参加せざるをえない(44.5%、前回34.9%)
義務であっても参加したくない(33.6%、前回35.1%)

このような2割の人間しか積極的な参加を表明していない状態で、この制度を運用することは大変な危険性があります。

もっと周知、理解を得てから、導入すべきではないでしょうか、というのが目下の僕の意見です。

記事では説明が足りなかったかと思います。その点では申し訳なかったです。

この問題は語り始めると、長くなってしまいますね。それくらい大きな問題だと思っています。

投稿: 久住コウ | 2008年12月 6日 (土) 17時28分

>裁判員の勉強中さん

はじめまして。

>裁判員通知が来ました。

それは大変なお役目を仰せつかりましたね。ご苦労様です。

>前から法律関係の勉強をしており、世の中の大半の人と>話をしても、
>法律無視と感情論で犯人を批判しています。

おっしゃる意味はよく分かりますが、法律というものは人間の感情を元に量刑は決められており、感情を必ずしも無視することはできないと考えます。

>以下の携帯クイズサイトでチェックできるような裁
>判事例を自分で考えて、判決を下すことができない
>ようなら、裁判員通知が来ても、辞退すべきと思い
>ます。

裁判員制度を学んでいらっしゃるということなので、言う必要はないかと思いますが、裁判員制度は原則として辞退できません。

>このクイズサイトは、パソコンホームページを携帯

機会があったら、拝見します。ご紹介ありがとうございました。

投稿: 久住コウ | 2008年12月 6日 (土) 17時38分

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