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2009年1月26日 (月)

検見川送信所を知る会×花見川区にもう一つの図書館を作る会

送信者 2009 01 26

検見川送信所を知る会と「花見川区にもう一つの図書館を作る会」の合同定例会が26日午前10時から千葉市花見川区・花園公民館で行われ、約20人が参加。市議も1人、お見えになっていました。

「花見川区にもう一つの図書館を作る会」は多くの住民が住んでいるにもかかわらず、図書館がない新検見川周辺住民がもうひとつの図書館をつくろうと発足した市民グループです。現在、花見川区役所及び、その周辺に図書館を、と考えているそうで、「送信所を図書館に」というわけではないようです。

この合同の会は「知る会」の仲佐代表と「図書館を作る会」の皆倉代表が以前より知己があったことから実現。「知る会」のメンバーが、月に1度行っている「図書館を作る会」の定例会にお邪魔させていただいたというわけです。

送信者 2009 01 26

会では、検見川送信所の歴史的な価値、知る会のこれまでの活動をまとめたドキュメンタリー「検見川送信所ストーリー」をプロジェクターにて初上映させていただき、その後、質疑応答&ディスカッションとなりました。

送信者 2009 01 26

「図書館を作る会」の方からは「知る会」のなりたち、情報公開請求の方法、陳情と要望の違いなど実務的な質問も。僕らも手探りで活動してきましたが、どうしたら千葉市を動かせるかは市民グループ共通の悩みのようです。

特に花見川区の図書館をめぐっては、一度は花見川区役所内に図書館の分室をつくる話が持ち上がったそうですが、予算などの関係で白紙になった経緯もあるそうです。

政令指定都市である千葉市ですが、目下、公債比率(借金の割合)が高く、財政は火の車と言われております。どの自治体もそうですが、昨今の不況の影響で来年度の税収は大幅に減ることが確実。大型事業などは縮小せざるを得ない状況にあります。

送信所は保存に向けて動き出していますが、やはり予断を許さない状況にあるといえます。

また、千葉市が市指定文化財ではなく、国・登録文化財が妥当との考えを示していることについては、日本建築家協会関東甲信越支部保存委員の安達文宏さんより説明がありました。

現在、日本建築家協会からは「送信所を千葉市指定文化財にするよう」陳情書を提出され、市議会では継続審議中。「市指定か国登録か」をめぐっては2月14日にシンポジウムを開催する予定です。

市議会の経済教育委員会を2度、傍聴された安達さんは「市議に我々の真意が伝わっていないことがあります。委員会でのやりとりを聞き、何度も発言したい場面がありましたが、現行制度では趣旨をきちんと説明できる場がありません。教育委員会からの一方的な説明が市議の意見を動かすこともあり、危うさを感じます。市議の方には、市指定と国登録の違いを把握されていない方もいらっしゃる。『市指定では、電球1個変えられない。冷暖房の設備を入れることができない』と思われている方もいらっしゃるが、そんなことはない。国の重要文化財でも、きちんと保存、利活用はされている」と話され、図書館を作る会の方々も大きく頷いていました。

市議からは「2月に市議会が始まり、この事案が審議されますが、それを前にシンポジウムが開かれるのは意味が大きいと思います。発言の機会がないという件については、私たち市議の方でも議会改革を進めていきたいと思いますが、市民の側からも、ことあるごとに要望してください」と話されていました。

市議と市民。やはり、これは両輪ではあるかと思います。

フリーディスカッションは予定を超えて、約1時間半。会の目的は違いますが、地域に文化を育てようという思いは共通だと感じました。また、図書館を作る会に限らず、また機会があれば、ほかの市民団体ともジョイントできるといいですね。

オバマ大統領は就任演説で「責任の時代に入った」と言いました。

自治体の財政状況を見ると、これからは行政を自治体に任せるだけでなく、市民が積極的に参加していく時代ではないかと思います。

任せるわけにはいかない。

これは不幸なことではありますが、同時に大きなチャンスではないでしょうか。「市民力」が町や市や国を変えていく。僕はそんな気がしています。

このドキュメンタリーの製作は現在、進行形ですが、一部YouTubeにて配信中。

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