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2009年2月 4日 (水)

「東京遺産 保存から再生・活用へ」★★★1/2レビュー

著者、森まゆみさんは「はじめに」の中で「建物は人と人を結ぶよすがとなる。古い建物の保存や再生、それを活用することを通じてどれほど多くの人と出会ってきたか。保存活動は仲間をつくり、人生を豊かにする」と書く。

まったくその通りだと思う。

僕は検見川送信所の保存、利活用を提言する「検見川送信所を知る会」で活動している。「知る会」がなければ、世代も職種も超えた人たちとのおつきあいはなかっただろう。本業の傍ら、こうした活動をするのは大変な部分もあるのだが、楽しい。

それは建物の保存活動が過去の歴史に目を向けながらも、実は「未来」「夢」を語っているからだと思う。

この「東京遺産」は保存活動のヒントになれば、と思って、読んだ。

同書では、建物の保存の成功例と失敗例が書かれている。そのどちらにも学ぶべきところは大きい。

東京駅は高層ビル化計画が持ち上がり、保存運動が起こった。現在は戦災で壊れた三階部分やドームを復原する工事が行われているが、これも「赤レンガを愛する市民の会」の活動の成果だ。

おしゃれな運動にしたい、とバレンタインには女性陣が花を持って陳情したりとユニークな展開をされた、という。

上野の奏楽堂とパイプオルガンも取り壊しから一転、重要文化財に。これまた、勇気づけられる話である。

谷根千が中心とはいえ、取り上げられている建物が多い。それぞれの事例はもう少し深く掘り下げてもよかったような気もするが、古い建物を保存するということは、どんなことかというのは伝わってくる。

新書というのは、広く読まれる入門書としては手ごろなサイズ。僕も昨年来あたりから、徐々に検見川送信所の話をまとめているのだけど、その時は新書で、と妄想しているのであった。

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コメント

検見川送信所保存活用にいたる顛末記、楽しみにしてます。ぜひ、まとめていただきたいです :-)

投稿: 中西洋一 | 2009年2月 4日 (水) 17時41分

中西洋一さん

温かいお言葉、ありがとうございました。励みにさせて頂きます。

投稿: 久住コウ | 2009年2月 4日 (水) 22時38分

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