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2009年4月18日 (土)

「本を読む本」(モーティマー・J. アドラー)★★★★

1940年に初版発行された読者術の改訂版(1978年)。実用書というものは時代とともに古びてしまう運命にありますが、21世紀の今日も売られているという事実が、この本が良書であることを物語っています。

「我々現代人は、情報の洪水の中でかえって物事の正しい姿が見えなくなってしまっている」と書かれていますが、これも、1940年か、78年の話です。21世紀の今日はさらに情報量が増えているわけですから、読者術はその重要性を増していると言ってよいでしょう。

筆者モーティマー・J. アドラーは、読書には「情報を得るための読書」と「理解を深めるための読書」の2つがあり、2通りの読書があるのだから、読み方も2通りあってよいと書きます。

その情報を得るための読書の方法としては「点検読書」を挙げます。これは序文、目次などを読んで、主題や内容の全体を把握し、目的に応じて、情報を拾っていくというもの。今、世にある速読法の基本について、大抵のことは書いてあります。

一方、理解を深めるための読書は「分析読書」というものだそうで、(1)本の構造を知り、(2)全体の統一を数行で表してみて、さらに(3)部分が統一性をもって配列されているかどうかをチェックするといったやり方。

もっとも、この2つの読書法は最終レベルではありません。この後、最終形である、積極的な読書について語られます。同書は「本を読むための本」ではありますが、逆に、本や文章を書くためのヒントも、たくさんあります。


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