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2009年4月22日 (水)

「知的生産の技術」(梅棹忠夫)★★

ダ・ヴィンチがメモ魔であった話からノート術、カードの使い方などが書かれます。一時期、流行ったカードの運用などは、この本が元祖といってよいわけです。

同書は古典的な名著として版を重ねています。そんな本に★2つとは失礼と言われるかもしれません。★2つは現代に通用する実用書としての価値であり、1969年当時の知識人と呼ばれる人々がどのように情報処理や知的活動を行ってきたかを知るための歴史的な資料としては一級のものと思います。

この本を読むと、この40年間、いかに情報化が進んだことが分かります。昔は情報を整理することに大きな意味があったわけですが、今や整理する必要がない。

デジタル化して、最初にタグ管理さえ行えば、検索するだけで事が足りる。ということで、同書はアナログ時代の記念碑的な著書であっても、そのまま通用する部分はあまり多くないのでは、と思いました。

読書論も当時の雰囲気を伝えるものがあって、それはそれで興味深いのですが、実用には向いていないように思えます。

梅棹さんは「本というものは、はじめからおわりまでよむものである」と書きます。

それが著者の考えを正確に理解する方法だというわけですが、情報化社会にあっては著者に気を使う必要はないと考えます。つまり、僕ら読者は著者のために読んでいるわけではなく、自分の知識欲やアウトプットのために本から情報を仕入れているわけです。

前回の記事中の「読者の権利十か条」でもありましたが、読者には「全部読まない権利」もあるわけです。70年代は全部読みが主流であり、それだけ時間もあったのだろうなぁ。うらやましい限りです。

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