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2009年4月21日 (火)

「知性の磨きかた」(林望)★★★★

リンボウ先生として知られる林望氏による知性手ほどき。知性というと、こそばゆい感じがしますが、軽いタッチで書かれていて、読みやすい。

リンボウ先生は「良い読書は幻想だ」とはっきり書きます。読書という行為が「よい」とすれば、読書家は優れた人格者ということになります。しかし、実際はそんなことはありませんよね。

「必要があるかないかでいえば、本なぞ読む必要はないんだ」
「あえて刺激的な言い方をするんだけど、人間が生きていく上では、読書よりもセックスのほうが大事だと思います」

実に痛快です。

好きだから、読む。そんな感じよいのか、と。

「奔放な読書」には「読者の権利十か条」というものが載っているそうです。これは面白いのです。

1)読まない権利
2)読み飛ばす権利
3)最後まで読まない権利
4)読み返す権利
5)手当たり次第何でも読む権利
6)ボヴァリズム(小説に書いてあることに染まりやすい病気)の権利
7)どこで読んでもいい権利
8)あちこち拾い読みする権利
9)声に出して読む権利
10)黙っている権利

これを書いたのはダニエル・ペナックというフランスの高校の先生だそうです。生徒に本を読ませようとするのですが、効果が上がらない。それで本を押し付けるのをやめにしたんだそうです。

「教えるべきは本を読む楽しさだ」

リンボウ先生はこの意見に同意します。

僕も同意見ですね。若者の活字離れとか言われますが、いいか悪いかは別にして、彼ら彼女らだって、ケータイ小説なんかは読むわけです。それでハマれば、読者の幅だって広がっていくでしょうから。

リンボウ先生のオススメは、寝転がって読むことだそうです。昔から「馬上、厠上、枕上」といって、「三上の読書」という言葉があるんだとか。

「馬」は現代で言えば、電車ということになります。僕は電車派。時間もある程度決まっていますから、集中できます。

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