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2009年4月22日 (水)

軍艦島、きょう上陸解禁

長崎・軍艦島への一般上陸が本日、解禁されました。テレビでも盛んに取り上げられていますね。

長崎県が2007年度から1億円をかけて、島の上陸ポイントを整備し、ようやく上陸が可能になったというわけです。

軍艦島は現在、ほかの22件とともに「九州・山口の近代化産業遺産群」として世界遺産暫定リストに入りしており、注目度も高く、軍艦島観光の成功を収めれば、ひとつのテストケースになりうるんではないか、と期待をしています。

公共事業費の面からみても、1億円はけっして高い数字ではなく、費用対効果を考えれば、十分元が取れる額ではないでしょうか?

我が町、千葉では検見川送信所が現在も廃墟のままで放置されています。僕は仲間とともに検見川送信所の保存を訴えているのですが、市指定文化財ですらかなわない状況で、本年度行われる予定の調査も予算がつかず、最終的に見送られました。

そんな状況ではありますが、検見川送信所も世界的な遺産になる可能性があると確信しています。

というのは、ここは日米英による初の国際放送が行われた送信所で、その中身もロンドン海軍軍縮条約の締結を記念した3か国の首脳による演説(昭和5年)であったからです。

昭和5年という時代は世界恐慌がまさに吹き荒れた時代であり、その後、世界は戦争へと突入していきます。初の国際放送は世界が平和を模索した最後の国際的な交渉ともいえるわけです。

また、その設計者が東京中央郵便局などで知られ、日本のモダニズム建築を引っ張ってきた吉田鉄郎の初期の作品ということも大きいです。吉田の建築はブルーノ・タウトといった世界的な建築家からも認められています。

また、世界の送信所を見ると、スウェーデンのヴァールベリ放送局が2004年に世界遺産に指定されたという事実もあります。ここはアンテナ群は残っているのですが、局舎そのものは大した存在ではありません。

ちなみに同所は以下の観点から登録されたそうです(ウィキペディア)。

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。

* (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
* (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

大正末期の送信所局舎が、再利用が可能なほど立派に残っているケースというのは非常に珍しい。それは世界規模でも同じことが言えるかと思います。検見川送信所のアンテナは既に撤去されていますが、もしこれが残っていたら、完全に世界遺産の水準は達していたのではないかとさえ感じます。

26日より、僕も参加する写真展「迷走する検見川送信所」が成田門前画廊で開催されます。初日は僕も立ち会いますので、お越しください。

送信者 送信所

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