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2009年4月12日 (日)

「新聞・TVが消える日」(猪熊 建夫)★★

勤務先の技術が日経新聞に紹介されたら、大反響があって、新聞の力を再認識したという話が友人のブログにありました。

僕が関わっている検見川送信所の保存運動ですが、市当局が重い腰を上げたのは、読売新聞が取り上げたのが大きい、と聞きました。出版界では、論壇誌の休刊に象徴されるような論壇の退潮が指摘されているわけですが、やはり、紙メディア(特に保守系の言論)が行政に与える影響は今だに大きいのでしょう。

さて、同書はインターネットの台頭で、今やオールドメディアとも言われる新聞、テレビ論を語ったもの。

目新しい切り口はありませんが、米トリビューン社の破綻、クリスチャン・サイエンス・モニターがインターネット新聞に移行するなど最新情報は網羅されており、最新の流れをつかむのにはよいかもしれません。

昨今、「活字離れ」という言葉が盛んに言われます。これには筆者、猪熊建夫氏は異議を唱えます。

2008年7月2日の毎日新聞夕刊に載った記事を例に挙げます。総務省の調査によれば、ブログは世界に7000万あり、「使用別言語では日本が約37%と、2位の英語約36%、3位の中国語約8%を抑えてトップであることが分かった」というのです。

つまり、衰退したのはグーテンベルグが発明した活版印刷によるメディアであって、「文字離れ」ではない、ということ。

昨今、この手の本はたくさん出ているのですが、著者は毎日新聞出身のジャーナリストが多いんですよね。理由は推して知るべし、という感じなのですが。


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» 猪熊建夫『新聞・TVが消える日』 [itchy1976の日記]
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受信: 2009年4月14日 (火) 14時14分

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