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2009年5月26日 (火)

森山大道「遠野物語」★★★

「アレ、ハレ、ブレ」の荒々しい写真から想像する森山大道さんのイメージは、「とんがっている人」でしたが、写真集、エッセーを読むと、どんどん崩れていきます。意外と「ベタな人」なんですね。もっとも、イメージというのはこちらが勝手に作り上げたものではありますが…。

遠野物語」は柳田国男さんの民俗学の本そのまんま。森山さんは原風景を求めて、岩手・遠野に出かけます。この辺からして、ベタな感じなのですが。実際の遠野はご本人も「しゃくなくらい『ふるさと』そのものだった」と書いています。

ただ、ベタといいながらも、写真となると、いわゆる普通のふるさとにはならない。それが森山大道さんの面白いところでしょうか。森山さんの言葉を借りれば、「しゃくなくらい森山大道的」ということになるかもしれません。

当時、森山さんは鬱状態で写真も撮れない状態が続いていた、とか。ところが、遠野に行ったら、躁状態になったようで、滞在中、写真を撮りまくっていたそうです。そういう意味では仕事という枠を超え、「癒し」であったといってもいいのかもしれませんね。

僕は現代カメラ新書版で読みましたが、森山さんの写真は刷りの状態によって、イメージが違います。荒いタッチだけに紙質が悪いと、単に下手な写真のように見えてしまうことがある。新装版「光と影」は安っぽいと評判が悪いですね。

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