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2009年7月25日 (土)

弱みこそ強み

23日、24日と産業別労働組合の全国規模の定期大会。200人以上が出席する中、議長を務めました。「やってほしい」と言われた時は緊張しそうだから、イヤだなぁと思ったのですが、実際、やってみると、緊張ゼロ。眠たくなるほどでした。これって、緊張感がない、少し余裕ができたということなんでしょうね。

僕は、人前で話すことが得意ではありませんでした。今も得意ではありませんが、以前に比べれば、相当、進歩したといえるかもしれません。以前の僕だったら、ガチガチだったでしょう。

最近、脳科学者の茂木健一郎さんの講演をポッドキャストで聞くことにハマっているのですが、脳科学的には弱点、弱みこそ伸びる可能性があるんだそうです。簡単に言うと、弱点を補うために脳が活性化するんだとか。

たとえば、落語家の三遊亭円歌さんは子供の頃はひどい吃音に悩まされていたそうです。それが今では噺家。

スピードスケートの清水宏保選手は子供の頃、小児喘息持ち。それがオリンピックのメダリスト。清水選手は自分の体調には相当気を遣っていたそうで、大人になった今でも、身体と対話して、自分のコンディションを確かめるんだそうです。

何かできなかった時、多くの人は自分の非力さに落ち込みます。僕もしばらくはそんな状態になります。優秀な他人と比べ、なぜ自分は同じことができないのか? すごくもどかしいです。

ただ、その後は考えを変えることにしています。

できないということは「伸びしろ」があるんだということです。まだまだ成長できる要素がある。そして、成長するためにはなにをすべきか? 弱みに立ち向かうことこそ、必ずハック(解決法)があるんです。

ただ、大幅な進歩はないかもしれません。ステップ・バイ・ステップです。ただ、脳科学的には、小さな成功体験こそ、ドーパミンを刺激する、とか。

「天才は1%のひらめきと99%の汗」(エジソン)という言葉もありますが、やっぱり、努力するしかないんですよね。ただ、努力って言葉は重いのですが、努力ってけっして苦しいことではないんじゃないかと思うわけです。

茂木さんは、こんなことも言います。自分の弱みをひけらかす人こそ、人からもてる。これも、弱みを強みに変えるということかもしれません。弱さを認めてしまえば、非常に楽。しかし、大人になると、自分のダメな部分を認めることはできないんでしょうね。だって、プライドが許さないから。

でもさぁ、プライドってなんでしょうか? 自己の尊厳? レゾンデートル(存在理由)?

しかし、それにこだわって、ステップアップすらできないのなら、プライドなんて捨てた方がよいんじゃないでしょうか?

「検見川送信所を知る会」にしても、まだまだ、やれることが残っています。つまり、それが「伸びしろ」なのでは、と思います。まだまだやりますよ!!

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仕事Lifehack」カテゴリの記事

コメント

ぼくも人前で話すことが得意ではありません。仕事でプレゼンみたいなこともするのですが、いつも汗がとまりません(笑)。もう少し落ち着けたら、もう何パーセントかパフォーマンスを上げられるのになあと、いつも思います。

できないということは「伸びしろ」があるということ、ですか。そう考えると楽になるということは頭では分かるのですが、身体レベルで実践するには訓練が必要ですね。でも取り組む価値はありそうですね。

投稿: 中山カオル | 2009年7月26日 (日) 01時11分

>中山さん

>ぼくも人前で話すことが得意ではありません。仕事でプレゼンみたいな
>こともするのですが、いつも汗がとまりません(笑)。もう少し落ち着
>けたら、もう>何パーセントかパフォーマンスを上げられるのになあ
>と、いつも思います。

まったく同じだな。

若き日の中山は、斜に構えているようなところもあったけど、結構、内弁慶な人なんだよね。

>できないということは「伸びしろ」があるということ、ですか。そう考え
>ると楽になるということは頭では分かるのですが、身体レベルで実践する
>には訓練が必要ですね。でも取り組む価値はありそうですね。

人前でしゃべることは、「場数」というのはよく言われますね。
駅頭では、そんな訓練もする人もいるみたい。

できないことをおびえるよりも、できないことを肯定してしまった方が楽だと思うんだ。

たとえば、

うまくしゃべれないかもしれない、と思って、実際に笑われるより、「うまくしゃべられないかもしれませんから、笑ってくださいね」の方が気持ちは楽に入れると思うのです。

といいつつ、あがっちゃうよね。

投稿: 久住コウ | 2009年7月26日 (日) 08時18分

>弱みに立ち向かうことこそ、必ずハック(解決法)がある……

僕はここが肝だと思いました。

僕もそうですが、自分のウイークポイントが顕在化すると、どうしても正視できず、見て見ぬふりをしてしまいます。

そこを勇気を振り絞って真正面からとらえる。
するとなにがしかの回避策や次善の策が見えてくる、ということなのかなぁ、と。

ある米国人の事例なのですが、彼も物心ついたときから吃音がひどく、1対1での会話もおぼつかなかったそうです。
ところが、学校の行事で彼が演壇に登り、全校生徒を相手に朗読する場面があったそうなんです。
彼は自分が吃音が激しいのを知ってるのにもかかわらず自分にその役目をあてがった学校を恨んだらしいのですが、あくまでも「持ち回り」が習わしで、学校にとっては特に恣意的なことでもなかったとか。

果たして彼は、全校の生徒・教師が驚愕するくらい、まったくよどみのない落ち着き払った声で朗読を行えたらしいのです。発音しづらい単語もきちんとした滑舌で。

何がこの奇跡を起こしたのか?
ということなんですが、彼には元々「人前で壇上に立つのが好き」という潜在的な強みがあったんだそうです(後から分析した結果ですが)。

そして彼は今や1回の講演で数千ドルも稼ぐ、全米でも有名な企業コンサルタントなんだそうです。

一番苦手なことであるにもかかわらず、彼は仮病を使って休む等といった逃避をせずに、潔く壇上に上がったからこそ、「人前で壇上に上がる心地よさ」を発見できたわけです。弱みを真正面にとらえたからこそでしょう。

久住さんは「人前でしゃべるのが苦手」とおっしゃいますが、知る会の関係で何度か講演を拝聴していて気づいたことがあります。
それは、映像や音を使ってご自身の語る内容に補足をさせているということです。
久住さんご自身は、ひょっとしたら(失礼かも知れませんが!)苦手なトークをできるだけ削減するために、あえて映像や音に任せる、という選択をされているのかもしれません。
もしそうであれば、しかしこの方法が、実は聴衆をして「わかりやすい」「思いが伝わってくる」という大きな効果を生んでいるとも思うんです。

まさに「弱み」が「強み」にスイッチした瞬間だと思います。

投稿: まさやん@埼玉 | 2009年7月27日 (月) 13時24分

まさやんさん

いつも刺激をいただいています。返信が遅くなりました。長文には気合いが入ってしまいます(汗)

>>弱みに立ち向かうことこそ、必ずハック(解決法)がある……

>僕はここが肝だと思いました。

そうキモなんです。さすが。

>そこを勇気を振り絞って真正面からとらえる。
>するとなにがしかの回避策や次善の策が見え
>てくる、ということなのかなぁ、と。

言いたいことはそういうことです。弱みを認めてしまえ、ということです。

人間の感情は川の流れと同じなんですよ。
自然に下へと向かいますね。

弱さを認めつつ、逆流する時、ふんばる力が出るんじゃないかと思うわけです。

>ある米国人の事例なのですが、彼も物心つい
>たときから吃音がひどく、1対1での会話も
>おぼつかなかったそうです。

興味深い事例ですね。出展を教えてくださいね。


>何がこの奇跡を起こしたのか?
>ということなんですが、彼には元々「人前で
>壇上に立つのが好き」という潜在的な強みが
>あったんだそうです(後から分析した結果で
>すが)。

彼の場合、強みが弱みを邪魔していたんでしょうね。自信があるゆえ、弱くなってしまう。しかし、強みも弱みも表裏一体であるわけです。


>一番苦手なことであるにもかかわらず、彼は
>仮病を使って休む等といった逃避をせずに、
>潔く壇上に上がったからこそ、「人前で壇上
>に上がる心地よさ」を発見できたわけです。
>弱みを真正面にとらえたからこそでしょう。

なんか分かる気がします。

>それは、映像や音を使ってご自身の語る内容
>に補足をさせているということです。

それはあたっているかもしれません。

>久住さんご自身は、ひょっとしたら(失礼か
>も知れませんが!)苦手なトークをできるだ
>け削減するために、あえて映像や音に任せ
>る、という選択をされているのかもしれま
>せん。

そうだと思います。

それと同時に、僕は表現というものはなんでもいいと思っている節があります。

話すこと、書くこと、絵を描くこと、写真を撮ること、映像を撮ること、編集すること。あるいは政治かもしれません。

以上のことに違いはないと思っています。

そして、僕はあらゆる手段を使って、表現したいんです。

僕はアーティストではありませんが、表現者ではあると思っています。それが僕の強みであり、同時に弱みかもしれません。

もちろん、表現者としては至らぬ点は多いでしょう。それも自覚しています。自覚すると、落ち込みもします。

takaakさんが僕のしゃべりに圧倒された、と書いてくださいましたが、それは何か伝わったんでしょうね。

大勢でのしゃべりが得意ではない僕が、初対面のtakaakさんから評されたのですから、それは重みを持って受け止めていいのかなと思ってしまいました。

(余談ですが、あの場は、それを「翻訳」してくださるまさやんさんがいて、その状況は面白くもありました)

さて、話は戻ります。

>もしそうであれば、しかしこの方法が、実は
>聴衆をして「わかりやすい」「思いが伝わっ
>てくる」という大きな効果を生んでいるとも
>思うんです。

そっか、なんか自信がつきますね。

>まさに「弱み」が「強み」にスイッチした瞬間
>だと思います。

強みと弱み。この二つはやはり、乾電池のプラスとマイナスのようですね。どっちも必要だし、同じような役割を背負っている。深遠な話題ですね。

投稿: 久住コウ | 2009年7月29日 (水) 01時25分

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