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2009年7月24日 (金)

映画「ほがらかな金魚」

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24日(金)、銀座のアップルストアを覗いて、「マックはデザインがよいなぁ」と指をくわえながら(ウインドウズユーザーです)、京橋のフィルムセンターへ。

目当ては「ほがらかな金魚」という自主映画。この日まで、「びあフィルムフェスティバル(PFF)」の回顧上映が行われていたのです。

PFFは新人監督の登竜門で、塚本晋也、篠原哲雄、古厩智之、熊切和嘉らを輩出。わがサークルは87年には園子温監督が86、87年に連続入選。91年はこの「ほがらかな金魚」など二作品が受賞するなど隆盛を極めたのでした。

「ほがらかな金魚」は大学の後輩、岡元洋君の監督作。人間の死をドライにみる若者の姿を描く群像劇。トイレの洗面台で、でき死する青年をきっかけに、たくさんの死が起こります。

以下はPFFの<ストーリー紹介>より

強引なマイウェイ娘、のり子。彼女に振りまわされっ放しの主人公、守。そして風変わりな友人たち。鈴木は何にでも唾を吐くので嫌われている。守の親友の一郎はホモで、守が好き。一郎のガールフレンドの直美は何でもマニュアル通りにしか行動できない。常に彼らは「何か面白いことないかなぁ」と呟くばかり。仲間の浜田がトイレの洗面器で入水自殺したことにも全く動じない彼らにとって、「死」なんてただの絵空事。けれど彼らも見入られたように、次々と自殺ゲームの主人公になっていく。最後まで生き残れるのは誰?個性豊にデフォルメされた登場人物たちが、無気力・無感動・厭世感が蔓延する当世の若者気質をクールに映し出し、不条理だがリアルな青春群像を活写した。

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中身はシリアスなんだけど、どこかおかしい。伏線の張り方も巧み。けっして見やすいといえない8ミリフィルム作品ですが、約80分間、最後までみせます。

役者陣は全員見知った連中ですが、なかなかうまい。特に、アンニュイなヒロイン役はよかったなぁ。退屈さにかまけて、人を貶めていく。しかし、罪の意識のかけらもない。

不条理な犯罪というと、「異邦人」なんかを連想しますが、あっちには「太陽がどうした」という理屈がまだありますが、「ほがらかな金魚」はさらに不条理だなぁ。

時はバブル末期。劇中でも、日経平均株価が出てくるのですが、23,000円!(今は10,000円を超えると、ニュース)

登場人物は没交渉で、自分勝手。軽チャー、新人類の存在がクローズアップされた時でもありました。

その時代の空気みたいのが伝わってきます。

岡元君が今、青春映画を撮ったら、どんななんだろう。見てみたい。

劇場で大学時代の友人と5年ぶりに再会しました。

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映画(1990年代)」カテゴリの記事

コメント

ぼくも見たい映画です。自主映画で80分間見せるというのは、たいした手腕ですよね。

東証23000円!90年代初頭はそんな感じの時代でしたね。懐かしい。
お客さんの入りはどんな感じでしたか?

投稿: 中山カオル | 2009年7月27日 (月) 23時13分

中山カオルさん

>ぼくも見たい映画です。自主映画で80分間見せ
>るというのは、たいした手腕ですよね。

僕も実は80分の自主映画を撮ったけどね。彼の作品の方が数段上だ(笑)。

検見川送信所のドキュメンタリーは現在、60分くらいあります。CPUの性能が上がったら、ハイビジョンでつなげたいんだけどね。

>東証23000円!90年代初頭はそんな感じの時
>代でしたね。懐かしい。

僕らはバブルの申し子でありました(汗)。懐かしいね。Pffは過去のアーカイブのそろえているのですが、「ほがらかな金魚」は収容されていないみたい。もったいないことだ。

>お客さんの入りはどんな感じでしたか?

10人くらいだったかな。日本に限っていえば、1億人くらいは重要な映画を見逃した計算だ。もったいないね。

投稿: 久住コウ | 2009年7月29日 (水) 01時33分

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