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2009年7月17日 (金)

テレビ電話は使えるか

このブログで、スカイプのことを書いたら、遠方の後輩がメールをくれました。

後輩は以前、テレビ電話で仕事をしたことがあるそうですが、お互いにカメラを向き合って話すということに不自然さを感じたそうです。僕はテレビ電話は使ったことはありませんが、そういう不都合もあるかもしれませんね。通常の事務連絡なら、むしろ電話の方がスムーズかもしれません。

お互いに顔が見える必要はないし、必要以上に気を遣ってしまうかもしれません。

便利であることは、案外、不便なところもある。これもひとつの真理だと思うんです。

たとえば、携帯電話。これはとっても便利な道具です。

携帯電話の登場は人間関係において抜本的な変化をもたらしました。

ケータイは90年半ばまでは、ほとんど普及していなかったので、連絡が取ることが難しかった。だから、人間関係の基本は対面(アナログ)にありました。

ところが、現在はほとんどの方がケータイを持っている。昭和30年代に一大ブームになったラジオドラマ「君の名は」みたいな恋愛もないのです。「すれ違いドラマ」は現代では成立しないのです。

どこの誰かはネットで検索すると、分かってしまうかもしれない。また、デートの約束だって、家電話にかけて、その後は待ち合わせ場所に行くまで、連絡を取り合うことはできなかった。だから、きちんと、場所と時間は決めた。

「午後3時に渋谷のハチ公前で。ハチ公のしっぽの方ね」とか。

今だったら、「3時ごろ、渋谷駅。着いたら、お互いに連絡取り合おう」で済んでしまうわけです。デジタル化によって、人間関係がどこかルーズになっている気がします。このルーズさが思いやりの欠如にもつながっているのではないでしょうか。

また、ケータイの登場で「行方不明」になることが難しくなってしまった。機種によっては、GPS機能もあって、居場所さえ特定され、一日の行動パターンが完全に把握されてしまう。営業マンがちょっとさぼって、映画をみたり、暑いからといって喫茶店に逃げ込んだりということもできない。(「さぼる」ということは、もちろん、ほめられたことではないですが)。

僕たちは携帯電話の便利さを享受しながら、一方、実は携帯電話に縛られているというのが現実だと思います。

僕の仕事をみても、デジタル・テクノロジーの変化はすさまじいものがあるのですが、一連の進歩が仕事を楽にしたか、というと、実はそうでもない。むしろ、仕事量は増えている。人によっては「テクノロジーの進歩は人類を幸せにしない」という意見もあります。

だからといって、ケータイやパソコンなどのデジタル機器を否定するわけではありません。僕の生活にとっても、ケータイ、パソコンは必需品。生活の一部。これがなければ、仕事もできない。

何がいいたいかというと、技術革新自体と、それを生かす技術は別。デジタルの技術革新に、人間自身の進歩が追いついていないのではないかと思います。

時に、人と人のつきあいに関しては、デジタルだけではダメで、かならずアナログ的な部分がないと、うまくいかない。どこまでデジタルを使い、どこからかアナログでいくかの技術を会得しないとダメなのでしょうね。

本当は、いつか遠方の後輩とテレビ電話したいなぁと思い、ウェブカメラを買いました、という話を書くつもりだったのですが、まったく違うものになってしまいました(汗)。

こんなものを買いました。

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コメント

こんばんは。
僕はそういった製品を世に送り出す側の人間ですが、仰るとおり。
TV電話は僕も未経験ですが、TV会議は日常です。
慣れると相手の雰囲気が判って、まあまあ重宝しますよ。
今日は調子が良さそうとか、不機嫌だとか、大体判りますしね。
出張費が浮くので導入されているわけですが、一方で出張の楽しみを奪われてしまう。これ問題(笑)

そういえば、先週末の帰宅時、駅のホームで女子高生が他校の男子を捕まえて、携帯の番号を聞いてました。
あー青春だなぁ、と羨ましく見ていたわけですが、赤外線通信してメアドも交換。簡単ですね。
僕が高校生の頃は自宅の電話番号を聞いて、かけるしかなかった。
相手の親が出たりして、ちょっとドキドキ。
今のほうが便利だけど...どっちが幸せかなぁ??

投稿: rikoaiぱぱ | 2009年7月18日 (土) 22時42分

スカイプのテレビ電話は確かに便利ですよね。ただ、個人的にはビジネスシーンだけに限りたい気がしています。友人など気の置けない連中とのコミュニケーションは、本文にもありましたが、できるだけアナログでいきたいと思っています。やはり、会って話したい。遠くで会えないなどの条件下では、デジタル機器が威力を発揮するのでしょうが、たまに会ってその間のことを報告をし合うのも友人付き合いの楽しみの一つではないでしょうか。

とか何とか書きましたが、やっぱり恥ずかしいですよ、テレビ電話は。照れますよ。初めて利用したときは「2001年 宇宙の旅」みたいだなあ、と単純に感動しましたが。

わたしのEeePCのメモリを2GBに増設しました。サクサク動くようになりました。見違えました。

投稿: 中山カオル | 2009年7月19日 (日) 01時31分

rikoaiぱぱさん

こんばんは。

>僕はそういった製品を世に送り出す側の人間です
>が、仰るとおり。

そうなんですか。いつもお世話になっております。

>TV電話は僕も未経験ですが、TV会議は日常で
>す。

そういうデジタルな製品を扱っている方はそうなんでしょうね。

>慣れると相手の雰囲気が判って、まあまあ重宝しま
>すよ。

それは、rikoaiぱぱさんがデジタルの進化に対して、きちんと対応されているということなんでしょうね。日常化が訓練になっているというわけですね。

>今日は調子が良さそうとか、不機嫌だとか、大体判
>りますしね。

そういう場合、アナログ的な素地があるのでしょうか?
つまり、対面が前提にあって、その先にデジタルなTV会議があるのでしょうか?

>出張費が浮くので導入されているわけですが、一方
>で出張の楽しみを奪われてしまう。これ問題(笑)

確かに。たまには遠くに行きたいですよね(笑)。

僕の職場は果てしなくアナログなので、TV会議という発想はないようです。

月2回のうちの1回分、内容のない役員会くらいTV会議でいいんじゃない、と労働者代表としては思うんですが…。こういう合理化は役員のレベルで実践するのが、会社経営としては正しいはずなんですけどね。

違う合理化はよくやりますが。

>そういえば、先週末の帰宅時、駅のホームで女子高
>生が他校の男子を捕まえて、携帯の番号を聞いてま
>した。

おお、逆ナンパですね。いいですね。

>あー青春だなぁ、と羨ましく見ていたわけですが、
>赤外線通信してメアドも交換。簡単ですね。

赤外線通信は簡単ですからね。僕より若いやつが赤外線通信もできないと、ちょっとがっかりします。それくらい、使いこなせって、ね。

>僕が高校生の頃は自宅の電話番号を聞いて、かける
>しかなかった。
>相手の親が出たりして、ちょっとドキドキ。

僕は社会人になってからですね。大学時代は家電話でした。彼女の親とも話さざるを得ないわけですが、そういうのって、人間関係の構築する上では悪くないんでしょうね。

>今のほうが便利だけど...どっちが幸せかなぁ??

難しいですね。当時の自分を考えれば、今の方が楽だと思うかもしれませんね(笑)。

ただ、今の人間関係って「0」か「1」とカンタンに切れたり、くっついたりしますよね。これって、どうかなと思うわけです。

僕の考えとしてはせっかくテクノロジーの進歩があるわけだから、それをうまく本来アナログな人間関係に応用できないか、と思うわけですよ。

しかし、ケータイの話は話し出すと、尽きません。20世紀最大の発明といっていいと思いますよ。僕はケータイ否定論者ではありませんから。

投稿: 久住コウ | 2009年7月19日 (日) 03時23分

中山カオルさん

初書き込みですね。どうも!!

>スカイプのテレビ電話は確かに便利ですよね。た
>だ、個人的にはビジネスシーンだけに限りたい気
>がしています。

中山さんも、僕の後輩と同じ意見なんですね(ニヤッ)

>友人など気の置けない連中とのコミュニケーショ
>ンは、本文にもありましたが、できるだけアナロ
>グでいきたいと思っています。

基本はアナログがいいと思うんですよ。ただ、遠くて、ちょっと迷っているヤツがいると思うと、ちょっと心配もするわけですね。顔みないと、調子って分からないじゃないですか。

>遠くで会えないなどの条件下では、デジタル機器が
>威力を発揮するのでしょうが、たまに会ってその間
>のことを報告をし合うのも友人付き合いの楽しみの
>一つではないでしょうか。

それはそうかもしれませんね。まあ、遠方だからこそ、力になれる場合もあるんじゃないかと、思ったりしますが、近くに打ち明けられる友がいれば、それもよしだと思いますよ。

>とか何とか書きましたが、やっぱり恥ずかしいで
>すよ、テレビ電話は。

そうだね。

実は本日、技術的な面で四苦八苦しながら、隣の区の方とスカイプでTV電話してみました。この件については別に報告します。

僕も「2001年 宇宙の旅」みたいだなあと思いました。そういえば、あの電話の相手、娘さん、かわいかったなぁ。

>わたしのEeePCのメモリを2GBに増設しました。サク
>サク動くようになりました。見違えました。

それはよかった。

EeePCはソフトを載せないというのがひとつの考え方かもしれないよ。僕のEeePCはウイルスソフトとエディター以外は入っていません。

投稿: 久住コウ | 2009年7月19日 (日) 04時10分

そもそも日本人ってお互い見つめあって話すことって、あんまり得意じゃないですよね。1対1では特に。

TV会議などでは、多少広範囲を写せるので緩和はされるでしょうけれど、実際にやってる企業さんでもあまり良い評判は聞きません。時差の問題もあるようですし。

やっぱり直接会うことに勝るものはありませんね。

私もこれまで社内のコミュニケーションは、意図的にメールで一方的に送りつけるパターンでやってきたのですが、そろそろ直接対話に切り替える時期が来ているようです。どっちかというとそっちの方が得意ですが(笑)

道具の進歩に人間が付いて行けない・・・毎日実感しますね。確かに。

投稿: しぇるぽ | 2009年7月19日 (日) 22時55分

しぇるぽさん

>そもそも日本人ってお互い見つめあって話すこと
>って、あんまり得意じゃないですよね。1対1で
>は特に。

僕も得意じゃないですよ。配偶者とすら、目を合わせませんからね。

でも、時間や場所を共有する中で、何か生まれるものがあるのではと思うわけです。

>TV会議などでは、多少広範囲を写せるので緩和は
>されるでしょうけれど、実際にやってる企業さんで
>もあまり良い評判は聞きません。時差の問題もある
>ようですし。

TV会議の実際ってのは興味がありますね。広く写すのでしょうか?
それとも、個人の切り返し画面なんでしょうか?
あるいは、広く写したり、発言者が出ると切り返すのか?こうなると、「編集」の領域でTV会議にも、映像演出があるということになりますね。

>やっぱり直接会うことに勝るものはありませんね。

僕もそう思いますよ。

>私もこれまで社内のコミュニケーションは、意図的
>にメールで一方的に送りつけるパターンでやってき
>たのですが、そろそろ直接対話に切り替える時期が
>来ているようです。どっちかというとそっちの方が
>得意ですが(笑)

時代というのは必ず揺り戻しがありますからね。
しぇるぽさんは意図的に没コミュニケーションに走って、没コミュニケーションを否定しようとしたんですね?

>道具の進歩に人間が付いて行けない・・・毎日実感
>しますね。確かに。

発明家のしぇるぽさんを尊敬します。

きっと、最初の発明家の人は発明によって人間を幸せにしたい、という欲求があったと思うんです。ただ、アウトプットの過程で、発明家の最初の思想がいつの間にか抜け落ちてしまうというのはよくあることだと思います。原子力なんかはそういった一例ではないでしょうか?

最初の思想が活きる商品作りができて、本当の発明だと思っています。

「家に帰るまでが遠足だ」と同じ発想なんですけどね(笑)。

科学、技術に携わる方は表面の便利さだけでなく、「人間を幸せにするための科学」といった発想を最後まで忘れないでいてくれたら、と一消費者としては思います。

こういうレベルまでいくと、理系とか文系とかケチくさいことはいえなくて、科学技術というのは総合力なんですよねぇ。

投稿: 久住コウ | 2009年7月20日 (月) 03時13分

続編です。

> そういう場合、アナログ的な素地があるのでしょうか?
> つまり、対面が前提にあって、その先にデジタルなTV会議があるのでしょうか?

もちろんそうです。
少なくとも僕は経験則的にそうなっています。
何度かはリアルに会っているメンバーとのTV会議だからこそ、音声だけの会議以上のメリットが出るのだと思います。

ぶっちゃけた話、遠くはアメリカ、近くは中国、国内なら東京と大阪であっても、そうそう会う訳にはいかないですよね?
大切な時間と費用が勿体無い。
移動を減らせば、社員の事故リスクと、CO2発生の抑制にも繋がります。
って、経営層にソリューション提案して導入されていくのが近年の手法です(笑)
久住さんの会社には、まだ提案してないのかな?(爆)

投稿: rikoaiぱぱ | 2009年7月20日 (月) 15時28分

rikoaiぱぱさん

>少なくとも僕は経験則的にそうなっています。

それを聞いて、ホッとしました。僕がホッとしたところでなんの意味もありませんが。

>何度かはリアルに会っているメンバーとのTV会議だ
>からこそ、音声だけの会議以上のメリットが出るの
>だと思います。

同感です。

>大切な時間と費用が勿体無い。

費用対効果の問題だと思います。

>移動を減らせば、社員の事故リスクと、CO2発生の抑
>制にも繋がります。
>って、経営層にソリューション提案して導入されて
>いくのが近年の手法です(笑)

結構、儲かりそうですね(笑)。
思わずうなづいてしまいましたよ。

>久住さんの会社には、まだ提案してないの
>かな?(爆)

どうも提案されていなようです。まずは我が組合から実践しようかなと思います。出張を半分に減らし、その半分を濃厚にすれば、成立しますよね?

アナログがいいと書きながら、なんという優柔不断(爆)

投稿: 久住コウ | 2009年7月21日 (火) 02時48分

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