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2009年9月28日 (月)

解体間近か?ダイビル本館(1926年)

久々に近代建築レポートを。

15〜18日まで大阪に滞在。解体間近とも伝えられる大阪・中之島のダイビル本館を見てきました。中之島周辺はスクラップ・アンド・ビルドが進む大阪にあっても、近代建築が数多く残っている地区です。

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大阪市中央公会堂(1918年)

送信者 ダイビル

ダイビル本館は大正15(1926)年、渡辺節氏の設計によで建てられたネオ・ロマネスク様式のビルディング。検見川送信所と同い年なんですね。

大正期の大規模オフィスビルは現在、ほとんどなく、神戸の商船三井ビルとこのダイビル本館が現存する最後の建造物だそうです。渡辺作品では日本綿業倶楽部(1931年)が重要文化財となっていて、それより以前に建てられたダイビル本館も重要文化財級の価値があると言われています。

動物の世界では「絶滅危惧種」(レッドリスト)というものがありますが、建築の世界でも、レッドデータブックをまとめるべきではないでしょうか。文化財級の建築が人知れず消えていきます。

民営化した日本郵政が所有する東京中央郵便局の例でも分かる通り、民間企業の建物の解体を止めることは難しい。しかし、古い建築を所有する企業を経済的に優遇するなど仕組みがあれば、少しは違った流れがあったかもしれません。

僕が訪れた時は、ダイビルの管理会社が残っているだけで、ほかのテナントはすべて引っ越しを終えた後でした。近く完全に閉鎖されるという話もあります。僕のほかにも年配の男性と20代の男性がダイビルの最後の勇姿をカメラに収めようとしていました。

送信者 ダイビル

外観にも装飾が施されていますが、内観の美しさには目を奪われます。

送信者 ダイビル

この吹き抜けのロビーのライトの装飾は見事ですよね。クリックすると、拡大しますので、じっくりとご覧ください。

送信者 ダイビル

この天使のオブジェは1階の廊下にあったもの。天使が、この建物の運命に微笑むとよいのですが。

送信者 ダイビル

毎日新聞(2009年9月23日付)
ダイビル本館:「壊される運命」あきらめぬ 解体秒読み、「生かす会」設立 /大阪
府内の建築家20人がダイビルを生かす会を立ち上げた、と載っています。

写真はGR-D2にて。

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