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2009年12月 4日 (金)

映画「風が強く吹いている」★★★★

映画館がすいていると、「ゆっくり見られるなぁ、ラッキー」と思うのですが、いい映画だと、「もっと人に見られて、いい映画なのに」と思ってしまう。

「風が強く吹いている」はそんな映画でした。

蘇我のシネコン「XYZ」土曜深夜23時55分の回。窓口に行くと、「全部空いています」。

つまり、自分以外の客はゼロということでした。大きなスクリーンを独り占めです。少し始まってから、女性客が入ってきましたが、客は2人。深夜の回とはいえ、大丈夫なの? 

ストーリーは、廃部寸前の陸上部が一念発起して、箱根駅伝を目指すというもの。原作は三浦しをんの同名小説。

箱根駅伝は大学の長距離ランナーにとっては頂点。廃部寸前の陸上部が少し頑張ったからといって、出場できるわけがない。

まさにその通りなんだけど、映画を見ると、その「ウソ」を受け入れてしまう。

日本のスポーツ映画にありがちな欠点は、スポーツの描写がヘタなこと。第一に、演者が身体的にアスリートに見えないんです。

ところが、この映画でエース走者を演じる林遣都がすごい。上体はブレることなく、しなやかに走る抜ける。ホンモノの陸上選手の走りを見せる。だから、シラケることなく、作品にはまりこんでしまう。

競技の面で感心するのは林だけど、演技とストーリーで引っ張るのは、部長役の小出恵介です(※いろんな映画でいいところを見せてくれるのですが、賞からは少し縁遠いなぁ)。おんぼろ寮で炊事、洗濯をこなし、さらに監督的な役割も担っている。

廃部寸前の陸上部は「ワケあり」ばかり。半分、素人のような選手もいるが、9か月で立派な選手に指導していく。彼がしっかりとしたビジョンを見せて、実現に向けて奮起するからこそ、部員がついていく。

箱根駅伝のシーンは実際の駅伝との合成、編集処理だと思うが、うまくいっている。選手10人の描き分けにも成功。ひとつのタスキがつながっていくように、演者のアンサンブルを奏でる。

スポーツというのは、「生まれ持ったもの(天賦の才能)」によるものが大きい。バスケットボールやバレーボールは、どう考えても、背の低い日本人には不利だ。しかし、長距離ランは努力によって、報われる部分も多いスポーツだという。日本人がマラソンを見たり、実際にやるのはそんな国民性が反映されているのだと思う。

この映画は見たら、たいていの人は気に入ってもらえると思う。

客が入っていないのは宣伝が足りないのだろう。聞けば、製作費が予想以上にかかって、宣伝費まで回せなかったということ。いい映画を作っても、見てもらえなかったら、意味がない。

とっても惜しい。だから、応援します。

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コメント

この映画のレースシーンは大分市内でロケしたものです。

http://www.oita-press.co.jp/localNews/2008_123008377967.html

未見ですが、いい映画に仕上がっているようですね。

投稿: 中山カオル@大分 | 2009年12月 5日 (土) 01時48分

中山カオル@大分 さん

情報ありがとう。
大分合同新聞の記事も拝読しました。大分県民なら必見です。

投稿: 久住 | 2009年12月 5日 (土) 16時15分

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