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2009年12月24日 (木)

「2011年新聞・テレビ消滅」(佐々木俊尚)

マスメディアの衰退がいわれて、久しい。

同書は、元毎日新聞勤務のジャーナリスト、佐々木俊尚さんがマスメディアの現状と見通しを書いたもの。これを読むと、新聞もテレビもお先真っ暗です。

新聞、テレビはともに先を読むのが商売。新聞は「新しく聞く」と書くわけですが、そのマスメディアが己の未来を読むことができない、というのは情けない限りです。

佐々木氏は、新聞にしても、テレビにしても、プラットフォームの激変に経営陣は対応しきれなくなっている、と指摘します。パソコンもネットもよく分からないような不勉強な経営陣では、無理でしょう。

これまでの新聞、テレビの経営陣は100年の計を立てませんが、その代わりに、新しい事業へのチャレンジもしないので、そこそこの収益を出していたようです。

会社の数字というのはそこそこの黒字会社と赤字会社があれば、それなりの業績を見せることはできる。つまり、任期中にヘマしなければ、給料と退職金は保証される。その付けを食らうのは、次世代であるわけです。

こうした実態は何もマスメディアに限ったことではなくて、日本社会全体に及んでいるように思えます。

たとえば、台帳管理のずさんさが大問題になっている年金。税金泥棒の甚だしいですが、いい加減な仕事をやった中心的な人物は既になく、きっちり退職金、年金もいただいている訳です。割を食うのは若年層です。これではモチベーションがあがるはずもありませんよね。

マスメディアは基本は商業主義でしょうが、権力監視といった社会的な役割もあります。

しかし、実態はどうでしょうか? 新聞は販売店に新聞を押しつけて買わせる「押し紙」をしたり、テレビ局は下請け制作会社に安い金額で半ば強制的に仕事をやらせています。

マスコミが社会正義をいうならば、その企業は社会の手本でなければならない。苦境に立たされたメディアの経営陣はどうするのか? その手腕が問われていますね。

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