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2010年1月 2日 (土)

「フリー」(クリス・アンダーソン)★★★★

副題は「<無料>からお金を生みだす新戦略」。これは「freemiumフリーミアム」と呼ばれていますが、「大辞林」には以下のように解説されています。

〔free(無料)とpremium(割増金)の合成語〕 基本サービスを無料で、付加的なサービスを有料で提供するビジネス・モデル。主にネット上のサービスについて言う。

著者のクリス・アンダーソンは、「ロングテール理論」で有名になった「ワイアード誌」の編集長。

どんな商品にもコストがかかっている以上、その受益者が負担すべきではないかと、僕は思います。しかし、無料化の流れは今後、経済の中で止まることはないでしょう。消費者的には「無料」は歓迎なのですが、労働者的には「無料」というのは困ったものです。しかし、21世紀のビジネスは、この<無料>と対峙していかなければいけない。

かくいう僕も、無料で読めるブログの売り上げで得たアマゾンのポイントで、しかもマーケットプレイスで定価よりも安く、同書を購入。フリーミアムの恩恵を受けているわけです。

同書ではフリーミアムがいかに生まれたのか、という歴史の解説から始まり、デジタル世界のフリーでは、グーグルのビジネス、さらに、コピー天国の中国での報告、最後はフリー経済への疑念に応えるという構成。「どうして講演会をオンラインでタダで配信しても、高額なチケットが売れるのか」などのコラムは興味深いです。

この「フリー」がネット上で話題になっているのは知っていたのですが、最寄り駅近くにある書店でも、売り上げ第1位。無料について書いた「有料」の本が相当な金を稼いでいる…。面白いですね。まさにフリーミアムを実践しているような本です。

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