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2010年4月 2日 (金)

「坂本龍馬の『私の履歴書』」(八幡和郎)★★★★

NHK大河ドラマ「龍馬伝」はツイッターのTLでも話題になっていたので、欠かさず見ている。大河ドラマをここまで見続けたのは自分にとって、初めての快挙。時代に転換期の若者の生き様は今に通じるものがある。

龍馬好きの人には言うまでもないが、ドラマ「龍馬伝」は史実とはかけ離れた描写も多い。だから、「龍馬伝」は見る価値がない、という人もいるが、僕はドラマや映画で学ぼうなんていう気はないし、史実とは違うから見る価値がないというロジックであれば、フィクションはそもそも、見る価値のないということになってしまう。

「龍馬伝」は史実を基にしたフィクションであり、史実とは異なることを認識した上で、楽しめばいい。「龍馬伝」を入り口に史実に興味を持てば、ドラマも史実もどちらも楽しめるし、少しは勉強にもなるかもしれない。

同書の著者も「龍馬を知りたければ、テレビも小説も見ない方がいい」と書く。つまり、実際の龍馬は「竜馬がゆく」や「龍馬伝」での青年像とはかけ離れているから、だという。しかし、小説やドラマの存在を否定しながらも、ちゃっかり商売している感じもしなくはない…。

同書では龍馬が現代にタイムスリップして日経新聞の裏面で人気の連載「私の履歴書」をまとめたら、というスタイルで書かれている。一人称で龍馬が歴史を振り返る。

坂本龍馬の人物像が固定したのは司馬遼太郎の「竜馬がゆく」からだと言われているが、これもフィクションが多いことで知られる。ちなみに、司馬遼太郎はフィクションであることを強調するためにあえて「竜馬」の文字を使ったという説もあるくらいだ。

同書では、「竜馬がゆく」「龍馬伝」での描写について、龍馬自身の目線(これ自体もフィクションではないか、というツッコミも)でここは史実とは違う、と指摘している。

この指摘はむしろ、「竜馬がゆく」「龍馬伝」を読んだり見たりしていた方が楽しめるのではないか。司馬氏なり、ドラマ制作者が、物語を膨らます上で、どのような創作を行ったのかが明確に分かるからだ。「龍馬伝」での描写のツッコミも、発行ギリギリまで追っかけている。

「坂本龍馬の『私の履歴書』」は僕みたいな龍馬初心者が最初に読むにはいいが、詳しい人の評価も聞いてみたい。発行元が龍馬好きで知られる孫正義社長のソフトバンク関連会社というのもミソかな(笑)。

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コメント

大河ドラマ。うちのカミさんも見ていますね。多分彼女も大河を見るのは初めてでは無いかと思います。龍馬より弥太郎の方が面白いらしいですが(笑)

総理の弟も離党の際に龍馬のように・・・なんて言ってましたね。すごい人気です。

投稿: しぇるぽ | 2010年4月 3日 (土) 17時14分

しぇるぽさん

>大河ドラマ。うちのカミさんも見ていますね。多分彼女も>大河を見るのは初めてでは無いかと思います。龍馬より弥>太郎の方が面白いらしいですが(笑)

香川照之さん演じる弥太郎。非常に濃いですね。「龍馬伝」は架空の岩崎弥太郎が語る物語。話が進むにつれ、史実とどんどんすれていく気が…。

>総理の弟も離党の際に龍馬のように・・・なんて言
>ってましたね。すごい人気です。

邦夫氏はズバリ、「龍馬伝」を口にしていましたね。最近、視聴率は伸び悩んでいる気もしますが。

投稿: kuzumik | 2010年4月 5日 (月) 09時12分

いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

投稿: 履歴書の書き方の見本 | 2010年7月26日 (月) 00時22分

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