先週土曜、千葉公園に出掛けた。ものすごく暑い日だった。リュックサック式のカメラバッグにデジタルやらライカを詰め込む。いざ、ロードバイクに跨がろうと思いきや、後輪がパンクしていた。もともとパンクした時の修理が悪かったのか、隠れ家に落ちた釘でも踏んだのか詳細は不明だ。
ともかく、暑くて修理する気にもなれず、折り畳みのフレッタで行くことにした。そんなドタバタもあり、着いたのは10時近く。蓮の撮影のピークはすっかり終わったようで、前週訪れた時よりも人が少なかった。

Bianchi ビアンキ Fretta M フレッタM/2008
今週は花盛りと想像していたが、そうでもない。仕方なく、ほとんど蓮は撮らずに亀やトンボを撮ったが、デジカメを見る限り、イマイチ納得できるものは撮れなかった。

大賀ハス(ピンホールカメラ AGFA VISTA400)
一通り、撮影を終えて、日陰になっている蓮華亭のウッドデッキに座って休んでいると、老犬がスタスタやってきて、日陰でゴロン。その仕草に思わず笑ってしまった。

蓮華亭の天窓(ピンホールカメラ AGFA VISTA400)
続いて、80才くらいの老人がやってきた。老犬の飼い主だった。
彼は犬の行動を見て「私よりも賢いな」と呟いて、ベンチに座った。
その老人とカメラ談義になった。キヤノンのデジタル一眼レフを持っているそうだ。よく撮れるので、ずっとオートモードで撮っているとか。プリントにはせず、テレビ画面で大写しにして楽しんでいる。
「下手にいじらない方がよく撮れますよ。最近のデジカメはよく出来てますから」と僕。
近くに住んでいるそうで、長年、蓮を撮りに続けている。「今年の蓮は今まで一番悪い。咲き始めも遅いし、花も鮮やかではない」と話す。
僕が撮りたい蓮がないのは、時間が遅かったせいかと思ったが、違うらしい。僕は蓮を撮りに来たのは去年からにすぎないが、確かに発色が悪いと思っていた。年季の入った蓮ウオッチャーが言うのだから、間違いないのだろう。
僕はいくつかカメラを持っていたので、「これはどんなカメラか」と聞かれ、知りうる限りの話をした。しかし、一番興味を持たれたのはライカでもなく、ピンホールカメラだった。
穴が空いているだけのシンプルなカメラです、と言うと、不思議そうな顔をして、デシタルより良いところは何ですか?と聞かれた。
そう言われると、優れたところはないなぁ。ピントは甘いし、写っているかいないかも分からない。

大賀ハス(ピンホールカメラ AGFA VISTA400)
ピンホールカメラでは、よく撮れないことを期待している節もある。
「予想外の面白さでしょうか」と僕。
しかし、デジカメは便利だと言う老人に、ライカをぶるさげ、ピンホールカメラの付いた三脚を持って歩いている僕。こりゃ、まったく逆だ。
簡単にピンホールカメラを始めるなら…。

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